



たんぼのあぜ。右側は多分除草剤を撒いたあぜ。見事に色変わりしています。





少し木を切って整備したみたい。印象が変わっていました。


「やれやれ、なんとかあたりが見えるうちに帰って来た。」
「まさか、あんな展開になるとはねえ。」
「でもまあ、なかなかおもしろかったね。大トチも見れたし。」
じつは、シルバーウィークに、四国カルストへ行ってきました。前日の夜娘に誘われたとき、一瞬、前にテレビで見た四国カルストの混雑ぶりを思い出して躊躇たのですが、目的地は五段高原ではなくてトチの大木を見ることだというので誘いに乗ることにしました。
カーブの多い三坂峠を越えて久万高原町の道の駅「天空の道の駅 さんさん」に寄りました。人出は多かったです。
焼き栗の実演販売をしていておいしそうだったのでついつい買っちゃった。
四国カルストー高知県と愛媛県とにまたがる標高1000メートル以上の石灰岩台地です。
一番きれいな場所ではないけれど、こんな雰囲気
高知県側からは梼原経由天狗高原へ。 そこには天狗荘という宿泊研修施設があります。 愛媛県側からは国道33号線の落出から右に入り、地芳峠を経て姫鶴平へ。そこには姫鶴荘というレストラン?があります。(改修されてから行ってないのでどんな施設になっているかわかりません)
一行は、私と娘とウマオとトラオ、もう一台の車にトラオのお友だちのMくんとママのA子ちゃん、4歳の弟のT君。女子どもに年寄りか~なんて言うなかれ。2人とも山道の運転は達者です。わたしは助手席の人。
目指す栃の木は猪伏という所にあるらしいです。「猪伏」への分かれ道を行き過ぎてしまい引き返しました。まずこれが第1のハプニング。
ひどく狭い道で、離合もできないような場所もありましたが、なんのその、山道をかなり走りました。けど、おかしい? それらしき場所にたどり着きません。 娘が聞いた話では、「駐車場と看板とがあって、そこから100メートルくらい歩く」と言うことなのですが・・・・
かなり走ったらやっと広い道に出て、車と人とがいっぱい。
「あ!ここ、前にお泊まりしたとこじゃ。」ウマオが叫びました。
なんと!
高知県の宿泊施設「天狗荘」に出てしまったのです。ありゃ!? 第2のハプニング。
ウマオたちは以前天狗荘に泊まって星空観察会をしたことがありました。それはいいとして、栃の木はどこ?
四国カルストの愛媛県との県境付近で場所確認。欅平に向かっていけばいいことが分かり、A子ちゃんの先導で行くことにしました。
天空の道と呼ばれる、四国カルスト縦断道路
欅平に行くにはこの道をいったん愛媛県側に引き返します。わたしたち、県境を出て、また入るという大回りをしたみたいです。
愛媛県側の姫鶴荘付近は
テレビで見たゴールデンウィーク時の混雑が遠目にも見て取れました。
分かれ道で欅平の看板の方向に向かうと、
景色が一変しました。
程なく駐車場へ着くことができました。大トチのある場所にも無事に行けました。そのことは次回に書くとして、
帰るために同じ道を引き返しました。
ところが
道に柵ができて通れない? わたしたち、閉じ込められてしまったのです。ベビーカーを押して散策していた家族もでられません。これが第3のハプニング。以下、もう数えません。
どういうこと? わたしたち私道を走ったと言うこと? でも、ちゃんと看板もある道だったし・・・・ 引き返したって大トチの駐車場(行き止まり)に行くだけだしー
途方に暮れて柵の所まで歩いて行くと、「夜間通行止め」の看板が。でも今昼の3時すぎよ。すると、一人の男性が
「ここ、開くんじゃない?」と紐を解いて開けてくれました。よかったあ。その方にお礼を言いに行くと、なんでもここの人らしき人が閉めるのを見ていて、開け方が分かったんだそうです。
「よかったねえ、あそこバックするのはかわいそう・・・」見ている人の中からそんな声も。いやいや、バックしても行き止まりだから。
今まで何回も姫鶴平には来ましたが、そこがキャンプ場だとは気づかないくらい閑散としていたんです。テントを張っている所なんて見たことなかったのに、コロナ禍で広がったアウトドアブームはすさまじいものがあると思いました。
無事にメイン道路に出られたわたしたち、姫鶴荘でソフトクリームでも食べて、と思ったのですが、延々と路駐が続き、車を停めるところも無し、キッチンカーには長蛇の列。もう少し先のミルク館(私の記憶が正しければ、大野ヶ原だと思うけど)へ行くことにしました。
