珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

でかんさん宅、訪問

2013-12-05 06:50:42 | オフ会
11月最後の土曜日も好天に恵まれました。Phile-Webのつながりで、でかんさんのお宅を訪問してきました。このところ地下鉄と近郊の私鉄の相互乗り入れ活発化しています。とは言え、東武、西武、東急、有楽町線、副都心線が絡み合う状況に、慣れない人は混乱もするでしょう。Yahoo路線情報で調べたら小手指行きに乗れとの指示でしたが、すぐにピンときませんでした。指示通りに乗り継いだら横浜北部から和光市までわずか1時間10分でした。相互乗り入れといい、路線検索といい、便利になったものです。改札にて合流後、駅前のロイヤルホストで腹ごしらえをしてお宅まで向かいました。


でかんさんのシステムです。まず目を引くのが整然と配置されたルームチューニング材です。サーロジックのパネル群です。お話を伺ったところ、以前のお住まいでは特にチューニング材は配置せずとも問題なかったとのことです。あくまでも理想の音を追求する上での手段として、チューニング材が必要だったというわけです。こういった事情は写真だけで判断できません。SPは以前から拘りをお持ちのPMCです。特に2WAYのトールボーイFB1iを気に入られていて、2年ほど前の買い替え時も同じ型式を選んだほどです。内振りながら音は外側にも広がっていました。SP脇のパネルの効果だと思います。


送り出しはラックスマンほぼ統一されています。決してラックスマン派ではないとのことでしたが、フラッグシップのSACD/CDプレイヤーD-08、ベルトドライブ方式のアナログプレイヤーPD-171を始め、素晴らしいラインナップです。写真には映っていませんがデノンのネットワークプレーヤーもお使いです。デジタルアウトをD-08へ入力することで利便性と音質の両立を図っています。


この日の主役、アナログ関連の機器です。オヤイデのスタビライザーがPD-171にマッチしていますね。照明も美しいです。フォノアンプはオーロラサウンドのVIDAです。これにフェーズメーションの昇圧トランスを組み合わせています。カートリッジはオーディオテクニカのお気に入りをストックされているようです。


でかんさんの関心がアナログに移行したため、CDを聴く機会は減ったようですが、最初の1時間だけ、お薦めのCDを聴かせていただきました。それらを聴いて印象に残ったのが声とドラムの定位のよさ、実在感です。挨拶代わりのBROMBOは、ドラムの各パーツの空間配置が見事でした。なかなかこのようなリアルなドラムは聴けません。手前のデンマークの女性ヴォーカリストSinne Eegは、北欧にぴったりの透明感のあるヴォーカルでした。八神純子のベスト盤もリマスタリングの差がよく判る再生です。確かにお好きなジャンルであるPOPSやフュージョンを楽しめる音だと思いました。


私が持ち込んだCDです。聴かせていただいたのは、
 Blue Skyes:Halie Loren
 Summer End Samba:太田裕美
 Goodbye To Yesterday : Incognito
 Good Morning, Heartache:Tony Bennett & Sheryl Crow
です。これらの盤でも「声」の良さは再現されました。


一通りCDを聴いた後は、アナログ三昧です。プログラム全体の7、8割はアナログだったのではないでしょうか?私もそれなりにオフ会にお邪魔していますが、ここまでアナログを拘った例は初めてです。でかんさんは私より一回りとは言いませんが、ぐっとお若いです。ご本人曰く、最後のレコード世代だそうです。ただし、収集盤のリスト(きちんととEXELのファイルで管理されてます)を拝見しましたが、レコード世代のベテランさんのような充実ぶりです。荒井由実~松任谷由実の全アルバム、それにみゆき、陽水。極めつけはご実家でお父さんが気に入られた日吉ミミでしょうか。

アナログの音の良さの一つに躍動感が挙げられます。特にPOPS系の音楽は活き活きします。これには理屈があるはずです。勿論、盤質やプレス時点の音源の鮮度の問題がありますから、全てにおいてそうだとは言いません。条件付きではあるのですが、ツボに嵌ったアナログを聴くと止められませんね。この日のマイベスト3は「Smoke on the water」「青春のリグレット」「時代」でした。耳タコの曲でも、胸が騒ぐ新鮮な感覚がありました。聴くのに夢中になり過ぎ、ジャケットの写真を撮り忘れたのが残念です。

後半は種子島の芋焼酎「紫(ゆかり)」をいただきながらの鑑賞となりました。東京方面ではなじみのない銘柄です。私は全般的にお湯割りが好みですが、これはロックがいいですね。価格も抑え目であることも魅力です。赤霧島れんと・・・シリーズ化している気もしないではありません。


ラストにご自慢のプラズマディスプレイでブルーレイディスク鑑賞を楽しみました。AVアンプを使わずとも、ちゃんとマルチチャンネルを楽しめるようになっていました。ピュアオーディオはともかく、マルチの世界は仕組みがどうもさっぱりです(苦笑)。写真はとあるロックフェスティバルのシーンです。Stevie Wonderが各界のスーパースターと共演しています。アーティスト同士の化学反応は表情にも表れますから、ピュアオーディオにはない映像ならではの楽しみがあります。オフ会で映像作品を見ると、やっぱりOPPOのブルーレイプレイヤーが欲しくなります。




でかんさんは小学生の頃から既にステレオセットを使われていたようです。ご両親のご理解があってよかったですね。幼少の頃に聴いた中島みゆきの歌詞に、他者のそれとの違いを感じたといった話もありました。感受性の高さがベースにあり、十分な経験を積まれているからこその音だと思いました。お若いですが、ここ4、5年でオーディオ熱がようやく上がってきた私より、ずっと先輩と言えるでしょう。クラシックにも関心があるようですので、今後の蓄積が楽しみです。長居となってしまいましたが、楽しい時間をありがとうございました。レコードを洗って来宅をお待ちしております。
コメント
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