珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

チューバホーンさん宅訪問

2022-10-23 17:19:49 | オーディオ
10月16日の日曜日、チューバホーンさん宅での定点観測オフ会がありました。途中、日差しが出るなど予想より天候が良く、ちょうど金木犀の二度咲きが始まった頃でもありました。二度咲きは温暖化の影響とも言われていて、このところ増えているようです。さてオフ会です。前回は4月でしたので、ちょうど半年ぶりの訪問となります。例によって私自身の施術を行っていただいたあと、ハンコックさんが合流されオフ会、スタートです。感想戦からOさんが合流するのパターンも、このところ定着しつつあります。


システムの方は、すっかり定着しました。電源ケーブル類の見直しなどあったようですが、大きくは変わっていません。SACDプレイヤーDCD-CX3 、CDトランスポートTL3 3.0、Oさん製作DAC 、マランツ7(プリアンプ)、ファーストワットのパワーアンプのラインナップです。 


この日はプリアンプがマランツ7でした。以前はクラシックは是枝さんのアンプ、ジャズ/ポップス系はマランツ7といった区分けもされていましたが、ここ最近のオフ会では、ジャンルを問わない傾向となっていました。OさんのDACを導入された時期と符合します。過去記事を遡って確認したところ、マランツ7を聴くのは2020年2月以来のようです。既にこの時点で、ジャンルを問わず聴ける旨の感想を書いていました。チューバホーンさんご自身も、両プリアンプによる違いが少なくなってきたと感じられている様です。


この日もクラシックから始まり、ジャズ、洋楽/邦楽へ移行する流れとなりました。マランツ7で聴くクラシックいいですね。聴感上のノイズ感が少なく、歌、ヴァイオリン、ピアノどれも聴き入ってしまいました。ハンコックさんも冒頭のクリスタ・ルートヴィヒ から感心しきりのご様子です。


ワルターの田園は前回のオフ会で、ハンコックさん持ち込みのSONY盤を聴かせていただきました。今回ご紹介いただいたのは、同じワルターの別録音の「田園」です。グランドスラムというレーベルの盤で、テープ音源をCD化したようです。SONY盤との聴き比べてみました。いずれもワルターとコロンビア交響楽団の組み合わせなので、録音の違いを比較するのに好都合です。SONYの方がより細かい音が入っている印象ですが、弦の柔らかさ、オケの重厚感ではテープから起こした盤の方が上回っていると感じました。


続いてジャズのヴォーカルものです。ヴォーカルの座りが半端ないですね。SPの微調整を追い込まれているでようです。どうやら最後は軽く触れる程度の位置調整だそうです(汗)。実在感のある声が中央にどっしり定位します。マランツ7の温度感は、ジャズに合います。こちらでダイアナ・クラールの「All or Nothing at All 」を聴くのは初めてでありませんが、毎度、弾力のある太いベースに溜息が出ます。ジェーン・モンハイト、エヴァ・キャシディ―と、オーディオファンにお馴染みのアーティストが続きました。


後半は洋楽から。イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」は、オフ会当時に新たな盤が加わったことで、急遽、盤違いの比較を行うこととなりました。帯の色が違います。まずはこれまでのお持ちの盤から聴かせていただきましたが、切れ、重厚感申し分ないと感じました。引き続き、新規入手盤を聴くと、力みがとれより音が自然に感じました。ロックらしいガッツリ感は失われておらず、トータルで後者に軍配が上がりました。クイーンはベスト盤でしたが、ダイナミックな音がオーディオ部屋を満たしました。


最後は邦楽です。今回は昭和系は少なく、平成の曲が多かったです。平原綾香の「明日」はマキシシングル盤です。アルバム『ODYSSEY 』は私も持っていてたまに聴いてますが、シングル盤の方が自然で聴きやすかったです。中島美嘉は過去に何度か、聴かせていただいたことがあります。この日は2曲かかり、ハンコックさんも心動かされたようです。中島みゆきの「命の別名」はB面の「糸」が有名になってしまいましたが、こちらもいい曲ですね。何とも濃いシングル盤です。美輪明宏の「ヨイトマケの唄 」(ライブ盤)で締めとなりました。


