珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

”愛のうた”@みなとみらい

2013-04-14 19:15:54 | ライブ
穏やかな晴天に恵まれた土曜日、家内とクラシックコンサートに行ってきました。会場は横浜みなとみらいホールです。青空に新緑が映えるこれからの1ヶ月間は、1年の中で最も解放感を感じます。連休はまだまだ先なのですが、何となくワクワクする雰囲気があって、好きな時期の一つとなっています。そう言えば、1年前にアナログプレーヤーを決めた日も、同じような雰囲気の晴天日でした。コンサート前の昼食は桜木町駅近くのスペイン料理店で取りました。イベントのある日は財布も緩みがちです。多めに注文してしまいましたが、しっかり食べ、サングリアワインで喉を潤して会場に向かいました。


この日のコンサートは、千住真理子さん(ヴァイオリン)、長谷川陽子さん(チェロ)、仲道郁代さん(ピアノ)による、女神たちの”愛のうた”でした。3人については説明は不要かと思います。数年前から一緒に演奏するようになったようです。長谷川さんと仲道さんはSS誌にも登場してますから、クラシック好きのオーディオファンには身近な存在ですかね。3月の記事でも書きましたが、最近、気になっている楽器がチェロです。柔らかさと強さが同居した、ふくよかな音色に惹かれます。それでも生の音はやはり違うはず・・・特定の楽器にフォーカスして演奏を聴くことはあまりしませんが、今回はどうしてもチェロに耳が向かいました。


みなとみらいホールは2回目です。席は1階席の前から17列目の左側でした。さすがに3人の表情を読み取るには遠い距離でしたが、演奏の合間の楽しいトークもあって、演奏者との距離は近く感じられました。普段、演奏者が話すケースはありませんから、これはこれで楽しかったです。詳しくは触れませんが、3人から二の腕の話が出た事からも、和やかな場であったことが、想像できると思います。最初の1/3が長谷川さん+仲道さん、次の1/3が千住さん+仲道さん、最後は3人の構成でした。わりと有名な曲で構成されていたのも、私たちにとっては助かりました。締めはメンデルスゾーンのピアノ3重奏曲第1番です。


長谷川さんのチェロ、やはり聴けてよかったです。チェロはソロは勿論、少人数構成で聴くことも初めてでした。耳というより体で聴く感じでしょうか?腹に響く重厚感は、まだ私のオーディオでは出し切れていないようです。チェロにはゆったりした曲が合うイメージがありますが、激しい曲では違った魅力を感じます。チェロ+ピアノのパートの締めは、ピアソラのリベルタンゴでした。盛り上がりの部分では、少々恐ろしさも感じました。オーディオの腕を上げるには”生演奏を聴け”と言われます。長谷川さんの音源と生演奏を、しばらくは追ってみようと思います。今度は小さ目のホールがいいかも知れません。

4月からBSプレミアムで連続テレビ小説「純情きらり」が再放送されています。放送は7年前で、音楽を中心にしたストーリー展開が面白く最後まで見ました。冒頭のテーマ曲でチェロを弾いていたのが長谷川さんです。当時、オーディオは片手間で、長谷川さんも存じ上げませんでした。音楽に限らない話ですが、機というのは何時か必ずやってくるものなのでしょうね。
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日曜の午後

2012-11-24 07:03:15 | ライブ
前日の雨天から一転、好天に恵まれた18日の日曜日、GRFさんのお誘いでPhilia Hallで行われたクラシックのコンサートに行ってきました。One' Soundのpat_mthny7205さんもご一緒でした。同ホールは東急田園都市線の青葉台駅前にあります。自宅からとても近いのですが、なかなか利用機会がありませんでした。有名なアーティストが来ている割には、価格も抑え気味です。この方面の場数が圧倒的に足りていない私にとって、もっと活用していいホールなのかも知れません。

自宅から青葉台までは歩いても35分程度です。この日は時間的余裕もあったので、やや遠回りして青葉台を目指しました。途中ちょっとした山越えがあります。そこからの自宅方面の眺めです。


