あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

ユキモチソウがー

2022-06-30 11:36:20 | 生き物
  今年もユキモチソウが咲きました。 といっても5月のことです。
 
 
 
 
 うっそうとした(手入れの行き届いてない)木々に囲まれ、午前中だけ木漏れ日がちらちらする一角がテンナンショウの仲間にはとても適していたみたいで、少しずつ買い足していったムサシアブミや


 ヒメウラシマが、今年も無事に花咲きました。
 葉っぱも落ち放題つもり放題で、自然の山道を再現したような、といえば聞こえはいいけどつまりは全く手つかずの荒れ放題の庭です。
 わかるかしら、上の方にシューッと伸びたのを釣り竿に見立ててウラシマソウと言うそうです。
 
 

 植えたものがすべて定着してくれるだけでなく、今年はうれしいことがありました。
 ユキモチソウの1本に
 
 
 種らしき物ができて注目していたのですが、どうやらこれは期待できそう。
 ヒメウラシマソウにもできましたが、こちらは受粉されずに枯れて行くのではないかと思います。1本しかありませんから。
 
と、ここまでは順調にいっていたのですが、ここから話は思わぬ展開にーってテレビ番組でよく言ってますよね。
カンのいい方ならおわかりでしょうが、このブログ、カテゴリーは生き物です。
 イモムシ好きの娘がこれを見て「さすがにこれはかわいいとは言えん。」と言いますので写真は最後にまとめてあります。今しばらくお読みいただいても大丈夫ですよ。
 
 
 4日ほど前、もう大夫薄暗くなってからここを見に行きましたら、なにやら黒い小枝のような物がのびていまして、なんだろうとさわってみたのです。そうしたら
 
 ぐにゅっ!
 この手触りは?
 
 へびでした、いや、蛇に似たイモムシだったのです。ユキモチソウの葉っぱが,1枚は完全になくなっておりました。そして、まだ2.3枚残っていた株の方にももう一匹。このイモムシは図鑑で見たことがあるだけでした。名前は? 例によって画像からインプットした物は名前が浮かびません。
 次の夜、娘にラインを送ったら、えらく興奮した返事が返ってきました。
「ビロードズズメ(まま)・・・これは飼いたい!本物は初めて見た! 捕まえてないん?」
「ズズメやない、ズズメ」「テンションが上がりすぎた、スズメ!!」
 
  そこで次の日見に行ったら・・・・
3株あったユキモチソウの葉っぱは一枚もなくて、残された茎がこれだけ。
 
 


 
 ヒメウラシマソウは葉が残っていましたが根元がこれだからずれ葉も枯れるでしょう。
 
 食い荒らされてなかったのはムサシアブミのみ。
 イモムシは急速に大きくなって7センチほどになっていました。こりゃいかん、全滅してしまう。
 すると、飼いたいと言っていた娘が、「ユキモチソウを守るなら捕殺じゃね。」いともあっさりと言いました。なんか愛着が持てなかった様子。
 
 捕殺! 捕まえて踏みつぶす! 中にははさみでちょんと切る人もいるそうですが・・・・
 とりあえず確保しようとしたらころんと葉から落ちて行方不明になりました。もう1匹はノブドウの蔓にしがみつかせて捕まえることができました。
 せっかくだから羽化まで見てみたい。だけど食料が・・・テンナンショウの葉、ホウセンカ、ブドウ、ヤブガラシ・・・
 ノブドウでもいいかあ、それとヤブガラシに似たつる、カラスビシャクを取り混ぜて瓶に挿し、土の入った植木鉢に入れて上からざるでふたをしました。どれかたべてくれるといいんだけど。
 行方不明になったもう1匹は、夕方ムサシアブミの茎の上で見つけました。そして地面の上を這っていきました。それを捕まえるのにも一騒ぎありまして、結局大きなアジサイの葉の上に棒で転がして乗せました。
 
 そして今日様子を見に行きましたらー
 ムサシアブミの葉がない! そして茎にぶら下がってじっとこちらを見ている幼虫がもう1匹いました。大変な食糧不足。すぐにでもさなぎにならなければどうしようもありませんよ。
 
 では、ここまで読んで興味が湧いた方、じっくりと画像をごらんくださいませ。イモムシの苦手な方は無理をなさらずに。そうそう、気をつけないといけないのは蛇が苦手な方。実物は大人の指くらいの大きさでも、画像では本物にみえますからね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 初めて見つけたとき
 
 
 
 
 
 翌々日昼 1枚の葉に2匹います。

 
 翌々日夕方 ムサシアブミの茎の上で

 
 大騒ぎして捕獲しました。わたしの手の上に乗っています。



 三匹目発見
 
 


 
 
 
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バッグ修理

2022-06-29 09:13:49 | レザークラフト
 頼まれていたバッグの修理(ほぼ作り替え)が終わりました。
 
 この黒い革の部分が付け替えたところ。もともと合皮でできており劣化してぼろぼろでした。それを牛革で作り替えたのです。
 ただし、持ち手は持ち主さんが自分で調達されたもの。残念ながらそれは合皮でした。本体の革とはやや雰囲気が違うため、本体に取り付ける部分を切り取って革に代えました。
 
 
 持ち手の取り付け部分には内側に補強の革をつけています。
 
 
 手紐の付け位置 よし
 2本の持ち手がぴったり重なって1本に見えます。我ながらよいでき。
 
 
 
 余ったファスナーの始末 よし。空け口を広くするためわざとファスナーを長くしているタイプのバッグです。もともとのファスナーを取り外して縫い付けました。
 

 ここ、ちょっと苦労したところ
 


 もともとは内袋の見返しがなかったところに革の見返しをつけ、ファスナーを挟み込みました。
 
 バッグの底。 合皮で汚れてはいますが、表面のはがれはないのでそのままにしています。ここに手をつけると、全面解体になってしまいますので。
 
 
 
 お引き受けしてから何ヶ月もたってようやくお渡しすることができました。バッグの雰囲気はもとのまま、高さを1,2センチ高くして収納が少しだけ広くなりました。お気に入りで捨てることもできず悩んでいたものが再生されて大喜びしてくださいました。
 
 この方、前にはご自分の手芸作品をバッグにしたいとご依頼があって、そのときも合皮の材料を持ち込まれました。せっかくだから本革にしたらとおすすめしたのですが、すでに合皮を買っていたこともあって結局合皮で作りましたが・・・・・・
 
 
 合皮は湿気に弱い。合皮は劣化したら捨てるだけ。今のSDGsには反していると思うんですよ。革も劣化や変色はしますが再利用できます。わたしの革友達は最近リノベーションにはまっていまして、ついにはブランドバッグまで解体してしまいました。外はきれいなのに内側が合皮だったため、はがれた素材がゴミのようにくっついて物を入れられなくなったのです。
 解体してみると、さすがブランド品。そのつくりの丁寧なこと。ただただ感心するばかり。ほんとに残念なこと。昔はバッグの内側に合皮を使っていましたね。母に買ってあげたホースヘアーのバッグも中がぼろぼろになって捨てたみたいです。あれ、作り替えることができたのになあ、と今になって悔しい思いをしています。
 何ヶ月か前、フェイクレザーとかなんとかいって合皮を推奨する記事を読んだことがあるけど、ちょっと ? でした。食べるために殺した生き物のすべてを頂いて生かすーそれがレザークラフト本来の意味であったと思っています。それを石油系の素材に代えてどうするのかなあ。わたしは頑固に合皮を否定するのではありませんが、人が食べるために死んでくれた生き物の残したものとして、できるだけ革を使いたいという気持ちです。
 昔はねえ~ そんな言葉を使う歳になってしまいましたが
 バッグの内側にも豚革を使い、固くて重たかった。高価な革はどんな小さな切れ端も取っておいて何かに使うようにと師匠からは言われました。
その結果・・・・
 細かい端革はかご何杯? あまりに長く置くとかびてしまうし、革も保管が難しいことは確かです。
 
 では、話がそれますが、小さな革の活用と言うことで
 
 
 ポリ袋が入るバッグアクセサリーのオーダーがありました。もちろんマイバッグは持って行くのだけど、肉や魚だけはポリ袋に入れたいという人が、袋を忘れないためですって。
 !!! ポリ袋じゃなくてもいい、忘れたくない物を入れてバッグと一緒に持って行けるバッグアクセサリー。
 どんな色が気に入ってもらえるか解らなかったのでいろいろ作ってみました。
 
 
小さな方は純粋にアクセサリーとして作った物ですが、自販機の飲み物を買う小銭くらいは入りそうです。
 
 


 
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ネムノキの草木染め

2022-06-27 09:29:02 | くらし
  ネムの花が咲きだしました。
 




 6月の草木染めはネムの葉。木からは採らず道ばたに生えているひこばえを刈ってきたそうです。いずれ刈り取るものですから。染液を作る準備をしながらネムノキについてのお話。
 


 用意された葉っぱはすでに閉じており、花もまだないじきだったので、花を見つけたこの日、道ばたでおさらい。残念ながら雨上がりで、ふわっとした花がつぶれています。
 
 刷毛のような花は、たくさんの花の集まり。根元から、緑の部分が「がく」「花びら」長く伸びたピンクの部分の大半は「おしべ」まん中にちょっと長くすっとのびているのが「めしべ」



 またもや「へえ~~」のお話でした。
 
 葉っぱは「2回偶数羽状複葉」
 大きな○で囲んだ全体が1枚の葉です。
 その葉はさらに黒丸の部分が羽状になっています。なので「2回」


 小さなほうの羽状はさらに包丁型の葉で構成されています。包丁型というのは珍しいんだそうです。
 
 
 煮出すと包丁型の葉はバラバラに崩れてしまいました。染液はこんな色。

 
 後日急用でやむなくキャンセルした友人から電話がかかってきました。
「どんな色に染まったぁ?」
 
 まっき黄よぉ~
 
1回目に浸したときはこんな色でしたが



 水洗いーみょうばん液-染液に20分を2回繰り返すと

 
 ここでやめた人もいましたが、わたしは、まだ染液が濃い色だったのでさらにもう1回。
 洗って乾かすとこんな色になりました。
 
 


