あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

自然観察会

2014-11-28 09:16:50 | お出かけ
 さて、続いては、市の広報で見つけた「自然観察会」
 市内のため池で鴨や植物の観察をするというのです。おお! こちらのため池にも鴨がいたのか。いつもは、松山市のため池や、東温市のため池をのぞいていたのですが、灯台もと暗しでした。
 おもしろそう。けっきょくぶじこ一家も全員参加することにしました。赤ん坊はベビーカーに乗ってね。

 しかし、こちらのため池は「兼久の大池」というだけあって、広かった



 松山の池とちがって、鴨が豆粒のようにしか見えません。10倍の双眼鏡をお借りしました。
 まずは池の畔でお話を聞いて・・・・・



 あ! かわせみ! 

 いきなりの登場。 だれにとっても魅力的なこの鳥、しばらくはみんなこの鳥の動きに目を離せなくなりました。どこにいるかわかりますか?



 30倍ズームのカメラではこれが限界。あとでこの場所を見ると白い糞がいっぱいでした。道のすぐそばなのに、きっとお気に入りの場所なんですね。

 マガモの一群れ。なぜかこの一群は大勢の仲間からは離れています。



 オスの頭の緑がきれいです。でもこの緑、見る場所によっては紫に見えるのです。光によって色が変わるそうです。

 森の木の上にはアオサギ。カワセミがスズメくらいだとすると、ずいぶん大きな鳥だとあらためて思います。



 空には猛禽類も飛んでいます。予想以上に多くの鳥がいることを知りました。

 しばらく観察した後遊歩道へ



 歩き出してすぐ見られたのは



 大量のビナンカズラ。すごい。
 一つ一つはこんなにきれいな実です。



 道ばたにはいろいろな種類のドングリが。
 クヌギ、アラカシ、マテバシイ、ツブジイ・・・ ぶじおJr.のエンジンがかかってきましたよ。そのうち参加していたこどもたちが一緒に遊び始めました。大きい子は小学四年生くらい、ぶじおJr.と同じくらいの女の子、男の子、最年少はうちの赤ん坊、八ヶ月。ほほえましい光景でした。

 池ではかもが


 
 おもしろい、一列になって泳いでいく。

 でも、これにはわけがあってー

 やまびこさ~ん やまびこさ~ん やまびこさ~ん

 子どもたちの声に、かもがどんどん逃げていく姿だったのです。ついに小学生の男の子のお父さんが
「そろそろやめてもらえませんか」と子どもたちにお願いしていたそうです。

 これらの水鳥の中にはオシドリも混じっていました。でもわたしにはさっぱり。思わず、「こんなにいる中でよく見つけられますねえ」とインストラクターの先生に言ってしまいました。
 オシドリの姿は望遠鏡で確認できました。きれいでした。

 頭上にはノスリが舞っていましたが、カメラに入るのはからすだけ。写すことはできませんでした。

 帰り道は、子どもたちの冬イチゴ探しを手伝いながら。小学生のお兄ちゃんが、女の子に「あっちにいぱいあるから」と教えているのを見て、仲良しの兄妹だなあと思っていたら、まったくの他人だったらしいです。ぶじおJrにもとても優しくしてくれて、すてきな男の子でした。

 さて、わたしの学習の成果

 ヒドリガモ



 望遠鏡で確認して、そのあたりを当てずっぽうで撮影したので、確信はないのですが、この鴨は頭が明るい茶色で目がまっかなのです。

 頭が茶色の鴨はホシハジロがいますが、これは写ってなかったです。

 この池に飛来する鴨は、
 マガモ、カルガモ、ヒドリガモ、ホシハジロ、ヨシガモ
 はあ~鴨もいろいろいるんですねえ。オシドリも鴨の仲間です。ほかにカワウもいました。
 
 それから、この木



 ミミズバイ。きれいな紫色の実がなっていました。

 それからそれから、



 アカネ。この根っこであのあかね色を染めます。茎が四角なのが特徴です。草木染めをするときは、場所を確認しておいて地上部が枯れてから根っこを掘り出すんだとか。

 染色ではよく知られた植物ですが、まさかこんな道ばたに見られるとは。感激でした。


 こうして二時間があっという間に過ぎ、参加者の皆さんとすこしお話しして分かれました。最後の話で盛り上がったのは・・・・なぜかぶじこのすきなイモムシ。
 


 
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慈眼寺のもみじ

2014-11-26 23:33:12 | お出かけ
 三連休、どう過ごされましたか。
 わたしは、掃除も洗濯もろくにせず、料理はそこそこ手抜きして、充実した(?)三日間を過ごしました。