すっかり宅地化が進んだ横浜市北西部ですが、行くところに行けば、ちゃんと田園が残っています。近所にはふるさと村など昔の姿を残した場所があります。追々、横浜の中の田舎?を紹介できればと思います。それにしても秋晴れの田園風景は、気持ちいいです。


この日の演奏は東京アカデミーオーケストラでした。サブタイトルには指揮者のいないオーケストラとありますが、指揮者なしでも違和感はありませんでした。席は前方の中央席あたりです。オーケストラが広がる角度は、案外自宅のオーディオにおける左右の広がり角度と変わらないかも。ただし生は生です。低音の重厚感、オーディオはまだまだだなあ、と聴いておりました。Mozartの40番やDovrakの弦楽セレナーデなど旋律の美しい曲が中心で、クラシックの森を彷徨う私でも十分に楽しめました。小さなホールですがその分、演奏者との距離感は縮まりますね。


このオーケストラ、過去の演奏をDSDファイルで配信しています。自宅にはまだDSDネイティブ再生できる環境はありませんが、DSD音源の面白い利用方法だと思いました。


さて、終了後、タクシーで向かったのはGRFさんの先輩Iさんのお宅です。言葉の端々からGRFさんがIさんを敬愛して止まないことがよく分かります。使われている機器は、旬のオーディオ機器とは対照的です。瀬川冬樹さんから譲り受けたTANNOY Rectangular G.R.F.を始め、トーレンスのADプレイヤー、工藤さんの手によるアンプ、ベンツマイクロのカートリッジと、年季の入った機器を大切に使われています。装置も然ることながら膨大なレコードのコレクションにも驚きました。その大半はバッハ以前の音楽だそうです。派手な音ではありませんが、不思議な浸透力があります。解像度とか情報量ではないですね。

好きな音楽を鳴らし続ければ、機器側もそれに応えてくれるのでしょうか?いや、良くなるように長きに渡って調整した積み重ねなのでしょう。どんな音楽をどんな風に鳴らしたいのか、このイメージがないとダメだということを、改めて感じます。お宅を出た後の食事の席でも、話題が広がりました。オーディオでも仕事でもやはり創造性を大事にしなければ・・・ともあれ、貴重な時間をありがとうございました。

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八神純子コンサート他

2012-03-04 09:35:49 | ライブ
関東に雪が降った前日になりますが、川崎市教育文化会館で行われた八神純子さんのコンサートに行ってきました。この半年で、庄野真代さん、渡辺真知子さんと併せて、私の中の3大シンガーソングライターのライブを廻ったことになります。コンサートの前には3時間ほどオーディオ店でアナログプレーヤーの試聴をしましたので、やけに密度の濃い半日となりました。アナログプレーヤーの試聴については、次の記事で取り上げたいと思います。


試聴が終わってからコンサートまで間がありましたので、腹ごしらえです。秋葉原に寄ると、たまにですが神田須田町で時間を過ごします。私自身は決してグルメ派ではありませんが、かつて池波正太郎が通った店は時々訪れます。特に須田町は昭和の佇まいが感じられて好きな一角です。この日は"まつや"で温かい蕎麦を食べて、近くの甘味処"竹むら"で、家族用にお土産の揚げまんじゅうを買いました(フォローは大事ですね)。


さて、"ただいま~”で始まった純子さんのコンサート、とても久しぶりとは思えない、伸びのある声にびっくりでした。いきなり「思い出は美しすぎて」→「みずいろの雨」のメドレーで、グイグイ来ましたね。サンバホイッスルも健在でした。往年のヒット曲に加え、「時代」や「白いページの中に」など、70年代の名曲もちりばめて、あっという間の2時間半でした。中島みゆきさんとの微妙な?関係やマイクへの拘りなど裏話も面白かったです。最後は握手会にて、しっかり握ってきました。


