あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

きつねのかみそり

2018-08-31 20:44:10 | 植物
とある場所にサーモンピンクの花の群れが咲いているのを発見。もう彼岸花? それにしては色がー
 で、はっと気づきました。

 キツネノカミソリ!



残念ながら一番華やかなところはお見せできません。実はこの場所、墓地なんです。草1本生えてない荒れ地のような墓地。墓石も古びたのばかりのように見えました。そこに無数にキツネノカミソリが咲いていたのです。人様のお墓を写真に撮るのはあまりに無礼ではないかと、わたしなりの遠慮がありまして、墓石の立っていない部分を撮らせてもらいました。

 残念ながらちょっと時期が遅かったようです。かなり色あせています。



 これなんかは最盛期の色に近いとは思いますが、それでも鮮やかさが足りませんね。



 ああ、残念。これだけたくさんの株があるのですから、数日前に気づいたらもっと美しい景色が見られたはず。
 それにしてもわたしの中では、キツネノカミソリは群れではなく一株か二株でひっそりと咲いているというイメージでしたので、墓地全体、キツネノカミソリだけ咲いているというのは衝撃的でした。

 そして思ったのは、もっと山奥へ行けば他に咲いているところがあるのではないか、ということです。わたしは山道へと車を走らせました。

 あった! 案の定ありました。



 これこれ、こんなイメージ。
 色もまあまあ近いかな?



 わたしが初めてキツネノカミソリの花を見たのはもう30年くらい前、かなり山奥の集落へ向かう途中のことでした。夏草の濃い緑の中でサーモンピンクの塊はそれは鮮やかできれいだったのです。わたしはなぜキツネノカミソリという名前を知っていたのか、どこで知ったのか、思い出せません。ただあのときの複雑な色合いのオレンジが目に焼き付いているだけです。
 ああ、いいなあ。あるところにはたくさんあるんだね。あとで調べると、けっこう群生するんですって。そういえばそんな場所もあったっけ? 空き地にいっぱい咲いてた所。記憶をたどって近くまで行ってみましたがありませんでした。
 お墓の群生は多分除草剤によるものだと思うんです。他の草は枯れても、球根のキツネノカミソリや彼岸花は枯れませんから結果的にそれだけが繁殖していく・・・・のではないかな?

 これはちょっと変わってます。


 園芸種と言っても十分通じる美しさ。もともとこういう花が咲く個体なのか、今年の暑さでたまたまこんな咲き方をしたのか。
 あら、種ができてる。 彼岸花と言うよりはゼフィランサスに似た種のように思いました。しっかりと大きくなっています。これが熟したら立派な種が取れそう・・・・・

 一瞬わたしが何を考えたかおわかりですか?


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川遊び

2018-08-28 19:31:17 | お出かけ
鞍瀬川で恒例の川流れが行われました。
 
トラオは今年も参加です。川流れが終わったころ、お留守番のウマオを連れて出かけました。
 大きな岩の周りでは上流から下ってきたトラオやお友だちが飛び込みをして遊んでいました。



 今年の水は澄み切ってきれい。水温も22度と低めだそうです。

 下流の方には浅瀬を渡ったところに河原があって、あそこなら小さい子も遊べそう。
 
 

 あとから合流したヨウコとケイタにとっては初めての川遊び。ケイタは石に腰掛けて手足をパチャパチャ。そこから動こうとしません。ヨウコはきれいな石探し、ウマオはカジカガエルのオタマジャクシを追いかけていました。楽しかったね。

 川の中に立っているお地蔵産のようなものは?


 なんでも3点のバランスをとるとこんな風にとがった石が立つんだそうです。大人はこの遊びに夢中



 でも、河原で石積みと言えば・・・・なんだか怪しい雰囲気ですね。帰り際にウマオとヨウコはこれを全部倒して楽しんでいました。

 夏休みもいよいよ終わり。さあ宿題の追い込みだよ。

 おまけ

 最後に蛇の写真を載せます。嫌いな人は要注意です。でも、なるべく見てほしいな。
 というのは、
 駐車場から川へ行く道の途中で、見慣れない模様の蛇の死骸を見つけたのです。細くて紐のよう。多分まだ子どもの蛇だと思います。名前がわからなかったので帰って調べました。何でも本土に住む蛇は8種類しかないそうで、わたしはそのほとんどを見たことがありました。だけどこれだけは・・・
 「シロマダラ」という蛇に一番似ています。幼蛇は体が白いんですって。その通りじゃないですか。この蛇は個体が少ない上に夜行性なので滅多に見られず、「幻の蛇」と言われているそうです。