 
 この染液に浸してひたすら混ぜる間に、いつも「NPO 西条自然学校」の活動についてお話していただきます。この日自然学校の男性陣は二手に分かれて、鹿から希少植物をまもるためのネット設置に東赤石山まで行っているとか。赤石山系は希少植物の宝庫ですが盗掘も鹿の被害も大きいところだそうです。もちろんスタッフだけではできないのでボランティアの方が参加しているそうです。
 
 それから6月始めには高須海岸での自然観察会を開いたそうです。?そんなのあったっけ?知っていたら参加したのにー しかしこの日は行政職員を対象に実施したのだとか。
 
 


 


 
 オオキンケイギクは特定外来植物に指定され、栽培も移動も禁止されています。重信川流域でも大繁殖しており、何年か前にやはり行政の職員が駆除作業を行ったと報じられていました。関連記事はこちら
 その駆除作業にしても管理している行政機関の許可を得たり(そこに生えている植物は管理機関の財産ですって!)、抜いた草の処理に許可をもらったり(ぬいた株は本来移動できませんが、特別に許可を得て袋詰めし焼却場へ持ち込んだそうです)何をするにも行政の理解、ひいては職員の知識理解がなくてはだめだ、ということで今回の自然観察会になったそうです。
 そういえば先月の草木染めで聞いた話では。市内に絶滅危惧種の生物が生息している場所があることが解り、そこが耕地整理の対象になっていることから、現在その生物を守るための対策を練っているところだとか。開発の前に環境調査、その一翼を担っているのが西条自然学校なのでした。
 
 さて、染色の話に戻ります。
 同じ染液を使っても、染める素材によって染め上がりに違いがあります。ふつうはシルクやウールなどの動物性の繊維の方が染まりやすいのですが、ネムノキでは
 
 左 木綿                        右 シルク 


 実物はもっと違いがはっきりしていて、木綿のスカーフは、それこそオオキンケイギクのようなまっき黄に染まりました。
 で、お話を聞いて、前から気になっていたことを質問してみました。というのは、たびたびウォーキングに行く運動公園にぼつぼつオオキンケイギクの花が見られるようになったのです。今のうちに抜いた方がいいんだろうなと思いながら、勝手に抜くのもはばかられてーそんなときは種をつけないうちに抜いて、そこへ放置しておくのがいいそうです。1本2本見られるところなら、わたしもそっと抜いておきましょう。
 でも、一般には入れない斜面ではずいぶんと増えてピンクのカワラナデシコがピンチなのです。やはり管理する市の対応が求められますね。
 
 おまけの画像
 行くときに見つけたのですが、運転席からもはっきりとわかる白い花。
 帰りに下りて確かめました。
 
 これは? 見たことがある!
 
 
 高知の牧野植物園に咲いていました。
 え~と
 なかなか名前が覚えられなくて、何度も写真を見直したのですよ。前にも書いたように、わたし文字から頭に入ったのは名前と一致しやすいのですが、映像から入ったのはなかなか文字と一致しなくて。
 しきた・・・
 たしき・・・
 きたし・・・
 したき・・・
 結局前の画像を見つけて確かめました。
 シタキソウです。
 すごい、山に来れば普通に咲いているんだー
 後で調べたところキョウチクトウ科 「舌切草」。舌切りねえ、もう忘れません。いかにも毒がありそうですが、有毒との表示は見つけられませんでした。
 
 というわけで今回も学ぶことの多い草木染めでした。
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見たかった花を訪ねて2 ササユリ  

2022-06-25 20:46:53 | 植物
 いろいろな方のブログでササユリの記事を見かけるようになりました。
 ササユリは、新卒で赴任した久万高原町で初めて見た花。子どもが教室に飾るために持って来たユリの、その香りと美しさに感動しました。その頃は山の中にはいくらでも咲いていたらしいです。バスの営業所に一束300円でたくさん売っていました。今はその数も激減して、久万高原町の「ふるさと旅行村」では保護活動をしているらしいです。もう野生のササユリなんて一生見られないかと思っていましたがー
 
 
 「ササユリなんかその辺の山にいっぱいあったけどのう。いまでも少々はあるぞ。」親に内緒でさんざん冒険をして育った弟はいとも簡単に言いました。
 
 そこで、塩が森へ
 
 ありました!
 
  遠く斜面の下でしたが
 
 
 残念、後ろ向き。ササユリはうつむいて咲くんですね。
 しかし、上の方にもありました。
 
 白いササユリです。
 
 
 こっち向いてるけど、遠い。居合わせた男性が、「あそこまで行って撮らんけんよ。」と言ってくれましたが、遠慮しました。すると、もっと近くで見える場所を教えてくれました。
 
 
 
 どうも、まわりの背の高い草は刈って、ササユリだけ残してくれたという感じです。
 ところで
 
 
 このササユリの葉。白い斑が入っていますけど・・・・もしかしてフクリンササユリ?
 
 ところで、ササユリは種で増えるのだそうです。風に乗って散らばった種は2年後に芽を出し、花が咲くまでに7年かかるそうです。だから、花を手折ったり、種ができないうちに刈り取ったりすると増えることができません。どうも草刈りの時期が悪いのではないかと弟は言うのですが・・・・
 とある方の5年ほど前のブログをみると、草むらに一杯咲いている写真があったのですが、今年見つけた花はぱらぱらと数輪でした。激減しています。塩が森は県立公園ですから定期的に草刈りしたり、殺虫剤の散布をしたりしています。その草刈りの時期が種をつける前だとしたら? 管理に必要な作業も、ただ恒例だからではなく、植物の状態を見極めが求められますね。
 
 ササユリを探してうろうろしている間に見つけた花
 
 今頃咲くのはなんというつつじですか?
 
 
 
 黒の中に青く光る羽が美しい蝶。 カラスアゲハ? 
 


 
 
 
 葉っぱがつやつやしてるんですが、もしかしてテリハノイバラ?
 
 
 


 
 
 こんな蝶も。モンキアゲハですね。

 
 ホウチャクソウだと思うのですが、違うかな? ナルコユリは実が3~5くらいつきますから違うと思います。



 ウツボグサ。 なつかしい~
 子どもの頃川の土手に一杯咲いていました。今住んでいる畑地では見たことがありません。


しかも

 
 こんなに群生してたんですよ。
 
 オカトラノオはたくさんありました。
 
 これもねえ、身近にはなかなか見られない花です。
 花があればチョウや虫も
 
 先ほどの男性が「今年は咲くのが早い」と言っていましたが、
シモツケが咲き始めていました。
 
 


 
 こうしてみるとササユリだけではない、塩が森は花の山でしたね。
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見たかった花を訪ねて1 ジャカランタの花

2022-06-23 09:12:11 | 植物
 新聞に、松山市内の歯医者さんでジャカランタの花を見たという記事を見つけました。
 やったあ、ずっと見たかった花です。ちょうど松山市へ行く日、絶対見てこようと思いました。
 
 松山市は、松山城を中心として東西南北に街が広がっているのでだいたいの位置と大きな道路はそれで把握できます。わたしがいつも行く施設は城南にあります。ジャカランタの花が咲いているの城北西校外。わたしにはあまり行くことのない地域でした。たどり着くのが難しいなあ。そこで、スマホの地図で場所とルートを確認(ナビをつけてないので)、何処の交差点を曲がるかを頭にたたき込み、出発。
 
 その花は道ばたにありました。歯医者さんと言うことなのでお仕事の邪魔にならないようにと思い、昼休みに行きましたが、患者さん用駐車場はほぼいっぱい。何人もの人がスマホをかざしていました。
 
 おお~ 思ったよりずっと大きな木でした。 淡いグリーンの建物とマッチして、そこだけ異国の雰囲気。
 



 
 今、いろいろなところでアガパンサスの花が咲いていますが、それと同じような爽やかな色の花でした。
 ここで、他の人の会話が耳にー
「お寺の方がもっとすごいよ。ここは1本だけだろ?あちらは何本もあるから。」
 これは聞き捨てならない。実は市内の道後近くのお寺で毎年咲くことは知っていたのです。けれど何処のお寺かもわからないしなあ、わざわざ出かけていくのもなあ、とあきらめていたのです。わたしは思い切って「何処のお寺ですか」と聞いてみました。そしたら、その方は、賑やかに咲いているお寺のジャカランタの写真を見せてくれて、詳しく場所を教えてくれました。
 
 城下町のなごりだと思いますが、御幸寺山のふもとにお寺の集まった地域があります。二つの大学が並んだ向こうの細い道。ところによっては車の離合がむずかしいほど狭いのですが、川沿いにいくつかお寺があって、お寺のすぐ裏が御幸寺山、緑がきれいで川の水もきれいで、歩いて散策したら楽しいだろうなと思いました。
 
 ジャカランタの花はよく目立ちました。けど、見に来ている人はいませんでした。この辺の人にとっては当たり前の風景なのかな。
 



 橋の反対側にも


 
 これだけ見ると、シダに花が咲いている?というように見えます。

 
 





 一つの花はこういう形
 
 
 けど、花が終わってしまったら、たとえばうちの方のどこかに1本あったとしても、気にも留めないでしょうね。花の咲いている時期に行かなければ、多分解らなかったでしょう。
 ジャカランタはブラジル原産と言うことです。南の国の高い木に青紫の花、涼やかで気持ちいいだろうなと想像しました。
 
 ところで、わざわざ訪ねていったのは、長年見たかったからでもありますが、もう一つねらいがー
 
 これは我が家のジャカランタです。
 多分一昨年くらいにダイソーで買ってきたもの。もちろん100円です。
 
 直径5センチほどの鉢に入った、高さも5センチほどの小さな小さな苗でした。それが今では
 


 冬の間はハウスに入れています。なぜかゆがんで育っていますけど、5,60㎝はあります。今後これをどうするべきか、地植えが可能かどうか見ておきたかったのです。
 このまま鉢でおいておくかー大木になりそうです。
 地植えするかー荒風の当たらない温暖な場所なら生育できそうですが、畑に植えるにしても、風をよけられるところはありません。しかも松山市ほど温暖ではないし。
 さて? 




















 
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珍しいもの

2022-06-21 12:13:15 | 生き物
 知っている方はなあ~んだと思われるかもしれませんが、わたし的にはちょっと珍しいものを三つ。
 
 ラミーカミキリムシ
 
 パンダが燕尾服を着ているという人もいますが、わたしにはどくろとしか見えません。

 
 以前、畦のカラムシソウにいたのを見たことがありますが、果樹園地帯では見たことがありません。カラムシソウもないし、果樹の防除も頻繁だからですかね。それにとても小さくて長さ2センチくらいかしら。
 
 で、珍しいのは、それを見つけたところ。雲がありますよね。

 
  これ、車のフロントガラスなんです。雲はガラスに映ったものです。その車が何処にあるかというと
 
  街中の小さなス-パー
 
  ラミーカミキリムシの食草はカラムシソウだと思ってたのに、街中にいるとはどういうことでしょう。調べてみると、カラムシソウの他にムクゲやフヨウも食べるそうで、カラムシソウだけだと雑草を退治してくれるよい虫なのですが、ムクゲやフヨウの枝の中に入り込んで幼虫が育つため、ひどいときには枯れてしまうのだそうです。この子もどこかのお家のムクゲからやってきたかもしれないです。
 
 珍しい場所つながりでホタルを
 
 
 科学博物館の近くでたった1匹飛んでいるのを見つけました。このあたりの地理には詳しくありませんので近くにホタルの生息地があるのかどうか。まよい蛍だったのでしょうか。そばにいた小さな子が、「もったらあちゅい」といって触ろうとしませんでした。かわいい~~~ こんな小さな子のおしゃべりも今のわたしには珍しくなりました。
 
つぎに
 
 センニンソウのあちこちにど派手なオレンジのイモムシ
 
 
 と思ったら、違いました。
 よくよく見れば
 


 
 小さなお椀がいっぱい集まっているような・・・・
 弟が
「胞子がでよるような。」
 といったので,菌類だろうなと納得しました。
 
 数日後には干からびて 


 
 葉っぱが枯れているところを見ると、植物を弱らせてしまう悪いきのこかかび?



 いや、なかなか気持ち悪い。

そのあと畑で草を引いていたら
 


 これ、同じものかもしれません。強いヨモギでさえやられてしまうこの菌は?
 
 考えてみたら以前似たようなのを見たことがあるような。
 2,3年間分の写真を見てようやく探し当てました。
 
 
 これも農家が手を焼く紫カタバミ。こんなのが蔓延したらもうかないませんねえ。農作物には影響ないといいのですが。
 
 
 
 最後に
 
 蛇です。 
 苦手な人は本当に苦手みたいで、ある若い人と親子登山の話をしていたら、
 「が出るからうちは行かない、」というのです。子どもは行きたいのに保護者が行ってくれないとねえ。
 「大丈夫、大勢で登ってたら蛇の方が怖がって隠れるよ。」といっても
 「怖いものは誰より先に目につくんですよ。」
 そりゃそうかもしれないけど、蛇が逃げるのが先だと思うよ。
 慣れてください! といっても無理か。
 
 今回わたしが見つけた蛇は、しましま模様。特徴が、以前見つけたシロマダラに似ています。けど全体が薄茶色で、白という感じではありません。いろいろ画像を見ていたら、白っぽいのからベージュっぽいのまであるようなので、やっぱりシロマダラかなあと思っています。
 道に頭としっぽがつぶれて死んでいました。おそらく交通事故。
 このシロマダラ、幻の蛇といわれて個体数が少なく滅多にお目にかかれないとされていましたが、そうでもないらしい。夜行性なので目につかないだけで実際はかなりいるのではないかとも言われています。以前わたしがお目にかかったのは、山の川沿いでした。
 こんなところで死んでいるとはーやはり思ったより個体数は多いのかもしれません。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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ほたるの里

2022-06-19 08:45:45 | お出かけ
 先週の週末の話です。1週間の過ぎるのが早いこと。
 トラオパパが、ホタルを見るならいい雰囲気の場所があるからと連れて行ってくれました。
 場所の説明がとても難しいのですが・・・・
 だって、暗い山道を1時間くらいかけて走ったあげく、多分横道にそれたのだと思います。走りながらも運転席からはちらちらとホタルの光っているのが見えたみたいです。そして車を停めたところが
 
 
 
