珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

忘年ジャズライブ@NARU

2013-12-15 22:39:14 | ライブ
12日、御茶ノ水のNARUで行われた原朋直さんのジャズライブに行ってきました。NARUを訪れるのは、5月に市原ひかりさんのライブにpat_mthny7205さんと行って以来です。前回は誘っていただいたので、私の方から声をかけました。居酒屋で一杯やる忘年会もいいですが、音楽を聴きながらというのもありですね。

12日は平日でしたので仕事を終えてから御茶ノ水に向かいました。横浜からのアクセスも良く、19時前には御茶ノ水駅には着いていました。ライブの19:30まではまだ余裕があったので、ユニオンや丸善にちょっと寄り道。居酒屋の盛んな呼び込みを交わしつつ、NARUに着いたのは19:15頃だったと思います。先に着いたらビールでも一杯と思っていたのですが、既にpat_mthny7205さんは到着していました。どうやら半日休暇を取って銀座、御茶ノ水界隈で気ままな時間を過ごしてきたようです。CDのまとめ買いもされていました。こういった有給休暇の取り方は、私も好きですが、もはや年内は無理でしょう。


この日のメンバーです。原さんは我々と同年代ですが、残りのメンバーは20代半ば、いえ前半といった感じでした。ピアノでなくギターとの組み合わせです。ギターと言えば、Jim Hallが亡くなったという話も、ライブの途中でpat_mthny7205さんから教えていただきました。


早めに予約したせいか、席は真正面の至近距離です。原さんのトランペットの音をシャワーのように浴びることができました。原さんの存在をpat_mthny7205さんから教えていたはいつだったでしょう。pat_mthny7205さん自身は戸塚のライブハウスにかなり通ったそうです。残念ながらそのハウスは閉店となったのですが、東京へ足を延ばせば、こうして楽しむ機会は得られます。


ライブの感想です。原さんのトランペット、何と言っても力強いですね。肺活量という言葉は音楽に相応しいか分かりませんが、全てのベースになっていると感じました。金属の管が振るえている様が手に取るような感覚・・・これはライブならではです。若いメンバー達も楽しそうに演奏していました。特に切れのあるドラムが自分には好印象でした。確か、pat_mthny7205さん、帰り際に若きドラマーのCDを買っていましたね。このようなセッションは育成の側面もあるでしょう。20歳ほど離れた若手を引っ張る原さんに、何となく同年代のサラリーマンの姿が重なりました。ちなみに原さんは市原さんの師匠でもあります。

心残りでしたが、翌日にはお互い仕事もあったので、3rdステージの前に引き上げることにしました。NARUを神保町方面に下っていくと明治大学があります。すっかり駿河台もクリスマスムードです。ホテルのような高層ビルといい、写真のようなイルミネーションといい、明治大学のイメージも随分変わりました。大学の駐車場に車を止めていたpat_mthny7205さんに、そのまま拙宅まで送っていただきました。首都高速が一部渋滞していましたが、1時間ほどで到着しました。助かりました。そして、何より楽しいライブのひと時をありがとうございました。


ライブの前日に、いつもお世話になっている景色やさんに庭木の剪定お願いしていました。玄関近くにモミジがあるのですが、毎年、夏に枝が伸び放題になって美しさが損なわれます。せっかく紅葉してもタコの足のように伸びた姿に幻滅します。プロにはモミジは暴れさせろ、との格言があるらしいのですが、それも広い庭があってのこと。限られたスペースで楽しむには年1度の剪定は欠かせません。写真のように緑の葉もまだ残っていています。今回の寒気で一気に赤くなるかも知れませんが、新しい年を迎える頃までは、カラフルな姿を楽しめそうです。


明日から、ラストスパートの2週間です。
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3連休、最終日:Emilie-Claire Barlowライブ

2013-10-20 09:56:52 | ライブ
3連休の最終日(14日)は、女性ジャズヴォーカリストEmilie-Claire Barlowさんのライブに行ってきました。場所は7月のHalie Lorenさんのライブと同じく、丸の内のコットンクラブでした。今回もGiuliaさんとご一緒です。Emilie-Claire Barlowさんの出身はカナダです。Diana Krall、Sophie Milman・・・すっかり女性ジャズヴォーカル=カナダの図式が成立した感がありますね。