 まずは、父を連れて、新居浜市にある慈眼寺へ。ここは今もみじ祭が行われていて、宝物館なども公開されています。両親一緒にではないのが、我が家のややこしい事情でして、娘としては多忙に輪をかけるわけです。

 駐車場に着くと黄金色の銀杏が出迎えてくれました。



 本堂前から宝物館を見たところ



 京都の寺院などと比べるとスケールはうんと小さいですが・・・・

 枯山水の白砂と紅葉の赤、松の緑が美しいです。



 苔はまだまだ生き生きとした緑



 本堂の裏手には山の斜面を利用した庭が広がって、お茶室や東屋もあります。



 ぶじこたちが足の弱った父につきあって、下を歩いてくれたので、わたしはぶじおJrと庭の上の方の道を歩いてみました。




 細い山道に大喜び。なんだか森の中に入った気分。



 まだ色づいていない紅葉もすてきでした。



 お庭を一回りした後は、お寺の中に入って抹茶をいただきました。
 若い頃茶道を習っていた父は、「久しぶりにうまい抹茶を飲んだ」と喜んでくれました。ほんとは、先週の日曜日にも抹茶を飲んだんだけどねえ。
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紅葉まっさかり

2014-11-21 23:41:37 | お出かけ
 前に行った「一の谷やかた」
 食事をしたときに、「紅葉は11月10日頃」と聞いていたので、出かけていきました。

 駐車場からの入り口に生えているドウダンツツジ



 ああ~ 何年か前に見たときと比べて葉っぱが少ない。ちょっと遅かったかなあ。



 手前のハゼの木はすでに葉っぱがなく、実だけがたわわについていました。それでもまだまだきれいな木も残っています。






 とてもおもしろい木を見つけました。神様がまつられています。たしかに・・・ 樹齢の古そうなこの木はなにやら複雑で、神様が宿っているように風格がありました。夏に行った大三島の「生樹の御門」を思い出しました。



 この木の近くに山の斜面へ上がる細い道があったので行ってみました。すると



 紅葉の林の中に何軒も家が建っていたのです。すてき。



 残念ながらやっぱり来るのが遅かったみたい。

 ところで、この日はとても寒い日でした。いつもより厚着はしていったのですが、それでもぶるぶる。そこで、この先にある道の駅でお茶でも飲んで帰ることにしました。

 そこへ行くまでの道がとてもきれいなんですよね。



 でも、写真は帰りに撮ることにして、とりあえず暖まろうと道の駅へ。
 
 道の駅「木の香」もきれいな紅葉に彩られていました。お茶だけのつもりが結局食事もして次の道の駅「むささびの里」まで足を伸ばそうと言うことに。
ぶじこの情報によれば、文化の日にムササビの里までドライブした人が、それはそれはきれいだったと言っていたそうで、多分この先にも見所があるのではないかと思ったのです。
 それにしても、11月3日とは。例年の見頃が10日ころとすると、1週間も早いではないですか。桜三里の紅葉もいつもより早いような気がするし・・・・今年は冬が早いのかもしれません。

 ともかく、おなかもいっぱいになって出発。

途中、吊り橋のあるダム?で休憩。そばの看板には「木の根三里遊歩道」とありました。



 吊り橋から眺める景色はとてもきれいだったのですが


 風が強くて揺れる、揺れる。そして寒い。 駐車場にある掲示板

img src="http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/23/2501c57c75454f2f38d3fce11873ce8c.jpg" border="0">

 8度ですって!