オフ会終了後は感想戦です。ここからはOさんも合流し、オーディオ、音楽談義を続けました。ここは吉田類の酒場放浪記でも取り上げられた「常陸」というお店です。初訪問となりました。思い切り昭和な雰囲気の下、ビール、焼酎そして美味しい料理で3時間強、あっという間に時間が過ぎました。


チューバホーンさん、ハンコックさん、Oさん、ありがとうございました。毎回、いい音なので、音が良くなった的な書き方になっていませんが、ご了解ください。久しぶりにマランツ7の音を聴きましたが、ここ最近の定点観測で聴いてきた是枝さんのアンプと、音の差が少ないように感じました。結局は、オーナーの求めるサウンドになってしまうということでしょうか?次回の定点観測も楽しみにしております。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オーディオ用の椅子

2022-10-02 12:16:00 | オーディオ
オーディオ機器ではありませんが、リスポジの椅子を新調しました。これまでの一人用ソファから、ひじ掛けのある椅子に変えました。椅子で音が変わるのか?以前、ステレオサウンドの記事で、三浦さんは勿論!と言われてました。まず耳の高さが変わりますし、吸音や反射の状況も変わるでしょう。何をやっても変わるオーディオですから、椅子も然りですね。良い変化なのか、悪い変化なのか気になるところですが、音の変化にまず慣れることから始めています。ともあれ、オーディオシーズン開幕に間に合いました。



椅子の製作は、近所のふるさと村の「HALF MOON FURNITURE WORKSHOP 」にお願いしました。お願いするのであれば、地元の、それもしっかりとした仕事をされている工房で、と考えていました。サイトの過去記事で、オーディオ向けに作られた椅子が紹介されていました。佇まいが気に入って連絡を入れた次第です。注文は6月でしたので、夏を越してしまいましたが、よい仕上がりで届けていただきました。現在、書斎の引き出しも検討いただいてます。よいお付き合いが続けばありがたいです。


素材はチェリー材です。年数と共に色が濃くなるようです。そんな変化も併せて楽しみたいところです。布は張替え可能なので、長く使えます。これまでのソファより姿勢がよくなるので、リラックスモードよりは、少しかしこまったモードで聴くことになります。それは、それでオーディオにしっかり向き合えるという風に捉えています。オフ会でお越しの皆さんにも、勿論、座っていただきますので、よろしくお願いします。いよいよ10月、今年も残り3ヶ月を切りました。例年のことですが師走まで一気に駆け足です。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アナログレコード探し

2022-07-31 18:47:34 | オーディオ
6月末のうだるような暑さが一時期収まっていた横浜方面ですが、ここに来て夏の本格到来となりました。流石にオーディオシステムに灯を入れるのも、躊躇するような状況が続いています。早いもので明日から8月です。この夏は北アルプス、信州の登山の予定が入っています。コロナが急拡大していますが、過去のような行動制限はなさそうなので、準備万端で臨みたいものです。土曜日は都内に出て、神保町でアナログレコードを物色しました。

久々にアナログレコードの大人買いを、してきました。70年代後半から80年代前半にかけてのニューミュージック系中心です。中古レコードの棚漁りは、何が出てくるかわからない楽しさがあります。相曽春日はコロナ前の岡山音会で知りました。越美晴も懐かしいですね。その後の活動はウォッチしてませんでしたが路線して活動継続されたようです。他に久保田早紀、惣領智子、アイドル系では松田聖子のB面作品集『Touch Me, Seiko』を購入しました。CDで持っていても敢えてレコード揃えたくなっちゃうのです。