集合の15:30まで時間があったので、原宿にあるル・コックの自転車向けのショップに寄りました。明治通り沿いのこの付近には登山向けのショップもあり、個人的に楽しめる場所となっています。お彼岸を過ぎたあたりからですが、半袖・短パンだと自転車の走り出しの段階で寒さを感じていました。しばらくすると直ぐに体が温まるのですが、一方でこの時期は寒暖の変化が加わります。風を受ける自転車ならではの苦労を実感しています。長袖は登山で使っているラグビージャージで代用していましたが、できれば自転車用が欲しいと思っていました。フィット感のあるスポーツタイツと併せて購入しました。


散歩を兼ねて表参道まで歩いて千代田線で二重橋に向かいました。コットンクラブは東京国際フォーラムとは目と鼻の先です。インターナショナルオーディオショウまであと2週間をきりました。


私がEmilie-Claire Barlowさんの存在を知ったのは、2010年の4月頃です。当時Luxmanが扱っていたConsensus Audio(オーストリアのSP)の試聴会がテレオン主催で開かれました。そこで課題曲として取り上げられていたのが、スタンダード「ON THE SUNNY SIDE OF THE STREET」です。Luxmanのアンプは何だったか忘れましたが、OctaveはV80が使われていたはずです。課題曲ですから何度も聴くこととなり刷り込まれたのでしょう。直ぐにCDを探して購入しました。前回の来日から4年経ち、レーベルもビクターでなくなったので来日はあきらめていたのですが、8月にGiuliaさんからライブの朗報をいただきました。


レーベルが変わり、最新のアルバムもフランス語でしたので、お客さん入るのかな、と余計な心配していましたが杞憂でした。開演時には満席でした。周りを見渡すとオーディオファンとおぼしきおじさん組は少なく、女性連れや夫婦での参加が目立ちました。Giuliaさんから「ジャズ科の音大生じゃないか」なんて話が出ましたが、女子jazzなんて言葉もありますし裾野は広がっているようです。私は存じ上げませんでしたが、日本のジャズヴォーカリストの方も来られていたようです。歌やステージを参考にするのかも知れませんね。早めの集合のおかけで、今回もほぼ正面のいい位置を確保できました。

さてライブです。フレンチの最新アルバムからは少なめで、前作『THE BEAT GOES ON』からの選曲が多かったです。60年代のロック/ポップスをテーマにしたアルバムですから、日本のファンへの配慮があったのでしょうね。オープニングの「雨にぬれても」から大人の女性ヴォーカルの世界に浸ってしまいました。ルックスや容姿のセクシーさとは逆に、色気を抑えた清楚なヴォーカルに癒されます。アクセントとしてのラテンの選曲は、嬉しいことにジョビンの「3月の雨」。写真の黄色い椅子に座って、自らシェイカーを振りながら歌ってくれました。背広姿の演奏陣もしっかりサポートしてました。


楽しい時はあっという間に過ぎます。例によってライブ後はサイン会です。握手にも応じてくれました。


手持ちの中で一番気に入っている『like a lover』にサインをいただきました。


コットンクラブを後にして、有楽町のガード下に向かいましたが、連休の最終日ということもあって横丁は軒並み閉店でした。表通りに出て開店している居酒屋を選び、ライブのこと、オーディオのことなど話して散会としました。Emilie-Claire Barlowさんの未購入のCDはまだあります。少しずつですが揃えていこうと思います。新作にはJazz色を全面に出した作品を期待しています。SONYのハードディスクプレイヤー試聴に始まった3連休は、中身の濃いものになりました。おかげで頭と耳と目はリフレッシュはできましたが、体力的には休まらないままのウィークデイ突入となりました。
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長谷川陽子さんの授業:シャコンヌ

2013-09-08 13:17:39 | ライブ
チェリストの長谷川陽子さんが講師を務める音楽の授業に参加してきました。向かったのは新宿西口の住友ビルにある朝日カルチャーセンターです。新宿西口は昔、学生時代にバイトしたことがあります。隣の三井ビルやセンタービルもそうですが、高層ビルは昔から姿を変えませんから、何かタイムスリップした感じを受けます。同センターの催しに参加するのも初めてでしたし、音楽の授業も中学以来ですから新鮮な1時間半となりました。オフィスビルの会議室だったので音響的には問題ありですが、何より至近距離(7~8m)で長谷川さんのチェロの音を浴びることが叶い満足です。


授業のタイトルは、"チェロで弾くバッハの「シャコンヌ」"でした。言わずと知れたバッハの名曲ですが、本来はヴァイオリンのソロとして書かれた曲です。ヴァイオリン奏者にとっても難曲で有名ですが、これを敢えてチェロで弾こうというわけです。長谷川さんの最新アルバムのタイトルもずばり『CHACONNE』です。この曲を取り上げた理由はいくつかあるようですが、チェロのどっしりしたベースはこの曲でも活きるのではないか、とのことでした。一方で機動性ではヴァイオリンには適いませんから、腕が問われるわけです。バッハ直筆の譜面が残っていることも、長谷川さんを惹きつけたようです。