 そこから「ムササビの里」まで、結構遠かったです。期待したほど紅葉もなかったし。
予定外の遠出に、ガソリンが底をついてきました。仕方なく山の中でガソリンを入れたのですが、

 高い! わたしがいつも入れているところより20円は高かったです。車が必需品の山奥でこんなにガソリンが高かったのではかなわんなあ。

 帰り道おそばがおいしいという「時屋」へ寄ってみました。食べるんじゃないですよ。たしかここにもきれいな紅葉があったことを思い出したのです。でも、やっぱり遅かった。かなり散っていました。
 
 帰り道、いま真っ盛りの紅葉を見つけました。





 これはきれい。

 それから、「木の香」の近くの紅葉スポット。ここは桜と紅葉が一緒に見られるのです。



 そして遠くの山に、なにやら真っ赤な実



 葉っぱの感じがガマズミみたいだけど~ よくわかりません。
 なんだか慌ただしいドライブで、疲れました。母はとても喜びましたけど。

 あれから1週間、里のほうの紅葉の便りが聞かれるようになりました。もう一度紅葉を探して行ってみましょうかね。

   
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大整理Part2

2014-11-15 00:35:02 | レザークラフト
  実は、大整理が必要なのはむしろ家の中なのです。リフォームに際して、何十年もため込んだ家財道具は相当処分しました。それでもなかなか捨てきれずに残っている物が山ほど。
 そのうちにきれいになったはずの部屋もどんどん物が持ち込まれて所帯じみてくるし・・・
 特にわたしの革の作業場はー

 前は別棟に10畳のプレハブの小屋があってそこで作業をしていたのですが、今度は家の中に1室作業スペースを設けました。7畳の部屋にパソコンやら参考書やら革の材料やら一切合切を持ち込んだものだから、

 入りきりません。

 結果、両部屋ともが物置状態。とても何かを作るという状態ではなく、今年は県展にも出品しませんでした。そして夏の長雨・・・・
 
 くんくん、なんだかかび臭い。

 やばい、これを始末しなければカビが蔓延してしまいます。端革を入れた引き出しをかきまぜて一枚一枚匂いをかぎ、ちょっとでもかび臭ければゴミ袋に。大量の革を捨てました。それから昔作ったバッグ。何かの参考にと、使い古してくたびれたのまで残していたのですが、一つ一つ点検。

 と?

 うわっ、中がかびだらけ。
 
 レザークラフトをしだしてかれこれ40年近く。初期の作品はほとんどありませんが、それでも残っているのもあって、一つ一つ愛着があるのですが、この際思い切って処分することにしました。

 制作の古い順に



 クラッチバッグですね。中は豚革で、ポケットもなくあまり使い勝手はよくありません。

 それから、ぶじこがまだ小さい頃、育児の合間を縫って作った旅行用のバッグ



 へたくそ。
 ただ、彫り込んだガーベラの花は好き。今のガーベラはもっと花びらが太く、カラフルで豪華ですが、昔の、赤一色の細い花びらのガーベラが好きです。どこかに苗はないかしら。

 それから10年以上ブランクがあって、子どもに手がかからなくなって再開しました。その最初の作品がこれ。



 両サイドにバラの花を彫り込んだやわらかいショルダーバッグ。



 縫い合わせには玉縁があしらってあります。けっこう手が込んでいるのです。初めてのミシン縫いで悪戦苦闘したような記憶が。初めて、中に豚革ではなく合成皮革の裏革を使いました。柔らかくていいのですが、合皮は湿気に弱くすぐにぼろぼろとはがれてしまいます。

 これは再開後2,3作目のもの。書類や参考書、時には子どもたちの日記をごっそり入れて運んだバケツ形バッグ。丈夫でした。



 模様のカサブランカがお気に入りで、この部分だけ切り取って何かに作り替えようと思っていたのですが、中がかびてしまってはどうにもなりません。

 この頃は週に1回お稽古に通っていたのですが、バッグ一つ仕上げるのに一年近くかかっていました。これもその一つ



 人の顔を彫り込むの、はやってましたね。日帰り旅行で行ったお土産物やさんで「すてきなバッグですね」とほめられたこともあります。

 1枚革全部にザクロ模様をろうけつ染めで染めました。これも染めるだけで何ヶ月もかかりました。その革でプロの職人さんに仕立ててもらったバッグです。



 余った革で財布やら印鑑ケースやらをいくつも作りました。それは今も使っています。角のあたりがすり切れては来ましたが、かびることもなく活躍しています。やはりしまっておくのではなく使うというのが大事なことなんでしょうね。

 時間をかけて作ったバッグも、今になってみれば、彫りもへたくそ、全体が古めかしく、処分するのにあまり抵抗はありませんでした。そして、かさばるバッグを処分してかなりすっきり・・・いやいや、焼け石に水、でした。

 








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大整理

2014-11-09 22:39:03 | 植物
 朝晩冷え込むようになってきました。そろそろミニハウスも冬支度をしなければなりません。暖房効率をよくするために、内側にもう一枚ビニールをはって二重にするのですが、そのためには伸びきった植物を大整理しなければなりません。

 低い天井一杯に茂ったゴムの木



 去年も思い切って切ったのですが、一夏で元通り。右上の葉っぱに点々が見えますが、これはゴムの樹液がしたたり落ちたものです。これを集めたら天然ゴムが作れるのかなあ、なんて毎年思うのですがそのまま放置です。

 ブーゲンビリアも長く伸びています。



 これが花



 あまりにきれいなので花瓶に活けようとその辺に置いてたら、あっという間に水を下げてしまいました。
 思うに、ブーゲンビリアって、生け花には向かない花ですねぇ。水揚げは悪いし、長さ三,四センチもある長いとげがあって危険きわまりないです。生け花にするには、とげを一つ一つはさみで切り取らなくてはなりません。それでも無理やり活けてみましたけど、案の定花は二,三日しか持ちませんでした。

 ハイビスカスは四方八方に枝を伸ばして、通るのにも邪魔でした。これもかなり思い切って切ってしまいました。大丈夫来年また同じくらいに茂るでしょう。
 その切った枝に



 カマキリの卵が2個も。気の毒なことをしました。どこか雨の当たらないところに置いといてやりましょう。

 

 マンゴーは新芽が出ています。柔らかそうな葉です。マンゴーはこの新しい枝に花がさくようです。だからあまり切りたくはないのですが、そうすると大きくなりすぎてハウスに入りきらないので、泣く泣くチョン。

 マンゴーの木に這い上がるサツマイモ。これは、冬の間保存していたサツマイモの残りが勝手にのびてきたもの。 アブラムシのせいで真っ黒な葉をしています。



 でも、木に登るサツマイモって見たことがあります? 地面に根を下ろさないと芋ができないんですけどね

 蔓をたどって地面を見てみると



 ははあ、これが親芋か。この間もらった、中に穴が空いていたでっかいお芋と同じ芋です。どこかにサツマイモはできてないかな?
 ありました。



 ネズミの赤ん坊くらいの小さな小さな芋。え? ネズミの子なんて見たことがない? 普通はそうでしょうねえ。この芋みたいな赤裸の生き物ですよ。わたしはなぜ知っているのでしょう。

 長い枝を切り、草を引いて、ゴミをのけると、だいぶきれいになりました。そしてすっかり忘れてたパイナップル

 ちっちゃ!



 これって何というのだったかな。皮を剥いて食べるのではなく、でこぼこ飛び出たところをちぎって食べるタイプのパイナップルだったんですね。



 ちょっと酸っぱかったけど甘みも十分でなかなかおいしかったのですが、食べるところはちょっとしかありませんでした。 

   
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秋のおもてなし料理

2014-11-03 22:29:14 | 野菜・果物・料理など
 料理教室に行ってきました。
 この料理教室、「食と健康を考える」をねらいとして、毎年1回、テーマを変えて開かれているそうで今年で19回目だそうです。 へえ~ そんなに前から。 ちっとも知りませんでした。
 今回のテーマは「えひめ家の献立ー愛媛県の食材を使い、少し遊び心を入れた秋のおもてな
し料理」ということで

 その成果は・・・・・

 ジャジャーン



 これ、全部作ったのよ~。
 というのはうそ。
 
 この料理教室、定員100人、しかもこの内容、いったいどうして実習するのかと思いましたが、おおかたは下ごしらえされ、時間のかかる物はあらかじめ作られていて、参加者には、超初心者でもあまり恥をかかないですむ作業が残されていました。
 100人が、5人ずつのグループに分かれて作りました。初対面どうしのメンバーでしたが一緒に作るうちに打ち解けて、このお料理を食べる頃には和やかなムードに。楽しかったです。

 初めて入る、調理製菓門学校。まずは大学にあるような階段状の大講義室に案内されて、あらかたの説明をうけました。
 講師は、当専門学校の佐々木茂先生。かつては道後の有名なホテルで料理長をされたこともある立派な先生ですが、気さくでユーモアがあってとても楽しい講義でした。メモをとりながら話を聞くなんて何年ぶりかしら。

 この講義室、先生の手元がモニターに映し出されるようになっています。



 芋の皮の剥き方、野菜のかつらむきの仕方、寿司の巻き方、それこそこんなに真剣に見聞きしたのは久しぶりです。

 では、実習のほうを。 

 最初に、時間のかかるご飯を仕掛けます。四国中央市特産の里芋「伊予美人」を使った小芋ご飯、有馬山椒を使ったちりめん有馬煮。



 山椒は出回ったときに醤油だけで炊いて保存しておくと長く持つんだそうです。そんな役に立つお話もたくさん聞けました。
 伊予美人はねっとりと柔らかい里芋でした。でも、もしかして塩を入れるの忘れてた?何しろ、一通りの説明では作業手順も腹入りしておらず、知らない物同士、「だれがする?」と言わんばかりに顔を見合わせていたら、先生からは次々と作業の指示が飛ぶし、で最初はもたつきましたから。

 食事の最初に口にする先付けは、胃にやさしいものを。脂肪肝を防ぐんだそうです。
胡麻豆腐が一般的なのだけど、10月はハローウィンということでかぼちゃの料理。
南京茶巾豆腐 美味出汁ジュレ



 上に乗せているのはいくらとにんじんの葉っぱ。こんな身近な素材でできる盛りつけのアイデアを教えていただきました。

 前菜盛り合わせ
 柿の葉っぱ、松葉、銀杏、ブルーベリーの紅葉など、散歩などで手に入れた自然素材をたくさん用意してくれていました。作るのは共同作業でしたが、私たちのグループは、盛りつけだけは各自が好きなようにしました。
 


 一番手前から 無花果田楽。 無花果の表面をさっとバーナーであぶり、田楽味噌をのせて
 その上にサツマイモのいが揚げ。 さつまいもにそうめんをまぶして揚げ、栗のいがに見立てます。 右にサンマの棒寿司。 その上、銀杏、海老、稲穂かんざし。ひつじ田に生えた2番穂を揚げた茎に銀杏と海老を刺しています。
 一番上右に柿なます。太刀魚の昆布締めや食用菊を使った豪華な酢の物。器は摘果した小さな「せとか」高級柑橘です。でも、摘果した実だからただ。アイデアですね。
 一番上左は梨・キーウィ白和え。なんと豆腐にヨーグルトが混ざっています。
 小さなお膳に秋がぎゅっと乗っているでしょ?
 

 次は温物のサワラの薯預蒸し 菊花あん



 真っ白な長芋に菊の花びらが美しい一品。もちろん味も極上でした。これは帰ってから鯛とつぐね芋で作ってみましたが、山芋を真っ白にするのはなかなかできないのよねえ。酢水につけてもあくが出てしまいます。自分で作ったのも、見かけはともかくおいしかったですが・・・

 吸い物は沢煮椀、けんちん汁のことです。



 けんちん汁とは、昔けんちん寺という寺でお供え物を汁にしたことからこの名がついたそうな。具だくさんのお汁です。愛媛のブランド豚「甘トロ豚」の背脂付きを(鶏肉でなくてよかった)千切りにして入れてあります。仕上げには胡椒を少々。意外な取り合わせでしたが、食べてみるとほんの少しぴりっとして和食にも胡椒って合うんですね。
 
 デザートはほうじ茶プリン



 プリンそのものは卵とミルクの味だけ。甘さ控えめで素材の良さが際立っていました。祖霊ほうじ茶のジュレをかけています。いちごとほうじ茶で煮た大豆を散らして。これ、とってもおいしかったです。

 試食の時に佐々木先生から、ホテル時代の楽しいエピソードもいっぱい聞けたし、おまけに「伯方の塩」のおみやげつき。

おなかも心も満たされた一日でした。 
 
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