ユーミンのシングル「潮風にちぎれて」はシングル盤で購入しました。以前に紹介した「遠い旅路」同様に、CDでの入手が困難な曲です。シングルCDは依然高値がついているようです。EP盤であれば安く入手できます(といっても当時の新品の価格より高いので困ったものです)。カップリングされた「消灯飛行」も好きな曲の一つで、夜のフライトの情景が浮かんで来ます。荒井由実と松任谷由実の移行期間に作られた『Album』にも入っていますが、最内周が辛いところです。45回転でじっくり聴くこととします。

神保町を後にした後、代々木上原と駒場東大前の間にあるイタリア食材のお店『PIATTI』に寄ってきました。コロナ前に仕事で近くを通りかけた際に知って気になっていました。その後、コロナが本格化し行く機会をなかなか作れませんでしたが、漸く訪れることができました。オリーブオイル、パスタ、トマトソースと一通り調達しました。このところ炭水化物は敢えて少なめ(うどんも、冷やし中華もパスタも通常の半分)にしているのですが、その分、味には拘りたいと思います。栄養もしっかり取り、猛暑を乗り切りたいところです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オーディオ近況

2022-07-18 17:03:54 | オーディオ
横浜は6月下旬の猛烈な暑さは無くなりましたが、その後30℃前後で推移しています。オーディオではないですが、河合楽器のアップライトピアノを購入し、この週末1Fリビングに設置しました。専ら家内専用ですが、散々のオーディオ投資の罪滅ぼしにはなるでしょうか?(苦笑)その分年内、大きなオーディオ投資はできませんが、直近で2点ほど変化がありました。真空管アンプを使っていることもあり、夏場はオーディオに向き合う時間が減りがちですが、コンスタントかつ短めに灯を入れていきたいと思います。

変化その1は、デジタルのDiretta回りです。genmiさんより「Formula PCへ移行され、それまで使用されていた機器類が不要になった」との連絡がありました。いくつかの機器を紹介いただきましたが、当方のニーズに合っていたのがDiretta Target PCの更新でした。ご紹介いただいたのオリオスペックのCanarino Bridge DUB です。これまで使っていたLatte Pandaと全く使い方は同じです。Roonの認識もすんなり通り、音も直ぐに出ました。一聴、音の芯がしっかりした印象です。Latte Pandaはバックアップとしてキープします。

Canarino Bridge DUBは写真右上のDのロゴが付いている筐体です。Latte Pandaとは重さが違います。インシュレータが付属していて、真鍮、ステンレス、ゴムと素材を選べます。それだけでも音がかわるそうです。まずは真鍮で聴き込んで、その後別素材も試してみようと思います。


変化その2はアナログ回りです。どこが変わった分かりますでしょうか?アナログプレイヤーDelphi Mk6 の足元にWELLDELTAを導入しています。以前、DACの足元のWELLDELTAを暫定的に外して足元に挿入したところ、低音が締りかつ沈み込みも顕著だったので、構想だけは持っていました。資金繰りの関係で夏のボーナス時期まで待ちましたが、漸く導入となりました。WELLDELTAのシルバー色はDelphi にも違和感なく馴染みます。ここに来て、デジタルよりアナログを聴く頻度が高まっています。


以前に試した際はWELLDELTAの中央部のアルミブロックを付けたままでしたが、今回はアルミブロック無しでオーダーしました。ラックのスパイクを受ける使い方と同じです。WELLDELTAにはメカ部を保護するためのプラスチック製の黒いキャップが着いていますが、着けたままですとDelphiのアクリル板と干渉します。キャップは外しても特に問題無しとHarubaruさんより伺っています。アルミブロックを使うとDelphi が腰高に見えてしまうので助かりました。メカからかなり余裕がある様子が写真からも判るかと思います。


アナログプレイヤーを導入して10年ちょっとが経過しました(10年あっという間ですね。お陰様で濃いオーディオライフを送らせていただきました!)。フォノイコライザー、カートリッジも導入当初から変わらずで、あれやこれや弄ってきたデジタルとは対照的です。変えたと言えばターンテーブルのベルト交換を2回やったくらいでしょうか。デジタルはMFPC、OさんのDACで一段落した感があります。しばらくはアナログ>デジタルでオーディオと向き合うことになりそうです。レコード探しにも力が入りそうな予感です。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