姫鶴平からしばらくは狭い山道が続きます。これまでの経験だと、わたしたちが帰る頃はみんな帰る車ばかりで、離合に困ると言うことはありませんでした。ところがこの日は、夕方になる時間帯だというのに次から次へと車が上ってくるのです。昼間だけでなく星空がきれいだとの情報が広がり、大ブームになっているようでした。
車2台、やっと離合できる道なので、山道が大渋滞になっていました。そしてついに車の列が止まってしまいました。もう大野ヶ原どころではありません。
家に帰れるかどうか不安でたまらなかったウマオは
「ぼく、もう一生四国カルストへ来ん。」とうとう泣き出してしまいました。ああ、当分来る気にはなれませんねえ。
「山道に大きな車で来るのは無理よねえ」「軽四同士だったらすれ違える広さなのに。」
皆さんいい車で来てるんです。ベンツも2台、大型のSUV車、でっかいランドクルーザー、初心者マークをつけたピンクの可愛い車には若いお嬢さん。きれいに磨き上げた乗用車には高齢者のご夫婦・・・・山道なんか走ったことないような車がいっぱい。
が、対向車さえ上ってこない状況に、
「何かあったんじゃろか? わたし、見てくる。」と車を降りました。
カーブを二つ回ったその先には
山際に黒い乗用車。そして数人の人だかり。 その向こうには上ってくる車が足止めされてずらっと続いていました。
事故?
事故だとしたら、渋滞の中、警察車両がやってくるまでにどれだけ時間がかかるだろう。やっと着いたとしても事故処理にまた1時間はかかるに違いない。わたしたちが家に帰り着くのは夜の7時か、8時か・・・・
幸い、事故ではなく単なる脱輪でした。幸いね・・・わたしたち、直前に、以前見た真っ赤な車の脱輪の話をしていたんです。まるで予言でもしたようなタイミングでした。
みんながいろいろ指図して、自力で脱出しようとしましたが、だめ。
「みんなで担ぎ上げた方がいいんじゃない?」と一人の女性が言い、
「よし、降りい。」 誰かが車の中に向かって言い、若者二人が降りてきたところで男性5,6人が「せーの」で持ち上げました。
持ち上がったところで
「乗れ!」
でも、運転手ではなく、持ち主とは違うであろう男性が乗り込んで、もう一度
「せーの」と同時に発進して(うまい!)
無事に車は脱出できました。
「あ~あ、車がわや(めちゃくちゃ)じゃ」
「しゃあない、しゃあない。」
みなさん言葉は乱暴でしたが、よってたかって親切に持ち上げてくれたんですからよかったと思わなくては。当の若者は少し下ったところの広場に車を停めて電話していました。ショックだった?それともどこか壊れちゃった?
やっと車の列が動き出しました。
ところがしばらくいくとまた動かなくなってしまいました。カーブミラーを見ると向こうの方まで渋滞は続いています。
どうも、ばかでかいキャンピングカーが立ち往生しているようでした。午前中に見たあの車? そして上ってきた対向車もまたまた動かなくなりました。上の方でも詰まったようですね。
そこへ、バイクに乗ったベテランらしきライダーの男性が上ってきて、徒歩で上へ行き・・・・その方の話によると、とにかく離合ができないので流れが止まって、後続車がどんどん来るのでバックもできず、にっちもさっちもいかなくなって、やっと動いたと思ったらまた離合困難で止まり、の繰り返しなんだそうです。
山道では、自分が動かない限り絶対前へは進めません。割り込み防止のために車間距離を詰める人がいますけど、山道では逆に車間距離は開けておかなければ。いざというとき10センチ単位の切り返しを何度もしなければならない羽目になります。
慣れない山道で身動き取れなくなった車を見かねたベテランさんが、自分の車から下りてきて、あれこれハンドルさばきを指南してやっと動くという状況が、あちこちであったみたいです。このライダーさんも、そうしながらここまで来たのでしょう。中には、せっかくの軽自動車なのに、山道になれてない女性が運転していたらしく(練習してた?)パニックになってブレーキとアクセルとを踏み違えて、エンスト起こして(マニュアル車だったから谷に飛び出さなかった?)大変だったとか。(目撃者談)
長い時間かかってようやく地芳峠まで下り、そこから広い道になって国道33号線へ出ました。ちなみにわたしたちの後ろに連なっていた後続車は、たった1台になっていました。どこかでまた動けなくなったようです。