 すご~い
 
 特に蛇好きでもないわたしがそれに出会うなんて。死んでいたのは残念ですけど。 

 では、写真です。



 体長は30~40センチくらい。上からの写真もあればなおはっきりしたのでしょうが、さすがに蛇の死骸を動かす気にはなれませんでしたので。 蛇の名前が間違ってたらごめんなさい。

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やっと

2018-08-27 11:50:51 | くらし
コルセットから解放されました。

4月末に腰椎を圧迫骨折してちょうど4ヶ月。季節は春から秋になろうとしています。
先週ツクツクホウシの声をききました。それ以外のセミの声は聞こえなくなりました。つばめももういません。そして家の周りでスズムシが鳴き始めました。草の上にはトンボが飛び交うようになりました。


 
 トラオが手づかみで捕らえたトンボ。何トンボだろうねえ。

思えば、一年間の3分の1、それも酷暑の夏をコルセットで固めて過ごしたのです。毎日ホッカイロを胴にまいているようなぬくもり(笑)だけど、汗もにもならず、熱中症にもならず、我ながらよく耐えました。毎日どのように服を着たら一番涼しいか考えて、1日中家にいるときは露出度の高いもの、来客が来たら上にこれを羽織って、外出予定の時は、コルセット隠しにちょっとこぎれいなものをかぶればいいように、と頭をひねる日々、きっと脳トレになった・・・と信じましょう。

 骨密度と血液の検査をしました。 年齢相応というところでしょうか。でも、骨密度は若い人の70%ちょっとしかない。そして血液検査は・・・すべて基準値以内で異常なし。だけど骨吸収の数値がやや高い。この数値が高いと骨密度が低くなって骨粗鬆症になるらしいです。数値は低いほどよろしい、というわけであと2ヶ月薬を飲み続けます。はい、薬だけならおやすいご用です。
 
 コルセットから解放された日の夕方、また虹を見ました。

 今度は2重です。



 雲と青空とが織りなす美しい空に。


 実は台風の前触れなんですね。台風が去ってやっと涼しくなるかと思ったら、また猛暑が逆戻り。これじゃあコルセットがあってもなかっても同じような暑さなんですけど。
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かふぇごじんや

2018-08-20 22:13:43 | ランチ・カフェなど
 お盆明けに行ってきました。
 わたしのお気に入りのカフェ。といってもよく行くわけではなく、むしろ滅多に行かないのだけど。そして行こうと思い立っても3回に2回は開いてなくて 残念!というお店。週末の3日か4日しか開いてないんです。

 御陣屋とはこのあたりの地名です。松山藩の代官所があったところかな? 
 
 本当に目立たない普通の古い民家なので、赤いのれんを見るとほっとします。 ああ、開いてたって。



 玄関を入ると右手に小さなショップスペースがあって



 和風のお庭 でも庭園と言うほどではなくて庶民的。鉢物が青々としていましたが、とても多いのでこの夏は苦労したことでしょう。



 
 建物も由緒ある武家屋敷なんて言うのではなくただ古い家というだけなのですが、



 繊細な建具は古い建物ならでは



 エアコンの吹き出し口も上手に隠されています。 欄間がすてき。

 床の間の明かり取りの障子も



 非常に細かい桟で美しい。

 ランチは限定20食。この日は昼食時間を過ぎてしまったのでスィーツだけ食べに。
 サンプルを持ってきてくれました。



 ここのスィーツはどれを食べても当たり外れがない・・・とわたしは思っています。ちょっと和のテイストが加わった、地元の食材をつかった変わり種のスィーツ

 抹茶のチーズケーキ トマトのシフォンケーキ 甘酒のかかった杏仁豆腐 小豆の入ったガトーショコラ ブルーベリーのタルト マンゴーと豆乳のプリン といった具合です。

 飲み物とセットで800円



 おお、 注文したのは甘酒の杏仁豆腐なんだけど・・・注文した品以外のケーキが添えられてきました。
 わたしの選んだ杏仁豆腐は、上に麹で作った甘酒がかかっていて、これが杏仁豆腐と合うんですね。杏仁豆腐はとても香りがよくて、ひさびさに本物を食べたという感じ。