 うわあ~

 
 でも、ホタルはどこに?
 たくさんの灯りに向かう途中の橋までくると、川の上に



 
 生まれて初めて(おおげさだね)ホタルの撮影に成功しました。わたし、カメラの長時間露光というテクニックをやったことがなくて、いや、そこまでして撮ろうと思ったことがなくて、ホタルは見るだけのものと決め込んでいたのです。今のスマホならどうかな?試しに撮ってみたら、
 あらま、写ってるじゃない。自動で撮れちゃいました。カメラが勝手に夜間モードに切り替わり、3秒露光になっていました。たった3秒ですから光の軌跡はあまりありませんでした。もちろん三脚など持って来ていません(一応家にはあります)から橋の欄干に乗せて固定しました。
 
 向こうの方に続く光は

 
 土手道の端に切った竹が並べられており、中にろうそくが入っていました。それ以上端っこを歩くと川に落ちてしまいます。安全に配慮した川縁でした。しかもその光は、ホタルのいる川にはあまり漏れないように、道は明るく照らすように、切り口を道側に向けて並べられていたのです。


 
 ものすごく手間がかかっていると思うけど、とてもいいアイデア。というのは、以前行った東温市のホタルの里では道の両側が庭用のソーラーの電気で照らされており、それも安心して歩けるのでとてもよかったのですが、川縁では少し明るすぎるなと思う場所がありました。ホタルにとっては、なるべく人工の光がない方がいいらしいです。
 
 人も少なく、昔のように家の近くの川を近所の人が見に来た、という雰囲気で、なにか懐かしい気持ちがしました。
 
 
 
 
 しばらく静かにホタルを見てから、あの賑やかな光のところに行ってみました。
 
 




 

 
 





 
 竹の切り方と並べ方でいろいろな見え方がするんですね。ハートが並んでいるように見えたのは、正面から見ると

 
 ウマオの言うには「目のかたち」
 それが横から見るとハートに見えるんです。
 内側に色を塗って違う色を出しているようでした。
 
 竹の節の部分を斜めに切ったら大きな口がー
 これもいいアイデア。
 
 
 
 
 
 
 手の込んだ長い灯籠


 
 ひとかたまりごとにお店や企業の名前が彫ってあって
 
 
  
 もしかしたらスポンサーなのかな?
 特定の企業だけを宣伝するつもりではないのですが、手持ちで撮っているためぶれている写真も多く、写り具合のいいのだけUPしています。
 
 「日浦振興協議会」これが推進母体なのかもしれません。そしてやっとここが松山市日浦地区に近いと言うことが分かったのです。
  
 
 さあ、帰ろうかというときになってどこからか煙がー
 大変大変、竹から火が出ています。


 ちょうど地元の方が控えている場所の近くだったのですぐに消し止めました。
 このろうそくが燃え尽きるまで火の番をするのでしょうか。それとも1本1本消していくのでしょうか。いずれにせよ、大変な労力です。わたしたちは十分楽しませていただきましたが、地域の活性化に少しはお役に立てたのかしら。
 駐車場もなく、路上駐車してもさほど迷惑にはならないほどの人出です。これほどの灯籠を是非いろいろな人に見てもらいたい、でも、ひしめき合うほどの人は来て欲しくない、けれど人が来なかったらこの灯籠を作った甲斐がない。地元の人の熱意だけで活性化は図れるのか、ボランティア精神だけでは、何かしら自分たちにメリットがなければ後に続く人はいない・・・最近話題になった場所に出かけるたびにそんなことを思うようになりました。
 
 来たときの橋の上に立ってなごりの1枚を

 
 さて、帰り道をどうしようということになりました。というのは、ここは松山市と今治市の堺目、我が家からは最も遠い場所に来てしまったからです。来たときと同じ道を帰るか、反対に松山まわりで帰るか、どちらにしても2時間近くはかかるはず。(香川へも高知へも行けるくらいの時間ね)
 松山まわりで帰るとヒメボタルが見られるというので、来たときと反対方向に車を走らせました。石手川ダムを過ぎ、何処で車を停めたのかわかりませんがその先の森の中にー
 


 昔の切れかけた蛍光灯が瞬くようなちかちかとした光を見つけました。さすがにこれは訳の分からない点にしか写りませんでした。
 
 新しくできた食場町の山の中の道を通れば多少近回りにはなったのですが、その道沿いには広い広い墓地があり、斎場があり、廃棄物の埋め場があり・・・その道を帰るのはわたしが断固拒否。ごめんね、トラオパパはわざわざ道後まで出て、そこから西条市へ帰るという道を選んでくれました。じつはわたし昼間道後へ出かけていたので3回も同じ道を通ったのですよ。
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林道を歩いてみた

2022-06-18 09:11:46 | 山登り・里山歩き
 松山市からの帰り、白猪の滝の菖蒲園に寄ってきました。そろそろ咲いているかな?
 けれど菖蒲もアジサイもまだ咲き始めでした。まだまだ10日くらい先のことだろうと。
 
 菖蒲園の近くでは地元の人が何人も開園の準備作業をしていました。その中に
 
 
水を入れる大きな桶に竹を巻いて男性男性が二人いました。こんな桶を大中小3つ並べて花手水を作るんだそうです。花が沈んでしまうのでどうしたらいいかなあと悩んでいたのでついついわたしも一緒に考えてしまいました。
 目の粗いネットはどうかしら?
 どうやって取り付けるかが問題じゃなあ。端っこが出たら不細工なけん。
 水を引くところまで竹で覆って、風情のある姿にしたい様子。
 ついでにここ(水のおちるところ)にししおどしを作ったらー と、次々とアイデアは浮かぶようで、
 「そんなこと言いよったら切りがない、」と苦笑いされていましたが
 どうやらわたしの提案したネットをどうにかしてみるらしいです。

 
 そこで作業のお邪魔をするのをやめて滝を目指して歩いて行ったのですが、からかいの滝へ続くという林道との分かれ道に来て、気が変わりました。そうだきょうはこの道を歩いてみよう。









 
 道はコンクリートで舗装され、野の花の咲く気持ちのいい道でした。
やがて舗装が途切れると石ころだらけの道になりました。でも林道ですからトラックが走れるだけの幅はあります。木がない分明るく快調に歩いて行きました。
 この日わたしは20分後にアラームを設定し、とにかく20分だけはわき目もふらず歩いてみようと決めていましたので、写真の道は帰りに撮ったものです。編集上、行きながら撮ったように見せかけています。
 
 舗装されてない道には車の轍が2本。
 それが雨で浸食されて小川のようになってきました。
 
 
 本当に水の流れているところさえありました。
 
 
 これは車でも通るのが難しい・・・四駆の軽四トラックなら行けるかしら。ただ、道の草は短く、全く誰も何も通らなくなったというわけではなさそうでした。
 アラームはまだ鳴りません。
 


 
 やがて道のまん中の草も丈高くなり、轍のへこみもなくなって、さて、これ以上行くのはどうかなあ。迷っていたらアラームが鳴りました。
 


 ちょっとほっとしました。よかった、引き返す時間だ。けれどすぐ目の前にまだ(他ではとっくに実になっている)ウツギが咲いていて、白いチョウが群れていたのでついつい足を止めて眺めてしまいました。
 
 
 スジグロチョウ?
 いいお相手を見つけたよう・・・・

 
 と思ったら横やりが入ったようです。



 
 チョウの三角関係。どうなることかと野次馬根性で見ていましたが、どうなったんだっけ?
 
 というのも、花の向こうに変わったチョウを見つけて、そちらの方に興味が移ってしまいましたので


 
 あれ、アサギマダラじゃない?
  
 もうちょっとこちらの花に来て
 
 でもチョウは空高く飛んでいきました。あわててスマホで追いかけましたが
 
 
 あらら、何も写ってない。
 広い空の一粒の点をとらえるためにずいぶん苦労したのですよ。
 花のまわりに群がっていた白いチョウに比べるとその飛翔能力は半端ない、まるで鳥です。
 
 わたしはアサギマダラの飛び方に特徴があることを見つけました。それは、
 いつもせわしなく羽根を動かし続けるのではなく、時折羽根を広げたまますーっと飛んで行くんですね。きっとあれは風に乗ってるんだわと思いました。高く、遠く、長く旅するチョウは、飛びながらでも休むすべを知っているのかもしれません。
 
 
 風に乗って滑空
 


 高く舞い上がる

 
 もう帰る時間が来ているのに、ずいぶん長く留まってしまいました。とうとうアサギマダラがどこかへ行ってしまったので、ようやく引き返しました。
 
 道ばたの草花も眺めながら





 
 クモや虫を眺めながら

 
 


 
 
 先ほど作業をしていた場所まで下りてくると。

 

 竹のおけが二つ完成していました。そこでもう一つわたしのアイデアを
 
 生け花では竹で花器の中に井桁を組んでそこにお花を挿すことがあるんですけど、桶に竹の竿を井桁に組んで入れたらどうでしょう。ごくごく浅い位置で竿をとめたら、その上にネットを置くだけでいいと思いますけど。
そのネットの間に花を入れれば花はいつも上にあるはずです。桶は下に行くほど狭い形ですので竿をぴたっと合う位置にはめ込んだら下へは落ちないはず。二人はすぐに原理を理解してくれて、早速やってみようと用意を始めました。実際は、わずかに傾いて組んでも落ちてしまうので、がっちりと組むのは難しいのですけど、丁寧な作業をする方たちのようでしたから大丈夫でしょう。
 
 その二日後、知り合いの知り合いがあの辺でなくなったという話を聞きました。それ知ってる! もう半年くらい前だけどニュースにもなっていました。確かわたしくらいの女性だったはず。一人歩きは危ないよねえという結論になり、歳をとったら念には念を入れて安全にあるかねばーと思ったことを覚えています。見つかったのは白猪の滝付近だったそうです。
 うぉ~ あれ以上奥深く行かなくてよかった。滝への道は公園として整備されていますが、一歩外れば何があるか分からない道ー肝に銘じておきましょう。
 
 あれから10日たちました。菖蒲園も見頃になっているはず。花手水のできも気になるし、訪れる人も多くなって寂しくはないでしょうから、もう一度行ってみます。
 
 
 








 
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ハチはどこへ行った?

