ゲッツ板谷の「タイ怪人紀行」が、タイ美人へのあこがれを触発したようで
まだタイ国に行ったことがない。チャンスがなかった。それに財務省担当の古女房ドノが、行きたいと言わない。言わないから、行けない。なにしろカネは全部あっちが持っているからだ。
しかし、タイに行ってみたい。
なぜか。
言葉が実にやわらかく響いてくるからだ。そうなのだ。タイ語を話している方々の会話を聞いたことがあるからである。
発音が独特である。そして、やさしい。さすがに、微笑みの国であると思っている。ここらあたりは、日本の荒々しい近代女性とはまったく違っている。冬の真っ最中に、おバカ丸出しのミニスカートはいて、生足でもって闊歩しているバカとは違う。
あくまで身体を被うものを着ていて(おバカキャラねーちゃんのような半分裸になっているようなものは着ていないから)、まちがっても太ももをあらわにしているようなドレスなんか着ない。
こういう精神はいいものである。
世阿弥の秘すれば花である。この精神である。
なんで、タイに興味を感じ始めたかというと、実は理由がある。老人大学で、仲間数人と古着の回収ボランティアをやっているのだが、それをfacebookで広報しているのである。私が。広報担当で。
それでタイの方々が、興味を持ってくれて、数人の友達ができた。さらに、そういうタイの方々のグループにも入れていただいた。許可制であるから、誰でも参加できるわけではない。そのグループが、なんと5400人もおられるのだ。
マイッタ。
タイ語はまったくできないし、なんと書いてあるのかも理解できない。翻訳ソフトを使ってもダメである。
だから、書いてあることをひたすら眺めているだけである。
情けない。
で、だんだんとタイに興味を感じ始めたのである。隣のマレーシアとか、シンガポールには行ったことがある。四年前に。
タイにも行っておけばよかったなぁと思っている。
ただし、今後はわからないが。
タイとはご縁がある。
一番最初に大学学部を卒業した時に、就職試験を受けた。ある旅行会社であった。一次試験、二次試験と通過して、面接となった。それでいそいそと出かけて行ったのである。
面接で言われた。
「君には、チェンマイ支店に行ってもらうから」
「えっ?」
驚いたのである。
まさかの海外勤務であった。最初から。しかもタイである。行ったこともないし、チェンマイに関する知識すらなかった。
びびった。
結局就職を諦めた。お断りをしたのである。あの時、そのまま旅行会社に就職していたら、今の私はない。九十九里浜に棲息していることもなかっただろうし。それよりなにより、タイの美人と結婚していたかもしれないなぁ・・・・。その方がよかったりして。
がははっはははっははっははっははは。
冗談だけれども。
でも、チェンマイなら行ってみたいですな。
タイという独特の文化にも接してみたい。若い時とは違って、海外旅行というのが違った意味を持ってきているから。遊びの延長という意識はまったくなくなってしまったので。
もっとも、財布を握っているのが古女房ドノでは遊びに行けるわけもなし。
ゲッツ板谷センセの「タイ怪人紀行」を読んでいると、ますます行ってみたくなっちまうからである。
これくらいにしましょ。これくらいに。
また書きます。
Bye-bye