 コースターが、麻紐と端布で編んだものでおもしろい



 小さな子にはストロー付きのお水と、ハーフサイズの飲み物メニュー。めだってすごいサービスがあるわけではないけど、物静かでさりげない心遣いがうれしいお店です。
 
 お盆の間、なんやかやでものすごく忙しくて疲れはてたのですが、ここにきて落ち着いた気分になれました。

 
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雨上がりの朝

2018-08-16 19:13:28 | 生き物
一晩中降り続いた雨は朝になって一段落。 恵みの雨となりました。
今朝、夜型人間のわたしが珍しく早起して散歩なんぞしてみたんです。満開のサルスベリが雨を含んで、重たげに俯いていました。





そして、向こうの方に



つばめの群れが。ああ、南に帰る時期になったんだなあ。
しばらく見ているとみんなで飛び立って電線に。



 それからそばの建物の軒下を飛んでは屋根で休んで、つぎは草の上を飛び回りまた電線に。




しばらくその辺りを飛びまわっていましたが、一斉に飛んでうちの近くの電線に止まりました。



そして我が家の庭をしばらく飛び回り、草むらの上を飛び回り、電線にとまり、と、同じような行動を繰り返しました。
これはおとなりさんとうちで育ったつばめたちなのかな? 電線のを数えると30羽くらいいました。うちだけでも巣が6個もありますからちょうどそのくらいでしょうか? なごりを惜しむように繰り返し繰り返し飛んでいました。

このつばめたちの中には、つい四、五日前に巣立ちした子もいるはず。これからどんな過酷な旅をするんでしょう。

つばめたちはしばらくするともう少し南に飛んでいきました。少しずつ少しずつ場所を変えていきます。幼いつばめもああやって休みながら飛ぶ練習、えさをとる練習をしながら本格的に旅立って行くのでしょうか。

さよなら、元気でね。無事に旅をしてまたうちへ帰っておいで。

早起きは三文の得というけどこういうことなんでしょうね。見送ることができてよかった。

 ※ 追記
    今朝もまあまあ早起きしました。つばめは昨日旅だったのではなかったようで、10羽ほどがうちの   庭と空き地の草の上を飛び回っていました。この子たちはぜったいうちの納屋で育った子だと思いま   す。しばらく体を鍛えてから行くのかもしれませんね。
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それぞれの思い

2018-08-10 21:11:59 | くらし
 7月の終わり頃から病院の玄関ロビーに七夕飾りが立てられていました。
 そばの机にはペンや短冊が置かれてあって、「七夕様に願い事をどうぞ」と張り紙がされていました。そして「皆様の幸福とご健康とをお祈りします。」「願い事が七夕様にとどきますように」と、職員一同のメッセージも。




 
 つるされた短冊を見てみると、多分通院患者やお見舞いに来た人だと思うけど

 ☆ 健康だった昔の私に会わせてほしい。毎年お願いしているのに会えません。今年こそ会わせてくださ    い。お願いします。・・・切なる願い

 ☆ 石鎚の神さま、私達を台風や雨からお守りくださってありがとうございます。子供や孫たちをお守りく   ださい。・・・・感謝

 ☆ おばあちゃんが早く元気になりますように、おばあちゃんだいすきだよ。・・・・やさしさーきっとか   なうよね。

 ☆ 家族みんなが健康でいられますように。・・・・平凡だけど、病院だからこその実感が。
 

 そして、入院病棟のデイサービスルームには入院患者の笹飾りがあります。
 ここは、治療しながら社会復帰をめざしてリハビリをするところ。短冊を書ける人は退院も近いのでしょうが、字の上手だった父はもう、筆はおろかスプーンさえろくに持てません。

 その短冊の中に
 ☆ 先生ありがとう
 ☆ 看護師さんありがとう
 ☆ リハビリありがとう
 ☆ 調理師さん、おいしい食事をありがとう
 ☆ きれいに部屋を掃除してくれてありがとう
 
 ここでは様々なスタッフがいますが、すべての人に感謝をのべていました。病気でつらくても、いつも感謝を忘れない人、早くよくなりますように。実はここの病院のスタッフさん、明るくて親切で、非常に優秀だと思っています。感謝の気持ちはわたしも同感です。

 七夕と言えば、旧周桑郡丹原町の七夕祭りが今年で最後になるそうです。



なのでわたしは2回も行ってきました。トラオたちとは昼間、ヨウコたちとは夜。

 

 昔は1軒1軒の商店が工夫を凝らして飾っていたので、もう少し簡素な飾りが多かったと記憶しています。そう、手前の大きな飾りの向こうに見える、1本の竹に飾ったようなのが。そして豪華な飾りのものにも作り手の思いが込められていることがわかりました。

 ☆ I丹原

 こちらは、



 ☆ LOVE SAIJYO  まちへの愛が未来をつくる

 写真にはありませんが「ありがとう」という文字も見られました。

 夜になると明かりがともされて幻想的





 どこから人が湧いてきたのかと言うくらいの人出でした。この賑わいは昔と変わってないなあ。



 この素朴な笹飾りの集団は、町内の保育園、幼稚園の子どもたちの飾りです。夢がいっぱい詰まった笹飾りです。 素朴ではありますが、これだけ集まると金銀の飾りが明かりにきらめいてなかなかきれいなんですよ。

 

 夜店のテントには



 ☆ 38年間ありがとうございました。 またいつの日にか

 と書かれています。
「またいつの日にか」
 ここに参加した人の共通の思いではないでしょうか。丹原地区以外の人からも同じような声を聞きました。
 「形をかえてなんとか存続できないものか」
 
 過疎の町にあってこの賑わいは貴重なのです。
 

 
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雉の一家

2018-08-08 10:07:09 | 生き物
ヨウコたちと山道をドライブして、里に下りてきた時、ちょっと離れた田んぼでさぎがいるのを見つけました。



4羽の白鷺と1羽のアオサギが同じ方向を向いて並んで立っているのがおもしろくて写真を撮ろうと車を停めたのですが、耳ざとく気づかれて2羽飛んで行ってしまいました。ああ、残念。

 と! 変な鳥が目の前に。頭が赤い、あれはもしや?



 やっぱり、雉の雄でした。

 お、こっちに来るか?

 

 あらあ、また田んぼに入るの?

 

  と、思ったら、
  彼は、雌を迎えに行ったのでした。




「今のうちだ。さあ、おいで。」とばかり雄は



 とっとと道を渡って



 反対側の藪に入ってしまいました。





 


 おいおい、 待ってあげんのかい。
 彼女も、ぐずぐずせんと、早う行かな。

 雌は、雄以上に警戒しているようです。

 しばらくすると?



 一回り小さな雉がでてきました。それも2羽。



 ヒナを待ってたんですね。

 さあ、行くよ。

 お母さんが全速力で走り出しました。



 おかあさん、まってまって

 あ、向こうから車が!

 何とか渡り終えました。やれやれ


 ところが、またまたヒナが二羽、稲の中からでてきました。

 ああ〜、だめじゃない。おかあさん、先に行っちゃったよ。早く、早く。迷い子になるよ。
 2羽はしばらく母雉を探すようにきょろきょろしていましたが、一羽が、意を決したように渡りだしました。



 最後のあの子はどうするのか?
 「ああ、じどうしゃがくる!」 ヨウコが叫びました。
 そのとき
 残った1羽は、なんと低くはばたいて道を飛び越えたのです。

 やれやれ。
 たとえ我が子であっても、待ってやったり付き添ったりはしないのですね。自力で飛べるほど成長したなら、自分で判断して行動しなければ命を失うことにもなります。あのときカラスにでも見つかったら、あっという間につかまっていたでしょう。
 ほんの4,5分の出来事でしたが、野生の厳しさとたくましさを見せられたドラマでした。

 「さいごまでとばなかったね。」え?飛んでいったよ。
 「しろいとりよ。」
 見るとサギが1羽だけ飛び去らずに残っていました。
 ほんとだ、両方見てたのか。

 全部トリミングしていますが、思った以上に画像が粗かったです。スマホで見たときはここまで大丈夫だと思ったのですが・・・
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山陰に咲く花ーミズヒキソウ

2018-08-02 22:27:22 | 植物
 レストパークの続きです。
 いろいろな植物が生い茂っています。

 アザミの仲間
 

 三つ葉まで


 苔もおもしろいですね。今苔ブームなんですって。たしかに・・・・



 ここにわたしの大好きな花があったんですけど。

 ああ、これこれ


 ミズヒキソウです。
 よく見ないと花がついていることを見落としそう。でも、小さいからこそこのごま粒くらいの花の赤がひときわ鮮やかに見えます。
 でも、あまりにも少ない。ヤマイモに淘汰されてしまったのか?