私が「シャコンヌ」の存在を知ったのは、おそらく17、18年ほど前のことだと思います。最初のコンポーネントを買ってそれなりにオーディオを楽しんでいた時期です。五木寛之のエッセイ「ちいさな物みつけた」の中で前橋汀子によるバッハの『無伴奏ソナタ&パルティータ全集』が取り上げられていました。五木さん、最近は仏教やこころの内側に関する作品の印象が強いですが、この当時はまだモノへの想いなんかも文章にしていました。音楽評論家ではなく作家が取り上げていたことも新鮮だったのでしょう。当時買った数少ないクラシックのCDの一つが前橋さんの2枚組みだったと言うわけです。


この曲への理解を深めるためにも、チェロとの対比をするためにもヴァイオリンの作品を聴く必要がありました。現在、私が持っているのは先の前橋汀子(1988年)とチョンキョンファ(1974年)です。予習だけでなく、昨日、戻ってきてから復習にも使いました。チェロの音に慣れた耳からすると、ヴァイオリンは華やかさが強調されます。このように同じ曲を異なる楽器で聴く機会はそう多くはないでしょう。それぞれの個性が浮き上がるので面白いと思いました。オーディオでメーカーの異なるピアノの音を聴き分けるなんで話題がありましたが、それ以前にやることはあると思います。


生徒の半数以上は実際にチェロを弾いている方のようでした。勿論、私は弾きどころ=聴きどころと勝手に解釈しました。長谷川さん自身、桐朋学園大学で非常勤講師をされているので、講義も慣れたものです。スライドに譜面を映して、区切りのいいところまで解説&実演を繰り返します。何を考えながら弾いているのか、ご本人が説明しているのですから間違いありません。似たようなフレーズでもあたかも二人、三人で演奏しているように表情を変えるとか。さて、一通りの講義が終わったら通しで演奏です。15分程度の曲ですが皆さん、引きずり込まれるように聴き入っていました。


授業が終わった後のサイン会で、手持ちのCD『CHACONNE』にサインをいただきました。できれば音響のいいホールで・・・これは長谷川さんが何度か口にされてました。授業の宿題とすることにします。
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Halie Loren ライブ

2013-07-21 08:57:18 | ライブ
丸の内のコットンクラブで開かれたHalie Lorenさんのライブに行ってきました。彼女のライブは震災前のライブ以来ですから、2年半振りとなります。今回はブログで何かとお世話になっているGiuliaさんとご一緒させていただきました。Halie Lorenさんの成長ぶりを見ることは勿論ですが、Giuliaさんとは初対面で、こちらも以前から楽しみにしていました。ライブの場数では圧倒的にGiuliaさんが先輩です。Halie Lorenさんのライブもこれで4回目とのことでした。ライブの前後は、オーディオ、ショップ、Jazz、自転車、仕事、九州のことなど話題が尽きず、あっという間の半日を過ごさせていただきました。

リニューアルされた東京駅です。ここからコットンクラブは目と鼻の先です。


自由席だったため、いい場所を取るために開演1時間半前に集合。おかげで真正面のいいテーブルに座れました。席は完売で、様々な層のファンが入り混じっている感じでした。オーディオファンと思しき、おじさん組みも散見されました。我々もそうなのですが。


このライブの前に発売されたのがニューアルバム『Simply Love』です。予習期間は短かったですが、聴きこんで臨みました。予想通りニューアルバムからの選曲が多かったですが、個人的には「Blue Skies」もあって大満足でした。Giuliaさんとも話したのですが、エンターテイナーとしての成長ぶり、日本への想いが伝わってくるライブでした。ベテランの演奏陣もしっかり支えている感じでよかったです。迂闊にもニューアルバムを持っていくのを忘れてしまい、未購入だった初期のライブ盤『Stages』をその場で購入、サインをいただきました。『Stages』はどうやらビクターが買い取ったようです。


サイン会の一コマです。前回同様チャーミングぶりは変わらずでした。少々、ふっくらしたのかな?この後、会場を後にしようとしたら、以前に那須のSD05の例会で会ったヒデさんに遭遇しました。やはりオーディオの仲間の方々とご一緒でした。人気の女性ヴォーカリストのライブに行けば、オーディオファンに当たる・・・これは言えそうです。