3つのコンサートを振り返ってみると、キャラクターも歌も3者3様ですが、共通して感じたこともあります。一つはやはり歌を聴く側がポジティブな気持ちになれること、もう一つは歌うことがご本人にも良い循環をもたらしていること、です。震災で大変な中、皆さん、歌うことの意味について葛藤もあったようですが、多くの人にプラスの影響を与えていることは間違いありません。年齢的な負担を乗り越えて歌い続けて欲しいと思います。
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渡辺真知子コンサート他

2011-10-30 08:53:42 | ライブ
10月27日、渋谷のさくらホールで開かれた、渡辺真知子さんのコンサートに行ってきました。以前、邦楽の記事の中で、3人のシンガーソングライター(渡辺真知子、八神純子、庄野真代)のことを書きました。3人とも今も活動されているのは、往年のファンとしては嬉しい限り。歌を聴いたのは中学1年ですから、今から思うと全くの子供の頃です。それでも精一杯アンテナ張って聴いていたんだな、と我ながら思います。

TVを通じて想像していた通りの明るい真知子さんでした。2時間休憩なく走り続けた・・・そんな感じのコンサートでした。庄野真代さんと同じく、今年がデビュー35周年だそうです。長い期間続ける裏には相当な苦労があるのでしょう。特にこの5年は大変だったようですが、ステージでの振る舞いから、いろいろとパワーをもらったお客さんは多かったはずです。ヒット曲はさすがに盛り上がりますが、私自身が洋楽に移行したため聴けていなかった曲もバラエティーに富んでよかったです。


今年は庄野真代さんのコンサートにも行っていますので、残るピースは八神純子さんです。幸い、来年2月に関東方面でコンサートがあるようです。半年間で面子が揃う状況になるとは。でも先々に予定があると、それが何かと励みにはなるのは確かです。

こちらは先週に続いての、海外からの購入品です。80円を切る円高となると、日本ではなかなか手が出せないケーブル類にも食指が動きます。メインシステムに使う電源ケーブルとしてCardasのGolden Power Cordを導入しました。PayPalで海外から直接購入できるので随分便利になりました。ケーブル類は英国Chordで揃えていますが、電源ケーブルだけは日本(3Pコンセント)と互換性のある米国製を探していました。


購入の決め手は艶のある小豆色ですね。システムの裏側とは言え、あまり仰々しいものは避けると共に、装置や他のケーブルとの色のバランスは考えたいところです。CardasはプリメインアンプとDACに使います。Kimberの電源ケーブルのうち1本はサブシステムへ、もう一本はPCオーディオの裏方としてNASやALIXの供給元として使います。引き続きメインシステムを支えてくれることを期待しています。
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Sophie Milmanライブ他

2011-10-23 09:18:30 | ライブ
10月18日、丸ノ内のコットンクラブでのSophie Milmanのライブに行ってきました。彼女のライブは2010年4月(ブルーノート)以来、1年半ぶり。同じアーティストのライブに複数回行くのは、これが初めてです。4thアルバム『In The Moonlight』が発売されたのが9月末でしたので、予習不足の感はあったのですが、ライブになるとお構い無しですね。音のこと気にせずに、単純に音楽を愉しめました。


前回も感じたのですが、Sophie Milmanとバックの演奏陣の一体感、盛り上がり方が素晴らしかったです。新たにギターが加わり、ピアノに負けずに全面的にサポートしていました。Sophie Milmanの歌の良さはもちろん、チャーミングさも相変わらず。席の関係で演奏者の陰に隠れることがあったのが残念でしたが。最後はノリの良い「No More Blues」~「Agua De Beber」で、ボサノバファンとしても嬉しい締めとなりました。

翌朝が早かったので今回は1stにしましたが、やはり2ndの方がいいかなと思いました。日本を気にいっているようなので、また機会はあるでしょう。

出張から帰ると嬉しい荷物が2つ届いていました。Hank Mobley のアナログ復刻盤(モノラル)とVoyage MPDのワイヤレス対応のキットです。と言っても、アナログはまだ眺めるだけですし、Voyage MPDも時間に余裕がある時に導入したく、まだ予定が立ちません。2台目となるVoyage MPDは階を隔てたリビングでの導入を思案しています。いずれも先の先の楽しみといったところです。
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