五葉山、早池峰山(岩手)

2022-07-10 14:46:21 | オーディオ
7月の最初の週末、男女5名で岩手の五葉山、早池峰山に登ってきました。東北北部だけがまだ梅雨明けしていませんでしたが、土日ともに好天に恵まれ、夏山を満喫することができました。岩手に入るのはいつ以来でしょうか?仕事で仙台に行ったことはありますが、岩手は学生以来かも知れません。学生時分、雫石や安比でスキーしたことやわんこそばを食べたことが懐かしく思い出されます。震災もあって遠ざかりがちの東北でしたが、久しぶりに訪れて旅行でも岩手を再訪したいと思いました。

7月2日に登った五葉山(ごようさん)は大船渡市と釜石市の境にある、標高1351mの山です。翌日登る早池峰山と共に、北上山地に属します。標高はさほどでもありませんが、花の名山として知られています。海が近く、大船渡の港を遠望することができました。


山頂に近づくにつれ、シャクナゲを見かけるようになりました。ちょう開花時期を迎えていました。下山後は、遠野を経由して北上方面移動し1泊。翌日に影響出ない程度に飲んで早池峰山に備えました。


翌3日、早池峰山に登りました。早池峰山は北上山地の最高峰で、日本百名山にも選ばれています。企画が決まって以降、楽しみにしていました。北上からは花巻経由で早池峰山方面へ向かいました。途中マイカー規制があり、シャトルバスを使って小田越登山口まで移動しました。


東北は緯度が高いので、アルプスに比べて森林限界が低いのが特徴です。歩き出して間もなく、森林限界を超えることとなりました。向かい薬師岳がまだ高いです。


森林限界を超えると景色はよくなりますが、先がまだまだ長いことも分かってしまいます。たいてい見えているのは偽ピークで、先の先まで道が続くこととなります。


ハヤチネウスユキソウの群落です。和製エーデルワイスと呼ばれ、この山を人気の山にしています。まさに開花シーズンで、当然ながら登山客は多かったです。


今にも転がりそうな巨大な岩です。奥に見えるのは花巻市街でしょうか?赤茶けた岩は蛇紋岩で、かなり滑りやすい岩でした。ホント、晴れでよかったです。


唯一の難所ですが、ハシゴが取り付けられているので大丈夫です。前の人ととの間隔を保ち、三点確保しつつ登りました。ここを登るとあとはダラダラと山頂を目指すことになります。


ハヤチネウスユキソウ以外も、様々な高山植物が咲いていました。ミヤマオダマキ(紫)とミヤマキンバイ(黄)でしょうか。花好きには堪らない山と言えるでしょう。間もなく山頂です。


早池峰山に着きました。これでまた百名山登頂が一座増えました。先ほど見上げていた薬師岳が遥か下方に見えます。お昼兼ねてしばらく山頂に留まりました。


反対側に目を転じると、盛岡市方面、さらにその先に岩手山、八幡平を見ることができました。南部片富士と称される岩手山のフォルムの美しさに惹きつけられました。


帰りは途中1回休憩を取っただけで、一気に下りました。小田越登山口から早池峰山を眺めます。想像以上に素晴らしい山でした。この二日間で一気に日焼けし、温泉では早速ヒリヒリしておりました。


早池峰山下山後、盛岡市に近い矢巾温泉によって汗を流すこととなりました。皆さんは夜間、車での帰京でしたが、翌日の仕事の準備もあって、私だけが一足先に新幹線で帰ることとなりました。岩手駅で駅弁を買うつもりでいたのですが、観光客で賑わっていたせいか、完全に売り切れ。ひもじいい思いしたまま自宅に戻ったのでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする