あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

京都二人旅 6 なんとか〜 帰路

2023-08-28 09:20:00 | 旅行
 さて、明日は帰る日ですが
 予定変更をしなければなりません。

 1 朝ごはんをどこかで→ホテルで
 2 地下鉄で京都駅→タクシー
 3 新幹線で新神戸駅→その前に杖を買う
 4 布引の滝へ この滝は、新神戸駅から歩いて15分のところにあるそうです。めちゃくちゃ楽しみ。だけど、
歩けません。→泣く泣く断念
 5 電車で神戸市内、南京町散策、昼食→予定通り
 6 リムジンバスで空港、時間までゆっくり
→予定通り

 湿布を貼り替え、アルミのポカリスエットの空き容器(ゴミ)二つを洗って水を入れて足を冷やしました。後で考えたら冷やすジェルくらい借りれたかもしれないのに。でもこれはいい考え。冷やすと少し楽になりました

 フリーで動いてはいますが、一応旅行社募集のツアーです。飛行機とホテルだけ指定されています。それが超お得だったので飛びつきました。でなかったら孫を連れてヒルトンになど、わたしにはとてもとても…
 帰る前に病院に行くことも考えましたが、結局杖をついて帰ることにしました。
 買うなら今持っている登山用と同じ物を。後で活用できそうだから。そんな計算はバッチリです。
  
 フロントで、イオンなら車椅子を借りれると聞き、タクシーを呼んでもらい、スーツケースは宅配便で送ってチェックアウトしました。
 
 イオンで車椅子を借りました。きちんと手続きしなければいけないんですね。びっくりしました。考えてみたら当たり前ですが、もっと気安く考えていたもので。さらに、杖をついたら簡単に歩ける、と、これも気安く考えていましたが
 歩けません!
 え〜と、何を先に前に出し、どちらの体重を杖にかけて? つまり、体の使い方がわからない。
 結局駅まで行って、新幹線乗り場に行って新神戸駅で降りた時には昼過ぎになっていました。駅って広い、都会の人は毎日すごいこと歩いているんだなあ、と思いました。そしてホームの向こうに見えている緑の景色を未練たらしく見つめました。

 ここでまたまた予定変更。 南京町を諦めて駅内のカフェで昼ごはんにしました。ウマオはお目当ての新幹線に乗れたので文句は言いません。後の予定にはさほど思い入れがなかったみたい。
 


 わたしの食べた野菜たつぶりのパスタ。
 それから構内端っこのトイレへ行って、反対側端っこのタクシー乗り場に行って…
 またまた遠かった。建物の壁と杖と両方ち体重を分散すると楽でした。帰ったら行きつけの整形外科で松葉杖貸してもらおう。
 タクシーで、神戸市元町にあるリムジンバス乗り場へ。案外近かったです。そして伊丹空港行きのバスに乗り、 30分ほど座ってまた降りようとしたらー
 いや、降りるのは両方の座席にすがれるのでよかったのですが、降りてから、最初の一歩が痛くて踏み出せません。座っていると必ず、歩けなくなるのです。ウマちゃんちょっと待ってね。
 ウマオを待たせて佇んでいたら突然車椅子が走って来た! のではなく、JALの職員さんが車椅子を押して走って来たのでした。それは、バスの乗務員さんが気を利かせてJALのカウンターに言いに行ってくれたのです。
 地獄に仏とはこのことでした。この乗務員さん、
「わし、70やけど、元気、元気」とおどけてゴリラの真似をして笑わせてくれました。さすが関西人。わたし、よっぽどしょぼくれた顔をしていたに違いありません。
 おかげさまで空港内を自由に行き来できるようになりました。ウマオに車椅子を押してもらい、屋上で飛行機をしばらく眺めていました。かんかん照りで暑かったのですが。








 それから売店でお土産を買いました。今回のアクシデントで京都土産を一つも買ってなかったものですから。ウマオのリュックと、わたしのショルダーとに入れるだけ買って、そうこうするうちにツアー客の集合時刻になって、チケットを受け取り、改めて車椅子使用の手続きをし、と、早めに空港に来ても退屈することなく時間が過ぎました。
 JALの(多分他の航空会社にもあると思う)スペシャルサポートルームに通されて手続きした結果、伊丹空港の搭乗から松山空港の到着まで、手厚いサービスを受けられるよう手配してくれました。ウマオには退屈しないようにと、飛行機の乗り方の絵本まで!
 さて、ウマオですが、搭乗ゲートに行くまで車椅子を押してくれたのですが、動く歩道て、突然手を離し
 「ばあちゃん一人で行って、ぼく、あれに乗って行く。」
 あーあー、頼りになるのかならないのか。一人で椅子を押していたら
「お客様、お一人ですか?」
「いえ、連れがいます。あそこに」
振り返ってわたしを待っているウマオが、子犬のようだなあと思いました。
「ああー、お子様ですかー 押しましょうか?」
「大丈夫ですよ。」
わたし、親切に甘えるのに慣れていません。

 飛行機の中で、来る時は眠くてろくに見なかった外の景色をじっくりとみました。
見えたものをウマオが逐一言ってくれましたので。彼はなぜ空の上から見ただけで場所がわかるのか?
 せっかく教えてくれたのに、どこか忘れました






 瀬戸内海大橋


 石鎚連峰。 左端に尖って見えるのが石鎚山です。


 瀬戸内海の島々


 松山沖。いよいよ着陸です。


 松山空港では、飛行機の降り口で車椅子を持った職員が待機してくれており、駐車場の精算機の所まで押してくれました。ウマオがスーツケースを押し、わたしは車椅子にふんぞり返ってー
 実を言うと、足を少しだけ投げ出す格好が一番痛みを感じなかったのです。ちょうど車の運転をする時の足の角度、これだと痛みがないのでわたしは自分で運転することができました。
 こうして二人は無事帰ってきました。
 このサービスがなかったらわたしは本当に痛い思いをして、無理をして帰らなければなりませんでした。バスのおっちゃん、ありがとう。空港の皆さん(JAL)だけではないです。通りかかった人にドアを開けてもらったり、エレベーターの戸をオープンにして待ってもらったり、皆さんありがとう。わたしは一生分の親切を一日でいただいた気持ちでした。

 翌日、

 「ウマオは楽しかったって。みんなに親切にしてもらったと言ってたよ。」
 ああ、ちやんとわかってはいたのか。
 詳しい報告を聞いて、娘は言いました。
「ウマオと一緒だったのがよかったのか悪かったのかー」
 そうね、ウマオガいて助かったけど、これがトラオだったらもっと心配して、気も使ってくれでしよう。でも、ウマオの子犬みたいな付き添いがわたしには気楽だったようにも思うし… 
「格安の旅行だけど安かったのか高かつたのか?」
 そりゃあ高くつきましたよ。
「けど、ウマオにはすごく勉強になったと思う。いろんなこと経験できて。」
 そう、ブレ修学旅行だったよね。はじめての経験いっぱいさせてやれたし、わたしにとっても得難い経験でした。残念なのは、いけなかった布引の滝。いつかリベンジしよう。と、こんなことを考えていたら、娘が言いました。

「もう、フリーで個人旅行なんかせんといて。何があるやらわからん。行くのは添乗員付きの団体旅行にしてよ。」
 
 以上で京都二人旅行は終わりです。長文に最後までお付き合いくださってありがとうございました。
















コメント (6)
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京都二人旅 5 アクシデント 伏見稲荷と京都タワー

2023-08-22 23:50:00 | 旅行
 山鉾巡行を見終わってすぐ京都駅に向かいました。ここへ来れば食べ物やさんが色々あります。今回の旅では京都らしい和食は諦めてウマオの好み優先です。そして見つけたイタリアンとクラフトビールのお店。




 後ろの壁にビールの蛇口がずらっと並んでいました。

 カウンター席で大丈夫ですか?と案内されました。その椅子というのが一般的なカウンター椅子よりうんと高くて、ヨイショとよじ登るほどだったんです。
 ビザを一枚ずつ頼んでわけっこして食べました。



 これ、おいしかつたんですよ。たしか、しらすとネギだつたかな? もう一つはマルゲリータ。
 食べ終わった頃携帯がなりました。ああ、うるさくて聞こえない、外に出よう。と、足を床に下ろしたところ
 
 床がなかった!

 いすが高すぎたのです。
 そのままか床に落ちて右足の膝をしこたま打ちました。
 誰かが背中を抱えてくれたのはわかったけど、恥ずかしくて、急いで立ち上がるのが精一杯でした。

 電車乗り場に行く前にベンチに腰掛けて持っていたシップを貼り、右足を引き摺りながらようやっと電車に乗りました。
 たった一駅だけど座ることができて、冷静に振り返ってみたら、わたし、助けてくれた人にも、心配してくれた人にもお礼を言わなかったなぁ、歳を取ったらこんなことばかりなんだからお礼は反射的に言えるようにしなくちゃ、そう思ったのです。
 ところでこの顛末をウマオはどうみていたか? 帰って母親に報告したところでは、気がついたらばあちゃんがこけていた。外国人が助けてくれたが、ばあちゃんはお礼を言わなんだ。ですって。見るのはよく見てたみたい。
 
 改札口を出ると目の前に大鳥居。伏見稲荷神社はすぐそこでした。よかった近くで。
しかし、足が前に出ないのです。しばらく座っていると、立ち上がった時の痛みがひどくて歩けなくなっていました。



 あまり写真を撮る余裕もありませんが、この狐はおもしろかつたので。一休みにもなりましたし。

 
 遠い。

 昨日の東寺と比べると、派手な建物がなんだか新鮮。



 伏見稲荷は二人共通の行きたかった場所。


 なのに歩くのがやっとで楽しむ余裕がありません。


 計画を立てた時は、ゆるい山だし、上の方まで行きたいね、と言っていたけど、現地で地図を見て、鳥居の切れたところにある熊鷹神社までにしようか、と話し合いました。


 ウマちゃんはもっと先に行ってもいいよ、と言ったのですが、ウマオも熊鷹神社まででいいと言います。
 考えてみたらほんのちょっとでも子供一人で歩かせたらダメですよね。熊鷹神社から、鳥居とは違う道を通ってここまで降りてきました。



 お休みどころがあって、この景色を見ながら抹茶ソフトを食べました。暑いのとウマオのエネルギー補給のため休憩は必須です。足も痛かったし。

 さあ、帰りましょう。だけど、やっぱり鳥居までが遠かった。



 再び京都駅に来ました。今までずっと地下ばかり歩いていたので、地上に出るのは初めてです。
 こんな天井だったんだー



 外に出ると京都タワーが見えました。ここがウマオの行きたかった所。



 わたしも来たことはありません。足を引き摺りながらやっとこさ、展望台に上がりました。
 さっき行った伏見稲荷が見えるそうなのですが


 分かりませんね。
 望遠鏡を覗けばわかったのでしようが、わたしはたった一つあったベンチから離れられませんでした。
 狭い展望台なので、ウマオには自由にさせておきました。自分へのお土産を買ったり、ガチャガチャをしたり…
  今度の旅で一番楽しかったんですって。😅
 それはいいのですが、ベンチから立ち上がると痛みはますますひどくなっており、もう歩くのが嫌になってしまいました。なので電車を使わずタクシーでホテルに帰ることにしました。

 フロントで、杖か松葉杖を借りれないかと聞くと、車椅子ならある、ということで、車椅子で部屋に上がりました。初めて車椅子に乗るわたしと、初めて車椅子を押すウマオ。自転車暴走族の彼は車椅子でロビーを疾走。こわいこわい、スピード緩めてとわーわー言いながら部屋に着きました。

 さて夕食ですが、
 ホテルのレストランで食べるしかありません。これは痛い出費でしたが、朝のクジの景品が





 5000円以上の食事につき1000円引きのクーポン。本当は10000円以上で2000円引きだったのですが、10000円もの食事をするはずもないので、こちらに換えてもらったのでした。が、まさか実際に使うようになろうとは。ディナーの服なんか持ってきてないのに。
 ただ、レストランの責任者らしき人がカラーシャツにジャケットというカジュアルスタイルだったので、まあいいか、と開き直りましたが。
 祇園祭限定のフルコースが美味しそう。でも、子供には多すぎます。それで単品料理(バン付き)にしました。
 わたしはスズキのグリル。