今回は17:00開演の1stステージだったので、ライブ後は時間に余裕がありました。せっかくなので軽く一杯ということになり、有楽町近くのガード下に向かいました。入った洋風居酒屋は最初ガラガラだったのですが、気が付いたら満席でした。仕事帰りのビジネスマンがいなくても繁盛してるんですね。多少は景気良くなっているのかも知れません。ライブから流れてきた組もいたようです。散会後、プラプラと東京駅に向かう途中の国際フォーラムです。秋のオーディオショウはまだまだ先です。その前に猛暑を越さねばなりません。幸い、この日は涼しい1日でした。


備長炭アースとHUBの話を直接聞けて興味が湧いています。今度、拙宅での実演をお願いしますね。
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チョン・キョンファ、ヴァイオリンリサイタル

2013-06-08 06:38:48 | ライブ
ワールドカップ、ようやく出場が決まりました。火曜日は職場を早めに切り上げてTV観戦された方も多かったのではないでしょうか。印象に残ったのは本田選手のPK、というより気持ちの強さでした。蹴る前からボールを抱えてましたし、蹴った先はゴールのど真ん中。優勝宣言には様々な受け止め方があるでしょうが、ここまで身で示されると説得力はありますね。残り1年、しっかり仕上げてブラジル大会に臨んで欲しいものです。さて、今回は、その前日の東京文化会館でのヴァイオリンリサイタルの話題です。チョン・キョンファさんの15年ぶりの日本での演奏会に行ってきました。

キョンファさんについてはクラシックファンであれば説明は不要ですね。全盛期は70~80年代ですが、オーディオはもちろんクラシックも全く疎遠だった私は、存在を知ったのはずっと後でした。おそらく名前はどこかでインプットされていたのでしょう。オーディオ熱が高まってクラシックに興味がわき、ヴァイオリンの世界の指南役に選んだのがキョンファさんでした。その後もDeccaのBOXはよく聴いてますし、EMI移籍後の個別のアルバムも散発ですが購入しています。おかげでBRUCHやSAINT-SAENSのヴァイオリン協奏曲のような、これまで知らなかった名曲を好んで聴くようになりました。


上野駅前からのスカイツリーです。いつもながらコンサート前はちょっとした高揚感がありますが、この日は特にそうでした。それでもお腹は空きますので、サンドイッチを頬張りながら開場を待ちました。


文化会館はAna Vidovicさんのリサイタル以来ですが、大ホールは初めてです。まわりを見るとキョンファさんと同世代のご年配の方が多かったようです。開演前には満席となっていました。
 


プログラムは、前半がMozartとBrahmsのソナタ、後半はSzymanowskiの「夜想曲とタランテラ」とFrankのヴァイオリンソナタです。前半の落ち着いた感じから転じて、後半はグッと力がこもって引き込まれました。Szymanowskiの躍動感にあふれる演奏を、キョンファさん自身も楽しんでいるようでした。例によって演奏後にブラボー!と叫んでいるおじさんがいましたが、気持ちは理解します。締めのFrankのソナタもいい曲ですね。これは予習不足を反省しなければなりません。全編ピアノとのカップリングで、ピアノはKevin Kennerさんでした。優しいタッチは今のキョンファさんの演奏にもピッタリだと思った次第です。

会場ではCDを1枚購入しました。EMI盤でBEETHOVENとBRUCHのヴァイオリン協奏曲です。前者はコンセルトヘボウ管弦楽団との組み合わせを、後者はキョンファさん自身のDECCA盤との聴き比べを楽しむことにします。リッピング済でこの週末はこれ1枚で十分です。


ピークの時代の演奏を聴きたかった・・・本音ではそうですが、こればかりは巡りあわせですから仕方ありません。当時の演奏はオーディオに委ねることにします。盤質のいい中古レコードを、値は張っても時間はかかっても、集めていくのも面白いと思います。おそらく生で聴く機会はもうないでしょう。2005年に指を故障し苦しいブランク期間があったようですが、それを克服して復活してくれたことにまずは感謝です。なんとか最終列車に間に合った、そんな感じでリサイタルを楽しませていただきました。昔の演奏を聴いていない分、余計な比較をしないで済んだのかも知れません。

ところでキョンファさんの母国、韓国はサッカーでは日本より先輩格です。最終予選は混戦模様ですが、ようやく首位に出ました。因みに日本は5大会連続出場となりましたが、もし韓国の出場が決まると8大会連続になります。オーストラリアを含めて、このところアジアのサッカーは東高西低となったようです。
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