警報が出るほど大雨が降った金曜日のあとの2日続けて晴れ間を見た日曜日。
おにぎりを買うために立ち寄ったコンビニで車を降りてから乗り込むまでの間に、バイクでツーリンググループ3組、自転車のカップル1組、国道を駆け抜けて行きました。
一時は50人を越える感染者が出た愛媛県ですがようやく10人前後にへり、松山市の蔓延防止何とかも前倒しで解除になって、このお天気でーそりゃあどこかへ出かけたくなりますよねえ。
私もその一人と言えばそうなんだけどー
ただ、わざわざ人出の多い日曜日を選んだわけではなく、混み合う行楽地へ行くのでもなく、晴れたらすぐに山に行こうと相談していたのです。それがたまたま日曜日だったというわけ。
私の友人3人、東温市にあるクールスモールで待ち合わせて、そこから車を連ねて風穴のある森林公園に向かいました。
ここから登ります うっかり写真を消してしまったので、これは去年の夏の様子。
今回は3人で初めてする山登りなので、皿が峰山頂ではなく、その手前の竜神平まで。そこで体力、気力と相談して山頂へ行くかどうか決めようという、なんとも おおらかなざっとした計画です。
トラオがババ友と呼んでいる3人(本当は4人なのですが、一人は膝が悪く山登りはできないので)いくつかの偶然が重なって、互いに3人とも山登りの願望があることが分かり、さっそく実行に移したというわけです。その辺りのことはおいおい触れるとしてー
階段を上りながら早くも息が上がってきました。
階段が終わると

急斜面を横を削り取ってできたような細い道を歩いて行きました。さほどつらい坂ではないのですけどー
3人の中では私が1番体力がないので、二人には先を歩いてもらい、私は立ち止まってカメラを構えては小休止。けれどそれぞれが興味を持ったものを立ち止まって3人一緒に眺めるものだから、結局はほぼ一緒に登り切りました。
二人が気を使ってわたしに合わせてくれたこともあるけど、同じようなことに興味関心を持って楽しめたのでよかったです。
地衣類が大きく広がって不思議な模様になっているのを「おもしろいねえ。」と言って眺め、
地味な花にも目を留めて(これ、横峰寺で見た、ヒューケラに似た葉っぱと同じ)
エビネに似ているけど、葉っぱがないねえと不思議がり
花が咲いた頃また来たいねえ、と、次の計画に思いを馳せ
後から来たグループの人にクマガイソウがあると教えられて「どれどれ、あの葉っぱかなあ。」と一緒に花探し。
そのグループの人たちが言うには、少し前に登ったお仲間が、まだ中頃に花が咲いていると教えてくれたので見に来たんだそうです。が、残念、花は見つかりませんでした。
もう少し前だとヤマシャクヤクも咲いていたはずなんですが、わたし、葉っぱだけだとどれがどれだか分かりません。ここは珍しい花の宝庫みたいです。それを見るためにはしょっちゅう登らなきゃ。
ずいぶん高いところに来ました。
すご~い! きれい!
この葉っぱ、ハート型みたいでおもしろいねえ、とまたまた観察。この葉っぱ、見覚えが。去年見たギンバイソウではないかしら。
マムシ草? テンナンショウ?
「どれが花?」で、ヘビの舌のような部分をめくって雌しべを確認し、「ああ、これが花か。」 3人とも好奇心、探求心は旺盛です。
木のそばにはこんなふうに名札を立ててくれていました。それをひとつひとつ丁寧に読んでどの木か探すのですが
足元の小さな苗。これのことかしら
せっかくの名札ですが、目の前には木の幹しか ないので、上を見上げると高すぎて、首を曲げてもひっくり返りそうになるし、葉っぱは小さくて形も分からないし
結局どの木が名札の木なのか分からないのです。
それがおかしいと言っては笑い
すばらしいお天気の日に来たねえ、よかったねえ。青空と若葉がとてもきれいでした。
そして、崩れた沢の石も趣があり
倒木でさえも美しいと感動し、
きのこがかわいいと喜び
巨大な古木には畏敬の念を感じつつ

あこがれのブナの原生林にやってきました。

「年をとったら、何でもない段差につまづいてこけるんよねえ。」といいながら木の根っこにつまづかないように足を上げて歩きました。
ブナ林をぬけると下をクマザサに覆われた針葉樹林になり
広々と空が見えてきました。そろそろ竜神平に近づいたかな?と思いながら歩いていると、一足先に行った友人が
「着いたよ~」

着きました。
標準所要時間50分の所、わたしたちは90分かかりました。
ほぼ倍じゃん!