珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

オーディオで歌謡曲:太田裕美

2012-09-08 11:25:58 | POPS(邦)
2年以上も前になりますが、オーディオで歌謡曲を聴く事を記事にしました。記事の中では歌謡曲を聴く機会はあるものの個々のアルバムまで買っているのは4人(山口百恵、太田裕美、松田聖子、中森明菜)と書いています。アナログの導入で、このような縛りも緩まっていますが、デジタルでは状況はあまり変わっていません。今回は4人のうちの一人、太田裕美を取り上げます。年齢差は10年ですが、最も嵌った女性アイドルだったのかも知れません。

これまで太田裕美を集中的に聞いた時期が2度ほどあります。1回目は高校2年から3年にかけてで、Judas PriestやScorpions等へビィメタルを聴きまくってた時期です。それと同時並行で、カセットのベストアルバムを買って聴いていました。勿論オーディオではなくラジカセでした。明確なきっかけはなかったです。後期のシングル「南風」「さらばシベリア鉄道」「恋のハーフムーン」がトリガーになったのでしょうが、それだけではなさそうです。

2回目は社会人8、9年目の頃で、オーディオではB&WのCDM-1、ラックスマンのL-501sを購入した辺りです。CD選書というシリーズで個々のアルバムが発売されていて、少しずつですが揃えていきました。最近は紙ジャケで多くの歌手のアルバムを入手できるようになりましたが、当時は限られていました。同じソニー系の山口百恵と松田聖子は別格として、相応の購入層がいたことの表れでしょう。この当時集めたアルバムは今でも時々、思い出したように聴いています。

アルバム1枚を選ぶとすると、私の場合は『ELEGANCE』になります。これはファンの間でも定評のあるアルバムで、シングルカットされていない「煉瓦荘」「ピッツア・ハウス22時」が引き合いに出されます。この2曲は詩の内容も良くて、頭の中では、空っぽの畳の部屋や、夜中のレストランのイメージがすっかり固定化されています。声質がボサノバにも合っているの彼女の特徴です。このアルバムにも「Summer End Samba」があって、丁度今の季節に合う、けだるさを味わえます。


次点はこちらです。太田裕美の立ち位置は、歌謡曲とフォークの中間と言われます。新人賞を争っていた頃、弾き語りをやっていたせいか、通常の女性アイドルとは違う印象を持っていました。『12ページの詩集』は、その路線を地で行く作品となっています。曲の提供者を挙げると、荒井由実、伊勢正三、イルカ、谷村新司・・・。自身での作曲もあってシンガーソングライターぶりも発揮しています。このアルバムでは、何といってもユーミンの「青い傘」が気にいっています。


最後は番外編です。これは『太田裕美の軌跡~First Quarter』で、過去のシングル(両面)や未発表音源を6枚のCDにしたものです。現在は新品での販売はなく、アマゾン中古で数万円となっていました。普通はここまでは手を出しませんね。この中に77年のみんなのうたで放送された「あじさい」(三枝成章作曲)があります。TV音源でモノラルですが、曲の雰囲気といい、ヴォーカルがポッと浮かぶ感じといい、梅雨時に聴きたくなる一曲です。今はYouTubeでも普通に見れるかと思います。


太田裕美の以外の3人も紹介したいと思いますが、このペースでやってるとあと6年かかってしまいます(笑)。
コメント (8)
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