 2.3年前に来たときは、いっぱい咲いていたのです。こんなところにまで


 
 歩道の舗装の隙間から草がいっぱい生えて、その草の多くがミズヒキソウでした。今は?1本もない。

 実はわたし、この歩道から2本だけ抜いて持って帰ったんです。ふだんこういうことは絶対しません。我が家のような暑い所に持って帰れば、山に咲く植物は枯れてしまいます。「とるのは写真だけ」を貫いてきたつもりですが、誘惑に勝てなかった・・・・歩道の草はいずれ手入れのために引き抜くか除草剤を撒かれるかしてなくなるでしょうから。それを1,2本くらい抜いてもいいかな? ちょっと後ろめたさはありましたが、うちでも育つであろうという自信はありました。ここの環境によく似た場所が庭にあるのです。

 そのミズヒキソウは我が家の庭の隅っこで元気です。
  
 この暑さで色あせてくたびれてはいますが



 ほんの14,5センチの小さな苗を持って帰ったのですが、草丈40センチほどになって、5株ほどに増えました。周りに見える緑は吉祥草とヤブランです。

 この赤



 結果的にはわたしが持ち帰ってこのミズヒキソウたちはよかったのかな?

 
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山陰に咲く花ーうばゆり

2018-08-01 01:27:15 | 植物
 桜三里の途中にある、レストパーク。パークとは言うもののなんのことはない、トイレだけがある休憩所です。ちょっと運転に疲れたので一眠りしようかなと、山際に車を停めました。そこだけが日陰になっていましたので。
 前進で車を突っ込んで前を見ると、なにやら白い花が。興味深さに眠気を忘れて車から降りてみました。



 うばゆりでした。けっこう大きな花です。でも、これが特徴なのかもしれませんが



 どれもこれもみすぼらしくほころびて、完全な姿が見えません。



 真上から見ると、かろうじて花の姿に見えますが。
 不意に高校時代の夏を思い出しました。

 中学校時代の友人を病気で亡くし、その葬儀に山奥の彼女の家に行ったとき、バスの中からユリのような白い花が見えました。わたしは本でしか知らなかったヤマユリであろううと勝手に思いこみました。彼女の家はわたしの家からはずいぶん遠く、長い間バスに揺られて山奥へ山奥へと行かねばならないところにありました。そんな山奥にもかかわらず、ヤマユリの咲く所に住んでいた彼女が一瞬うらやましく思えたのです。多分高2の夏休みだったように思います。
 歳をとってわかったことは、四国に野生のヤマユリはないということ。ではあの白いユリはなんだったのかふと疑問に思ったことがありました。わざわざ答えを探し出すほどの深い疑問でもなくすっかり忘れていたのですが、

 そうか、うばゆりだったのか!

 一気にあの頃のことを思い出しました。中学入学で知り合ってからわずか10ヶ月ほどのつきあいで、彼女は風邪をこじらせ、ついに中学へは戻ってきませんでした。彼女は松山の大きい病院に移ったことを先生から聞きました。
 わたしがお見舞いに行けたのは、松山の高校に通い出してからのことです。田舎者のわたしが県庁所在地の大きな街の知らない場所をたった一人で訪ねていくのはとても勇気のいることでした。そして久しぶりに見た彼女はもう声を出すこともできないほど弱っていました。そうとも知らずに見舞いに行ったわたしはその姿に恐れをなし、二言三言しか声をかけることができませんでした。それから程なくして彼女はなくなりました。もっと早くに行っておけばよかった・・・
 それにしても、今まで何度もウバユリを見たことがあるのに一度も思い出さなかったことをなぜ急に思い出したのか。

 ここは不思議な場所でもあり、山の植物がすぐそばで見られる楽しい場所でもあります。

 そばでつぼみをつけているのはヤマイモではないかしら。
 


 葉っぱは多分ヤマイモなんだけど


 いったいどんな花が咲くんだっけ?

 それから空飛ぶクラゲみたいなこれは?



 なが~く伸びたサルトリイバラの葉でした。


 おお、柏餅にぴったりの大きさ



 うちの方では柏餅と言えばこのサルトリイバラの葉を使います。葉のしっかりしてきた今頃がお餅を包むのにちょうどいい固さなのです。母が好きだった柏餅、お盆に作って供えようかなあ。
 でも、残念、高くて手が届きませんでした。
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