 ウマオはチキンの香草焼き。

 
 ウマオは初めてのホテルでの食事。おぼつかない手つきでわたしはハラハラしどうし、味は覚えていません。ウマオが残したたっぷりの野菜は、マナー違反ながらわたしが手を伸ばして完食。
 怪我をした年寄りと子供の二人連れはいやでも目立ちます。テーブルを近づけてくれたり、落としたナイフを取り替えてくれたり、こちらが声をかける前に気がついてサービスしてくれました。
 そうそう写真も撮ってくれたんですよ。


 
 ウマオはこのカクテルがとても気に入って、美味しいを10回は言ったと思います。

 最後に片付けるとき
「あれ?たくさんの野菜、どうしたのかな?」とからかわれました。ありや、全部見られてた😅 
 そうか、別皿に移してもらって、わたしがそれをもらったらよかつたんだ。後で気がつきました。
 ともあれ、ウマオのホテルディナーデビューは無事終わりました。

     続く

 

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京都二人旅4 よかったような悪かったような山鉾巡行

2023-08-20 23:54:00 | 旅行
 山鉾巡行をどこで見るか、
 先の祭りが38万人もの人出で、ニュースで見ると見物客の頭がまるで豆の固まりのようにひしめいてました。それを見た娘は、絶対にこんな場所には近づかないように、とわたしに申し渡しました。これはもう、圧死事件ものだ、と。二人とも去年のハロウィンの事件を思い浮かべたのです。
 わたしも、たとえ山鉾や辻回しを十分みられなくても危険は犯さないつもりでした。でも、ウマオが1時間半もそこでじっとしていられるわけもなく、やはり別の場所を探そうと地下鉄に乗りました。
ところが
のりまちがえた!
気がついて降りたのは、
 


 二条城前。広い。事前の計画でウマオが世界遺産をみたいというものですから、電車の駅に近い東寺か西本願寺、二条城あたりを候補に考えていました。結局東寺にしたのですが、
 よかった、二条城にしなくて。だってこの暑さの中、あの広いところを歩くなんて。とんでもないと思いました。そして結局、もとの四条駅に帰ってきました。駅員さんに、山鉾を見るにはどの出口に出たらいいか聞いて、大丸の前に出ました。
 しかし、またもや場所が悪かった。こちらは日差しが強く、日陰の向こうの通りは人が多く、子供が見られそうなところはありませんでした。こちら側は結構空いていて、日の当たる最前列にシートを敷き、その後ろの陰や所に組み立て式の椅子を置いて待つことにしました。
 椅子はウマオがリュックに入れて運んでくれました。山登りで鍛えているので少々の荷物はへっちゃらなのです。
 さほど待つことなくパトカーがやってきました。



 その後から


 一番は橋弁慶でした。


 なるほどー
 昨日の2階にあった人形はこんなふうに飾るんだったんですね。御神体は弁慶でしょうか。牛若丸が目立ったけど。


 ラッキーなことに、私たちが陣取った場所は給水所の真横でして、


 一行が休憩する間、じっくりと山を見ることができたのです。

 以下、順不同です。


 屋根下の彫り物がすごく豪華



 傘をさしたのはここだけだったかな?




 タペストリーを切って飾りにしたという鯉山

 
 飾り幕というのかしら、どこのも豪華絢爛









 大船山は動いていると一段と迫力がありました。




 それから行列の人の役割も面白かったです。

 旗を先頭に、錫杖をついた人が一人か二人。二人のところはズズーッと地面をこすつてシヤンと地面を突く、そのリズムもピッタリ合わせていました。



 次に裃に陣笠スタイルの人が数人続きます。
 役行者山だけは山伏姿で先導していました。太い竹は進行を止める時の合図に使っていました。






 それから綱を引く人。かき山は引っ張るのではなく担いでいました。




 いやあ、大変そう。もう終点近くなので疲労もピークなんじゃないかしら。


 山鉾を停止するときは車輪に木片を挟んでいました。


 その車輪は人の高さくらいありました。御所車と同じ、木製の車輪。


 それから前に乗って扇で指揮を取る人。

 所作が美しいです。


 ローブを握って体を前に傾けます。カッコいい。


屋根の上の人は?休憩所なのでリラックス。活躍の場面を見落としました。




 というわけでじっくり興味深く観察。最後にパトカーが通って巡行は終わりました。面白かったです。
 ウマオは?昨日ほとんどを見て回ったせいか、暇つぶしに持ってきたゲームの方が面白かったみたいで…
 まあ、何枚かは記念の写真を撮ってあります。

  続く





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京都二人旅 3 ラッキー 花笠巡行

2023-08-17 21:16:00 | 旅行
ホテルのランドリー
またもやハイテク機器。もうこれ以上歳を取ったらついていけないかも。




何とか洗濯を終え、部屋にあったくじを引いたら当たりでした。ラッキー。何が当たったかはまたあとで。





それからホテルで朝食をとり、今回の旅行のハイライト、山鉾巡行見物に出かけます。

時間的には?
見物の場所取りは2時間前がのぞましいらしいが、今9時すぎ、いいところの場所取りはもう無理かも。
 友人からは、是非「辻回し」を見て、との
アドバイス。辻回しを見るには、河原町か市役所前の交差点に、行かなくてはなりません。電車に乗ろうと四条の駅へ向かって歩いていたところ、向こう車線の交差点に何やら人だかりが見えました。



 なんと、この日行われる花笠巡行の列が信号待ちしていたのです。ラッキー。山鉾巡行と、二つ見られるのです。 
 裃をつけた男性の後に子供神輿。元気よくわっしょい、

 何台もありました。掛け声もわっしょいだけではなくて興味深かったです。

 走る神主?!



 後で調べたらどうも鷺舞の衣装をつけた人のようでした。後で八坂神社で奉納するらしいですが? みんなに遅れた?

 獅子舞の一行



 それからよく写真で見る揃いの衣装の女の子たち
 


 これが何だかわからなかつたのですが、


 この花笠巡行は、昔の山鉾巡行の原型を再現したものだそうです。とすると、これが昔の山鉾?
 人の列と列との間に同じようなものが、いくつも通りました。






 途中でわたしは大きなミスに気がつきました。こっちにいてはよく見えないんだ。
なので撮った写真は全て自分の記録にしかなっていません。悪しからず。
 
 せっかく馬に乗った武者が通っているのに。


 けれどもう向こうへ渡れないのです。しかも、赤信号のたびに車が止まって動かない。



 きれいな花笠鉾と、手前のゴミを積んだ軽トラとの対比が何ともねぇ。
 
 
 目の前を祇園の姐さんたちが通っているんだけどなあ


 信号待ちの車が動いてくれません。この綺麗な人たちは、ミス着物の皆さんらしいです。


 車の上に乗っかっているように見えるー
 低いものは見えません。ら
 完全に見物位置を間違えました。


 祇園の花街からは隔年で二つの街が参加しているそうです。先斗町と宮川町の旗や提灯が見えました。



 またまた車が










この暑さの中、しやんと背筋を伸ばしたまま微笑む姿。凛としたそのプロ意識、お見事というほかありません。

 で大勢の綺麗どころを載せた車は、男衆が引いているんですね。黙々と、淡々と、これもまたお見事でした。


 行列が通り過ぎたのは10時ごろ。うまくいけば河原町で辻回しが見られるかな? ここに山鉾が来るのは1時間半後です。ウマオはもちろん、わたしだってここでじっとしているのはいや。なので、電車に乗って市役所前か、河原町まで行ってみることにしました。

  続く




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京都二人旅 2 まあいいか  宵山

2023-08-15 22:12:00 | 旅行
 祇園祭の後祭りを観るために京都へ来ました。

 はじめに書いた記事に間違いや書き忘れがありましたので訂正、追加をしておきます。
 訂正 宵宮→宵山
 追記 それぞれの山の近くで女の子たちがわらべ歌を歌っていました。そうして縁起物を販売するんだそうです。

 ホテルのチェックインが午後4時。もう汗びっしょりで全身着替えずにはいられませんでした。着るものを余分に持ってきてないのだけど、ま、いいか、ホテルで洗濯しよう。
 
 宵宮とは、明日巡行する山鉾を通りに飾って提灯を灯し、お囃子を奏でるらしいです。大体の場所と山鉾の名前は調べました。詳しいことはホテルのフロントで聞けばいいや、と呑気に構えていたのですが、
 フロントにはパンフレットさえ置いていない様子。ここでも、ま、いいか。四条の駅まで行ったらなんとかなるだろう、ウマちゃん、とりあえず出かけよう。
 ばあちゃん、どこへ行くん?
 とにかく人が行っているところ。
 ご飯はどこで食べるん?
 いいとこが見つかったら。
 
 当てずっぽうに歩いていたら向こうにたくさんの提灯が見えました。あ、あれだ。

 鯉山の幟が見えます。


 あら、あちらにも。地図で見るとまあまあ離れているのかなと思ったのですが、実際には案外近く、辻々にあるという感じ
でした。よかった、これならたくさん見られそう。
 見えたのは橋弁慶山でした。


 でも、下の方ががらがらなんです?人の流れに従って歩いていくと

 
 民家の一、二階すべて解放して歌舞伎の一場面のような人形が飾られていました。なるほど、橋弁慶とはこういうことか。 京都の五条橋で牛若丸と弁慶が戦ったという逸話を人形で再現しているのでした。これがあのがらがらの部分に乗るのかな?
 色々リサーチした割には何もわかってなかったです。
 ここに御朱印を押すところがあって、自由に押していいようでした。御朱印帳?どこで手に入れるんだろう?ま、いいや、手帳に押しとこうね。


 いったん鯉山まで引き返すと、いつの間にやら人の列ができていました。いったい何があるのだろう、並んでみました。

 列は鰻の寝床と言われる町家の奥の方に続いていました。
 初めて入る京都の町家。ワクワク。
 本当に細い。




 暗がりを抜けると木を植えた細いお庭があってこの左は人が一列になって通っています。


 どなたか係の人が、「カメラで立ち止まらないように。」と、呼びかけていました。

 さらにその左は広いお座敷のようでした。そこの建具を全部とっぱらって飾られていたのは



 神社⛩️と大きな鯉。ああそれで鯉山なのか。一つ一つ見て納得していったわけです。
 そして一面にかざられたタペストリー。相当古く貴重なもののように見えました。



 祇園祭にはヒオウギを飾るんですって。言われも書いてありましたが、立ち止まれないので読めませんでした。


 ここでもらったパンフレットに、タペストリーの由来やら宵宮の山鉾の場所の地図やら翌日の巡行のルートやら、知りたかったことはほぼ網羅していまして、こんなのを事前に手に入れてたらなあ、と残念に思いました。
しかも、じつくり読んだのはホテルに帰ってから。だつて、字は小さいし、あたりは薄暗いし、人の動きに合わせて歩かなきゃならないしー

パンフレットによると、タペストリーは、1600年前後のベルギー製。古代ギリシアの詩人ホメロスの詩が題材になっているそうです。一枚のタペストリーを山に合わせて惜しげもなく切り離し周囲に飾ったんだとか。

 黒主山
 なんと水が張ってありました。


 でこちらも並んで入って見ます。
 どうもこの人形が黒主のようです。


 この方が色々説明をされていたようですが、ちょうど一区切りついたところ。詳しいことは聞けませんでした。

 
 部屋の三方に飾られた幕?がそれはそれは豪華でした。


 後で調べたところ黒主とは、平安時代の歌人大友の黒主。この人形が御神体だそうです。寛政年間に作られたものだとか。

 ということは、それぞれの山や鉾に御神体が乗せられているということ?

 どこのものか分かりませんが巨大な幟。鯉がたくさん描かれています。




 ここまで来てウマオがお腹が空いた、帰りたいと言い出しました。それをもう少し、もう少しと励ましながら行くと、運良く洋食屋さん発見。こぢんまりした家庭的な雰囲気のお店で大好きなカツカレーを食べて元気を取り戻しました。ここのご主人、明日は山鉾巡行に参加するのだとか。祇園祭がにわかに身近になった気がしました。

 店を出るとあたりは薄暗くなって、ちょうちんに灯が灯っていました。そしてどっと人が多くなっていました。

 これは鷹山


 いくつかの山でお囃子が演奏されていましたか、高いお囃子台に上がるのに、町家の二階から橋をかけてあがるのです。


 コンコンチキという特徴のある鐘の音。その叩き手には長い飾り紐が付いており、手の動きとともに紐が上下します。それがなんとも言えず美しい。


 人出は多いけれど想像したほどではなく、昔賑やかだったころの松山土曜日夜市くらい。けれど雑踏に慣れない田舎者の私たち、並んでまで御神体を見る気にもなれず、外観だけを見て次へ次へと歩いていきました。
 
 宵宮には、屏風祭りと言って個人が所有する屏風なども一般に公開されています。中には国宝級の貴重なものもあるのだとか。

 路地を入らなければならないところもあるそうですが、通りがかりに見られたものだけ
 
 国宝ですね。


 すごい迫力の龍


 洛中洛外図のようなものかな?




 多分、舞楽や雅楽の様子を描いたもの?
 手刺繍です。


 動きのある表現が素晴らしい。



 
 最後に見た唯一の鉾 大船鉾
 先端が船の形をしています。
 えーと、山と鉾の違いは何なのかな?まあ、いいや。


 ウマオのすごいところは、方向感覚。一度通った道はちゃんと覚えています。
 ウマちゃん、ここ通った?
 うん


 最初に見た橋弁慶山にも灯りが灯っていました。
 これで元に戻ったね。もうホテルに帰ろうか。あと二つ見てないのですが、改めて見にいくには遠かったので帰ることにしました。また明日見ることだし。
 こうして迷うことなくホテルに帰ってきました。歩数計をみると、18000歩になっていました。
 それからシャワーを浴びて…このホテルにはシャワーしかありません。ベッドは高く、腰掛けると足がぶらぶら。すべて外国人仕様なんです。よかったのはランドリーの使用状況が、部屋のテレビでわかること。か、なかなかあきません。結局明日の朝洗うことにして寝てしまいました。連泊だから楽ちんです。  続く

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京都二人旅 1 緊張する〜

2023-08-12 21:47:00 | 旅行
 7月20日を過ぎて、わたしはかなり焦っていました。京都行きが迫っています。なのにプランが全然決まってなくて。
 ああ、緊張する。フリーで旅行するってこんなに難しかったっけ? 
 いや、わたし一人なら行き当たりばったりでよかったのですが、ウマオも一緒なものですから。この猛暑の中、しかも人出の多い祇園祭の後祭りに。移動は全て公共の交通機関利用です。
 それに、旅行計画に集中できない事件が次々と起きまして
 免許証がない、メガネが壊れた……まだまだあります。自分の迂闊さから引き起こした事件の数々。こんなにぼんやりしていて大丈夫か?
 
 全て解決はしましたが、自分の旅支度は前日夜遅くになってしまいました。暑さ対策、迷子対策、急病対策…いつにも増して念入りに用意しました。そして翌日、眠い目をこすりながら空港へ。これだって居眠りするわけにはいきませんから、気合を入れて運転しましたよ。
 無事飛行機に乗り込んだ時はほっとして眠気が襲ってきました。が、ウマオの声、で何度も起こされましてー
 連日の晴天で、石鎚山やら瀬戸内海大橋やらがはっきりとみえたそうです。
 伊丹空港からリムジンバスで京都駅へ。

 京都駅のコインロッカー
 昔のように鍵がついてないので、空いてるか空いてないかわからない。歩き回ってもとの場所に帰ってきたら、目の前で荷物を取り出す人がいて、やっと確保できました。

 



 
 ハイテク過ぎて使い方がわからん!



 なんとか荷物を預ける事ができたのでまずは腹ごしらえ。駅内にマクドナルドがあったのでそこで駅を歩く人を観察しながら食べました。外国人の観光客が結構いましたね。
 
 それから、今日第一の目的地、東寺(世界遺産)に向かいました。歩いて行けない距離ではないのですが、この暑さの中、一歩でも歩く距離を減らしたい。というわけで、たった一駅ですが電車に乗りました。その切符を買うときにもドジをして駅員さんにお世話になるしー
 昼過ぎの通りは陰が一つもなくて、反対側に渡り、わずかな陰を探して歩きました。か、着いてみたら入り口は、もともと歩いていた通りの側でした。



 ああ、損した。
 それくらい歩くことをけちったのです。とにかく暑い。

 南大門から入ります。


 金堂 


 


 後ろに見えているのは講堂です。金堂内部を見学するために拝観受付まで行かなければなりません。敷地は広々、本来ならば清々しい空間なのでしょうが、遠かったです。

 まずは金堂で薬師如来や日光、月光菩薩、12神将像などを拝観。日本史で必死に覚えたっけ。壁際に座り込んでいつまでも見つめている外国人観光客が何組もいたのが印象的でした。

 金堂を出ると簡素な庭がありました。
 


 鶴亀ならぬ鷺亀のいる池


 この辺りは木々も多くそこかしこにベンチもあって、ホッとしました。人はさほど多くなく、お寺らしい静けさが漂っていました。よかった、ひしめき合うほどの混雑じゃなくて。

 ウマオは五重塔のてっぺんまで登れると思っていたみたい。登らないとわかって興味は休憩所のかき氷に。なので赤いもうせんを敷いた縁台き腰掛けて一休み。

 京都駅から地下鉄て一駅、五条でおりてホテルへ。ダブルツリーバイヒルトン四条烏丸。新しいホテルです。
 ここでもエレベーターが動かなくて大慌て。カードキーを所定の場所にかざさないと動かないのですね。このシステム自体は沖縄でも経験済みでしたが、気がつかなかったのです。表示は英語ばかり。それに、沖縄のヒルトンはそうじゃなかったぞ。こうしてなんとか部屋に辿り着きました。やれやれ。


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錦秋の京都へ 2 湯豆腐と実相院

2022-11-30 23:55:44 | 旅行

 紅葉のころに京都に来たのは10年ほど前。嵐山が最後です。そこまでの道は大渋滞で、足腰の弱った父にはハードな旅でした。早朝に出発しても着いたのは昼過ぎ、食事はバスの中でお弁当でした。ただただ人が多かったことを覚えています。そのころは、帰宅したら日付が変わっていたということもよくあったそうです。その後も京都の人気は高まるばかり。人のひしめき合う秋の京都へはもう一生行くことはないだろうとあきらめていました。

 しかし、今ならコロナ禍で人は少ない、少なくともあの頃くらいの込み具合ではないだろうかと予想してツアーに参加したのでした。ひと月に1回は会っていても、なかなかゆっくり話をすることのない友人とは、バスの中の5時間、小声でずっとしゃべり続けました(よくこれだけ話題があったこと!)それに今回はお弁当ではなくちゃんとした食事なんです。それがとても楽しみでした。

 南禅寺前の「順正」というお店。

 
 門をくぐると広い庭があって、ホトトギスが咲き乱れてここだけで素敵。
 
 
 ここも松の緑に紅葉が映えてきれいでした。
 
 
 ようやく入り口
 
 
 贅沢なお店の中でいただく湯豆腐は最高でした。


 右手前の茶わん蒸しに見えるのは豆乳です。
 
 
 後から豆腐の田楽と松茸ご飯も運ばれてきました。
 
 
 このお味噌がとてもおいしかったのです。ほのかにゆずの香りがしました。

 

 食事の時間は40分。ゆっくりと味わう間はありませんが、早食いは二人とも大得意です。たくさんのお料理を完食して余裕をもって集合場所に着きました。

 南禅寺にも入ってみたいねえ。南禅寺は人が多そうでした。


  
 しばらく周辺の写真などをとりながら待ちました。けれど、まだ大勢の人が集まらないのです。様子を見に行った添乗員さんまで帰ってきません。永観堂の拝観がこんなにも短くなったわけは、ここで集合時刻に15分遅れたグループがいたからなのでした。
 ここがわかりにくかったのかしら、集合時刻が徹底してなかったのかしらと心配していたほかのメンバーは、両手に大きな紙袋を下げたお年寄りの集団を見て、皆、腹が立つやらあきれるやら。あの15分があればもう少しゆっくりできたのにー 
 

 けれど、自分の発した言葉はブーメランとなって自分に帰ってくるものです。わたし石鎚登山の時、こう言ったのですよ。



 石鎚登山成就ルートより

 ツアー客の一人が男性が添乗員さんに向かって、やれ、歩くスピードが遅いだの、ちんたら下りていたらかえって疲れるだの、文句たらたら言っていました。それを聞いて私も疲れていたものだからちょっとイラっとしたんですわ。ついつい言ってしまいました。

 語録12 ツアーなんだから無理ですよ。自分のペースで登りたいなら一人で来なくては 

             


 そのとおりです。寄せ集めの団体ツアーを選んだのはわたしですから、自分の思い通りにはいかないということですよね。ちなみに弟の家族は、2週間前、オレンジフェリーで京都に来ています。まだそんなに人出も多くなかったとか。

 それにこの人たちー

 かつては婦人会、老人会、PTA 職場、いろいろな集団がこぞって旅行をしていました。たくさんのお菓子を持ち込み、近所や親せきのためにどっさりとお土産を買い・・・あのお年寄りの皆さんにしてみれば、コロナによって奪われた楽しみを再び味わえたということです。

 待っている間に私たちも見ず知らずの人たちともおしゃべりをしてのツアー仲間の連帯感が生まれましたしね。「少しくらい帰る時間が遅くなってもいいから、観光の時間を増やしてくれたらいいねえ。」そんな声が待っていた人の中から上がりました。そうよ、そうすればいいのよ。

 しかし「実相院は残念ながら30分くらいで出てほしいと言っています。」と添乗員さんから説明があって、時間延長はかないませんでした。

 実相院門跡 なんだかよくわからないけど天皇家ゆかりの方が住職を務めたお寺だそうです。漆を塗った床に写る庭の紅葉が「床紅葉」として有名です。ただし、室内の撮影は禁止、お庭のみ撮影が許されています。
 
 一回り15分ほどで見られる小さなお寺でしたが、そこかしこに畳表を張った四角い箱が置いてあり、座ってじっくり眺められるようになっていました。
 


 どっぷりと秋に浸りました。







 
 古いものかと思ったら、新しい枯山水の庭でした。
 
 
 落ち葉がまるで水に写る島影のように見えて、本当の海みたい。






 人はいましたが喧騒を忘れるひと時。

 白壁に紅葉の枝が絵画のようでした。

 人も永観堂ほど多くはなく、今度こそ私たちはゆっくりと見て回ることができました。そして靴箱のところに行ったら、残っているのは私たちの靴2足だけ。

 あらあ、最後なの? 集合時刻ぴったりに悠々とバスに乗り込んだらもう全員座っていて私たちを待っていました。バスツアーってたいていは5分前には集合して、遅刻したわけではないのになんとなく悪かったなあという気持ちになるものですよね。

  今回のバス旅行はー

 朝5時半に家を出て、帰宅したのは夜の11時。16時間半の旅行中、滞在時間は3時間半、そのうち待ち時間40分。実質的な観光は2時間足らずー こうして計算してみるとなんだかひどい旅行だったように見えますが・・・・

 5時間ものバスの旅が少しも長いとは思わないほど友人とたっぷり話すことができ、もう見ることはないと思っていた京都の紅葉をまた見ることができたし。

 地方の小さなバス会社にとっても、コロナ禍の3年間をなんとか耐えて、こうしてほぼ満席のバスを走らせることができたし。

 お弁当ではなく地元のお料理をいただくことで、京都にもお金を落とすこともできたし。

 それに加えてよい天気、ベストタイミングの紅葉、観光客は多かったけど近年のような込み具合ではなく、広い境内で比較的ゆったりと歩けたこと、振り返ってみれば誰にとっても良い旅行だったと思いました。

コメント (2)
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錦秋の京都へ 1 永観堂

2022-11-27 23:01:16 | 旅行
 京都を訪れるのにこれ以上の良い日があるでしょうか。
 
 前日の雨はやみ、日差しが戻ってきた空に紅葉があざやかです。そして平日の永観堂は観光客も込み合うほどではなく
 


 
 紅葉はグラデーションの色合いが美しい、まさに紅葉真っただ中




 南禅寺横の駐車場を出発したのが1時15分。7,8分歩いて紅葉の名所永観堂へやってきましたが、1歩歩くたびに出会う紅葉の美しい光景にシャッターを押さずにいられませんでした。以下、スマホで撮影し多少のトリミングや角度の修正はしていますが、色に関しては全く手を加えていません。
 
 
 
 広い林をぐるっと回って

 
 出口専用の門を過ぎ

 
  白壁と紅葉と常緑の檜? との対比をめでながら

 
 総門へ来ました。
 検温所が設けられていました。私たち団体はそこへ並ばず案内のお坊さんに連れられて別の入り口から境内に入りました。

 
 ここには3000本のモミジが植えられているそうです。

 
 まずは釈迦堂へ

 
  中庭を見ながら人の動きに従って歩いていきました。





 




 回廊を通って向こうの建物に行きます(多分)
 
 天皇の使者を迎え入れる勅使門
 勅使は手前の白砂を踏んで身を清めてから入るのだそうです。と、パンフレットを読み返しながらこの記事を書いています。



 扉の向繊細な透かし模様とむこうに透けて見える紅葉

 
 右手に多宝塔があります。ここへ登ると京都市内を一望できるのだそうです。登るのに5分、と言われましたが、行列ができていましたので多分10分以上はかかると思われました。

 
 ここは、多分、御影堂への渡り廊下の上。右下が多宝塔への通路のようでした。


 
  御影堂正面から
 
 
 ええとー
 このあたりから、写真を見てもパンフレットの地図を見ても、自分の場所がどこだったのかわかりません。



 お寺では今秋の特別展が開かれており、貴重な襖絵や仏像などが歩きながら見られました。参拝客も多すぎるわけではなく(実はこれがねらい目。今なら以前の京都ほど人が多くないだろうと予想してのツアー参加でした)じっくり見ようと思えば見られたのですが、なんせ時間が・・・・私たちに与えられた時間は実質30分足らずだったのです。
 10年ぶりに里帰りしたという山越え阿弥陀様とご本尊のみかえり阿弥陀様だけは立ち止まって拝みましたが、障壁画などは横目でみて素通りしました。
 
 外に出ました。このあたりで集合10分前のアラームがなりました。
 え! もうそんな時間?

 
 急いで帰らなければ
 


 
 池の周りをまわって
 



 あれ?
 出口がわからない。このまま行っていいものか、迷った末に引き返しました。後で境内の地図をみたら、そのまま池の前の売店を横切っていけば先ほどの出口専用の門に出られたのではないかと思います。
 ついに集合時刻のアラームが鳴りました。放生池にかかるきれいな橋も見ず、広い林の中も通らず、最初に来た入り口の柵をまたいで人波を逆走(本当に走ったんです)しつつ添乗員さんに遅れる旨を電話しようとしましたが何度電話しても話し中です。
 こりゃ、みんな遅れるって電話してるよね、と友人と話しながら、もう写真も撮らず一目散にバスに帰りました。
 ただでさえ時間がないのに遠回りしてしまった私たちは当然遅刻です。しかしバスにはまだ10人以上の人が帰っていませんでした。先に帰っていた人達はみんな大汗を拭き、なんと扇子で仰ぐ人も2,3人。旅行に行くとき、傘は必ず持っていきますが、秋でも冬でも扇子は要るのか、とその時初めて思いました。
 やっと全員が乗り込んだときは、集合時刻から22分過ぎていました。
 
 
コメント (4)
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よりによってこんな日に 4 思いも寄らなかった

2021-12-30 18:59:04 | 旅行
 
 もうすぐお正月。ちょっと焦ってきました。やっとお墓掃除ができて、外回りはまだまだ、家の中はー仏壇と神棚だけは出来ました。他は・・・それに旅行記は年内に終わりたい、なので宇和島旅行は今日で一気におわらせます。長くなりますがおつきあいくださいませ。
 
 わたし、思い違いをしていました。宿は宇和町にあると思っていたのです。宇和町に行ったら、イネ藁で作ったマンモスを見て、翌日開明学校に行って子どもたちに長い廊下をぞうきんがけさせてもいいかな? 苔むしろというカフェにいくのもいいな、といろいろ考えていたのですが、泊まるのは内子町でした。宇和町も内子町も古い街並みの残るすてきな町なのですが、位置的に内子町だと中予に近いのです。まあ、あした古い街並みをぶらぶらするのもいいかな?
 
 泊まるところは、明治時代の蔵を2棟の宿泊施設に改装した、一棟貸しのホテルです。

 
 
 チェックインのとき、一人1枚スクラッチくじをくれまして、三個削ってう、ち、こ と文字が出たら内子の特産品詰め合わせ、2文字だと内子町で使える商品券1000円分、1文字だと絵はがきセットがもらえます。ところが、わたしと子どもたち、ぜ~んぶはずれ。なんだかこれからのことを予言する様に。
 
 
 あまりのくじ運悪さにオーナーさんがぜんぶけずってみせて、ちゃんと「うちこ」の文字があるのを見せてくれたくらいです。結局娘が1000円の商品券を引き当てましたけど。
 
 玄関を入ると二つの入り口があって、2組の客が泊まれます。
 
 
 1階は和室の他トイレ、風呂。 台所以外はすべて普通の家庭の部屋が揃っていました。
 
 
 檜風呂です。
 土間つきの和室から見る庭
 
 階段を上がると


 ケイタは寝るまでに何回この階段を上り下りしたかしら。
 
 2階はベッドルームですが片隅にテーブルがあって
  
 ヨウコは持って来たお絵かき帳やペンをここに並べ、洗面所にはおしゃれセットを置き、リアルお家ごっこを楽しんだらしいです。なるほど、こんな旅の楽しみ方もあったのか・・・今まで旅行と言えば思いっきり見るところを詰め込んで、宿に行ったら食事をして寝るだけー充実と言えばそうだけど欲張って疲れる旅ばかりしてきたものですから、ヨウコの楽しみ方は新鮮でした。もっとも最近ではそういう人が増えているそうですね。
 
 みんなこのホテルに大満足でしばしゆったりしていましたが、さあ、食事をーというときになって大問題がおこりました。このホテル、夕食はついてなくていくつかおすすめの店を紹介してくれたのですが・・・・
 
 食べるところがない!!
 
 どの店もどの店も予約でいっぱいだったのです。最悪コンビニ弁当だねえ、なんて、5軒目くらいに電話した店でようやく食べられることになりました。
 
 そのお店が悪かったというわけではないのですが、大衆食堂みたいなところで、夜はごちそうを食べたいと思っていたものですから、ガッカリ感はありました。内子の町って、ファミレスとかのチェーン店すらないのです。おまけに忘年会のシーズン。おそらく主だった店は飽和状態だったことでしょう。簡単に食べるところくらいある、と思い込んでいたわたしたちが迂闊でした。
 
 そのお店の食事ー
 お子様ランチは、大人のミックスフライ定食にジュースやデザートをつけたような感じ(量が半端ない)
 カツ丼は洗面器みたいな大きな器にど~んとでてくるし、わたしの頼んだえびぷり定食は小エビの天ぷらが山盛り。衣の付け方などが手作り感満載で(冷凍ではなかった)ぬくもりのある料理でしたが、何しろ量がー
 食べかねました。
 
 よく朝の食事は、ホテルの斜め向かいの下芳我邸で。ここ、以前来たことがありました。奥の座敷に通されると
 
 


 
 夕べの消化不良を挽回するような朝ご飯
 




 
 
 床の間の照明も
 天井の照明もすてきです。
 




 
 
 中庭を見ながら、「ここに雪が降っていたらいいのにねえ。」なんて
 


 
 
 豆ざらに一口か二口ずつのお料理でしたが結構お腹いっぱいになりました。地元産の食材(しらす、じゃこてんなど)を使っていて、定番の鮭の塩焼きなどはありません。それがよかった。
 
 
 食事の後はー街歩きはやめようということになりました。みんな初めての町ではなかったし、雪が降ってきたし、とにかく寒かったのです。
 
 




 
 そして内子の農産物直売所「からり」に寄りました。ここでスクラッチで当たった1000円を使いました。なんとこの日は、直売所のレシートを見せると焼き芋1本プレゼント。 ストーブのまわりで焼き芋を分け合いながら「動きたくないなあ」とまったりしました。昨日とはなんたる違い。
 
 からりを出発する頃、道はシャーベット状になっていました。雪さえ降らなければちょっと山へ入った「石畳地区」に行きたかったのですが、安全を第一に考えて、とりあえず帰ることにしました。
 


 
 
 途中大大きな温室をかまえる花屋さんがあって、花好きのわたしのために寄ってくれました。
 
 
 
 ストレリチアオーガスタ。以前はうちにもありました。
 こんなにも大きくなるんですね。しかも花殻が。咲いているところを見たかった。



バナナも収穫はしなかったみたい。


 
 モンステラの花。これも以前はうちで咲いていましたし、ジャボチカバもうちにありますしね。
 




 
 ここは園芸店の温室なので店で売られている物がほとんどでしたが、それでも楽しかったです。
 
 見事なシクラメンの鉢。その向こうで花のオークションをしていたんですよ。興味深かったです。
 





 後ろのブーゲンビリアはうちと同じ種類のようでした。
 
 さて、お昼ご飯はこの近くの花の森ホテルで、と聞いていましたが、焼き芋のせいかあまりお腹もすかず、松前町まで帰っておいしい鯛焼きを食べた後は子どもたちが寝てしまったので、結局どこにも寄らずに帰って来ました。夕べあまり眠れなかったんでしょうかねえ。
 
 こんなに寒くなければもっともっと遊ぶところはあったのに。でも、帰ってゆっくりするのもよかったです。歳をとったせいかしら。
 
 そして、次の週の日曜日はさらに寒かったんですよね。
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よりによってこんな日に 3 天赦園

2021-12-29 21:45:00 | 旅行

 城を出た後は近くの天赦園へ。天赦園は7代藩主伊達宗紀公の隠居所として造園された池泉回遊式庭園です。敷地の三分の一が池だとか

 ここは花菖蒲と白い藤が有名なんです。 毎年必ずニュースになるところ。 今頃行って見所はあるんだろうか、なんでここをえらんだかな? けど、よく知っている割には行ったことのない場所なので、一度どんなところか見てみるのも悪くないな、くらいの気持ちで行きました。ヨウコは早くホテルに行きたくてたまりません。今行ったってチェックインの時間じゃないんよ、入れないんよ、となだめなだめ入場しました。
 
 駐車場の松が、風格があってさすがです。
 
 
 しかし、冬枯れの庭園は、緑と茶色以外、華やかな色がありません。

 
 池の鯉ですら、黒鯉ばかり。
 ただ一つ赤い色

 
 その向こうに見えるのが有名な白玉藤の棚です。この藤は垂れ下がらずに上に向かって咲くのです。この太鼓橋風の棚が白い花でうまったらところはすばらしくきれいなんですが(テレビで見ただけ)



 その頃には人でも多くて、こんなにのんびりとは歩けないでしょう。何もなくて子どもにはつまらないだろうから早々に引き上げるつもりだったわたしたちですが、誰もいない庭園を、ケイタは思いっきり走り回りました。そして意外なことに冬枯れの庭園を楽しんだのです。それは
 
 鯉のえさやり。
 漁から帰って来た漁船のいけすみたい。



 ぱらぱらとえさを撒くと、くるわくるわ、他の鯉を押しのけ、のし上がり、えさを奪い合う姿にヨウコとケイタは夢中になっていました。えさにありつけない鯉を見つけて撒いてやってもとろくさいその鯉は横取りされ、何もいないところに撒いても、どうやって察知するのか、遠くから列をなして押し寄せて来て、そのすさまじいこと。それがおもしろくて大人までも夢中になりました。空でトンビがえさを狙っていましたよ。受付で気をつけるように言われました。

 さあ、ホテルに行こうというヨウコをまたもや説得してきさいや広場にやってきました。




 
 渋々車を降りた子どもたち、今度はお父さんにお菓子の詰め放題をさせてもらって大喜び。けれどロイズのソフトクリームは寒くて食べる気になりませんでした。残念、滅多に手に入らないのに。

 ここでお土産を買って、いよいよ宿に向かいます。
 
 
 
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