わたしたちは道の駅「みかわ」によって子どもたちにソフトクリームをごちそうすることにしました。せめてねぇ。
ところが、行ってみると、とっくに山を下りていたはずのどでかいキャンピングカーが駐車場に停めるのに苦労しているときでした。そして、後ろには駐車できない車の列が・・・・
そのうち、前の車の助手席から降りてきた人が、トイレに走っていきました。
キャンピングカーのナンバーは関東地方。乗っていたのは若者4人。レンタカーだったらしいですが、特別大きく見えました。おいしそうにうどんか何かを食べていましたが、自分たちのせいで何人もがトイレを我慢する羽目になったことなどは知らなかったでしょうね。
肝心のソフトクリームは販売を終わっており、こどもたちは何も買わないまま帰ってきました。
「ばあちゃん、気をつけて。暗いから気をつけてね。」トラオに見送られて、待ち構えていたポチを連れ、街灯のついている道だけを大急ぎで歩いてきました。
ここからは、ちょっと嫌みを書かせてもらいます。釈迦に説法の方もいらっしゃるでしょうから、適当にスルーしてください。
四国カルストへの愛媛県側からの道は、林道と同じレベルの道です。それでもみんなきれいな景色を見たいし、山道も始めは誰でも初心者。走らなければうまくもなれませんからお互い様でもあります。だから来るなとは言いません。ただ、
自分の車ファーストの人だけはご遠慮願いたいものです。
自分の車ファーストとは・・・自分の車が大切で絶対に傷つけたくない人。なぜならそういう人は、山道で草や木で車をこすることを恐れて、できるだけ中を走ろうとします。離合の時も、草だらけの場所にはよけない、ちょっと左に寄るだけで通りやすくなるのに、相手がぎりぎりで避けてくれるのを待つばかり。たちまち詰まってしまいます。そうなると何かあっても緊急車両は通れません。逆に言うと、あの脱輪した車は、ギリギリまで避けた努力の結果不運にもーと言うことで、お気の毒でした。
要するに、時には車が傷つくことを覚悟で譲り合えることが大切だと思うんです。実際、高級車が、ざっと草むらに突っ込んで対向車をよけていましたけど、そういう人、かっこいいですね。
こんなに人が押し寄せるようになったからには、何らかの対策も必要でしょう。大型車の乗り入れを規制するとか、時間帯によって一方通行にするとか・・・・ね?
では次回は大トチのお話を。
キノコを見るとついつい写真を撮ってしまうものだから、思った以上に写真がたまっていました。2,3日雨が続くとにょきにょきと生えています。
カシの木の下に生えていたのは
実物はもう少し鮮やかな赤でした。
名前? わかりません。
お菓子のようなきのこがいろいろあるんですけど。単に私が食いしん坊なだけ?
アポロチョコみたいな形のきのこ
草むらにパンケーキが。
ベストな焼け具合。おいしそう。
拡大して見ると、食欲は失せます。
横からはなかなか見にくいのですが
こちらはふわふわのマシュマロみたい
前にも見つけましたが、これは別の所で見つけました。
白いキノコはわりとたくさんあって
運動公園の落ちた枝に生えていたのですが、きれいでした。
腐った畳の上にも真っ白なキノコが生えていました。
藁の上だからオオシロカラカサタケかと思ったのですが、こんなに真っ白だったかな? それにしては大きさもやや小さいです。開ききっているのにせいぜい10センチくらい。下の方を見ると、生え始めのも白くて、オオシロカラカサタケとはちょっと違うような気もします。そばにカシの木があるのでオニシロタケの開いたのかもしれません。
オオシロカラカサタケは出て来る場所がどんどん増えています。しかも広範囲に生えています。もう珍しくも何ともないのですが、大きくてインパクトがあるのでついつい写真を撮ってしまいます。
新たな場所で見つけたもの
このキノコは生長する過程がおもしろい。
出てきたばかりの時
かさぶたが取れていくように白い肌が広がります。
これで20センチくらいでしょうか。
犬の顔ぐらいありますね。ポチも興味あるの?
いや、なさそうでした。
オオシロカラカサタケは本来熱帯のものなんだそうです。近年急激に増えてきたと言うことはそれだけ気温が高くなっているということなのでしょう。 キノコの世界にも温暖化の影響? 単純におもしろがってばかりでもいけないような気持ちになってきました。