2022-06-17 07:40:00 | 生き物
 クローバーにはたくさんのベニシジミが集まっていました。
 ここだけでも3匹
 
 全部で10匹もいました。


 ちょっとずつ色合いが違いますね。

 

 
 
 

 ヤマトシミ?は1匹だけ

 そして、忙しく飛んでいた日本ミツバチも1匹だけ。うまくカメラに収まってくれませんでした。今の時期果樹園地帯は盛んに農薬を散布しますから,ミツバチがいないのはそのせいかもしれませんが、弟のところでもミツバチが少なくて、かぼちゃも人間の手で受粉をしたそうです。
 
 
 これは4月に見つけたハチです。タンポポとミツバチ。普通に見る姿。

 
 色がちょっと不気味というか、シックというかーイタチハギの花。ここにも
 
 
 飛んでいました。花粉を抱えているようです。

 
 真後ろから、おしりを失礼。

 
 このときは2匹いたかな?


 
 1匹は蜜の方に興味があつた?

 
 この花は花粉の宝庫だと思います。もっとたくさんハチがいてもいいのに。


 わたしの経験では、こういう花のそばに来るとミツバチの羽音が聞こえるくらいでしたが、やはり今年はミツバチが少ないかも。
 
 ついでに別のハチもアップしておきます。4月のことですが、石鎚の成就社には大きな黒いハチがたくさんいました。
 


 クマバチかハナハチかよくわからないのですが

 
 
 ドウダンツツジにも



 このハチは、藤の花ではよく見ますが、うちの周辺で見かけることはあまりありません。木の花が好きなのかなあと思っていたので、タンポポに群がっているのを見たときはびっくりしました。娘が呆れるくらい長い間おいかけましたが、きれいに撮れたのはありませんでした。働き者ですからねえ。
 
 そしてー
 
 去年甘夏柑の木に巣を作っていたアシナガバチは?
 
 冬の間に巣を撤去したんですけど、お隣の木に
 
 
 やっぱり巣を作っていました。
 はあ~

 
 
 
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無限の幸福

2022-06-15 20:31:44 | 植物

 散歩道の周辺は今クローバーが花盛りです。

 「ばあちゃん、つめくさよ。」

 いつものようにポチの散歩に付き合ってくれていたウマオが言いました。そこには

 

 これ、道のど真ん中のコンクリートの割れ目に生えています。まん中なので車輪に踏まれないのです。道が少々割れてたって修理なんかしない、これぞ田舎道。

 

 ほんとだ、赤い白つめくさだねえ。

 実際はピンクっぽいのですけど、真っ白じゃないクローバーが結構あることにきづきました。

 咲き始め

 
 ピンクの咲き始め
 
 
 全体がうっすらとピンクになるのかな?
 

 
 咲き終わり
 



 よく見ると,葉っぱにも違いがあるようです。

 これが普通に見かける形

 

 白いラインの入っているものもありました。

 



 やや細長い葉っぱ



 そして四つ葉のもの

 

 これはポチの糞を始末しようとして偶然見つけたものですが(この上には放っていませんのでご安心を)

 この中に四つ葉のクローバーは何枚あるでしょう?

 


 なんと3枚もあったのですよ。

 もうだいぶ前になりますが、孫たちと公園で四つ葉探ししたことがあります。わたしはあっさり2枚も見つけてしまいました。「突っ立ってるだけじゃのに、なんで見つかるん?」まだ1枚も見つけてないヨウコ母が不満そうに言いました。そう言われても・・・

 クローバーはね,人に踏まれるところによくできるんですよ。そして、1枚見つかればもっとたくさん見つかる可能性があります。突然変異した葉をもつ株は、代々四つ葉の多い株になります。四つ葉だけでなく他の葉も出現することが多いです。と、そんなことが分かってしまうと四つ葉探しもわくわく感がなくなってしまいますね。

 しかし、その後ヨウコが7枚葉を見つけたときはみんなで大喜びしました。7枚葉のもつ意味は「無限の幸福」出現率は2億5千分の1。

 すご~い。

 次にトラオが5枚葉を見つけました。意味は「財産」やったあ。

 1枚も見つけられなかったウマオとケイタにはわたしが見つけた2枚をあげて、めでたしめでたしとなりました。

 
「無限の幸福」そんなものが本当にあるのなら。あればいいのに。
 
 大学生時代、教師を志していた先輩が
「子どもだけは幸せであって欲しい。」 
と言ったことがあります。はたちそこそこの若さでその境地。わたしは頭では理解しましたが、心から共感したわけではありません。けれど、歳をとって孫までできた今なら、そして聞くのもつらいニュースにあふれている今だからこそ言える。せめて子ども時代だけは幸せであって欲しい。世界中の子どもたちに「無限の幸せ」を分けてあげたい。現実には、自分のできることは微々たるものです。

 

 

 

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