ナースにはお世話になった。そしてその献身ぶりにはまったく感動していた。これはまさに体験しなくちゃわからない。患者だってわがままし放題。やること言うことメチャクチャ。この4ヶ月そういういけない患者だったのだから。
もしナースがいなかったら、ボキはこんなに早く退院できなかっただろう。リハビリ専門病院というのは長いからだ。なかなか治らないからだ。薬を呑んでじっとしているしかない。
そういうときに精神を病む患者が出てくる。いくつか散見していた。詳しくは書けない。ボキは軽度の脳出血だったから、院内を自主トレと称シテ歩き回ってばかりいたが、いろんな事例を見てきた。鬱だったと思われる患者がいたからである。
社会に出たら(戻ったら)それなりの地位にあるのだろうが、弱いヒトもいた。部屋の中で携帯をつかって泣き言を言っている患者もいた。オレはわるいところは無いと言っているのである。したがって、ボキはイヤホンを手放すことがなかった。
十中八九そういうエライヒトは威張るのである。そりゃカネはあるんだろうが、一般に威張る経験をしたことが無い人ほど威張る。しかもそれを他の患者に押しつける。ナースにも押しつける。
ボキは、入院した時からセンセと言うのは止めてくれと言っていた。冗談じゃねぇ、と思っていたからである。政治家をはじめとして、センセと呼ばれる方々ほど裏は禄でもないからだ。もっともボキも他人のことは言えないがねぇ。
ともかくナースのすばらしさだけが体感できたよ。
ありがたいこと限りなし。
感謝