珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

束の間の夏休み(甲子園~ヴァンサン~GRF邸編)

2015-08-20 22:32:41 | オフ会
短い夏休みも終わり、今日から仕事再開です。猛暑もここに来て落ち着いてきた感がありますが、まだまだ真空管アンプ使いにはつらい暑さです。今年の夏休みは例年通り、1週間でした。丸々家にいたのは2日間だけで、その意味ではオーディオ三昧とはなりませんでした。高校野球観戦、フレンチ会食、GRF邸訪問(急遽お邪魔)、京都への家族旅行と、あっという間に過ぎました。慌しくて休んだ気もしないのですが、それでも、ややこしい事は一旦リセットできますから、このような時間は大切にしたいものです。そんな束の間の夏休みの前半戦の話題から紹介します。

兵庫から横浜への帰りすがら、再び甲子園球場に行ってきました。今度はプロ野球ではなく、100年で盛り上がっている高校野球の方です。丁度、神奈川の東海大相模が登場する日程でした。この日は関西勢が出ないので、余裕で席を確保できると思っていたら当てが外れました。やむなく無料のライトスタンドに移動です。


高校生のエネルギーが交錯するのはグランドだけではありません。東海大相模のアルプススタンドです。ブラバンと応援団、チアリーダーによる華やかな応援でした。一方の聖光学院はブラバンなしのバンカラな応援で好対照でした。3回目の夏の甲子園ですが、何とも言えないパワーを貰えます。ベルウッドさん、以前フィリアホールでご一緒した際、アマチュアのオケのひたむきさを、甲子園に喩えていました。


終始試合を優位に進めて、東海大相模、好発進です。


甲子園に向かう電車の広告で阪神百貨店でのイベントを知りました。中古レコード、CD、書籍の販売会です。この日が初日だったこともあり、新幹線までの時間を潰すことにしました。会場に着くと、ご年配の方々が熱心に箱を漁っています。入り込むのに苦労しました。結局、クラシックのCD3枚(ヒラリーハーン、マイスキー/アルゲリッチ、ハーゲン・クァルテット)を購入しました。


14日は六本木のフランス料理店ヴァンサンでの会食でした。BOさんとGRFさんの間で話が進行していたようですが、私も都合がついたので参加させていただきました。城シェフはオーディオファンとしても有名ですね。嘗てはステレオサウンド誌で菅野さんの訪問を受けていますし、アナログ誌にも登場されていました。GRFさんもシェフとの対話を楽しみにしていたはずです。待ち合わせまで少し余裕があったので、青山一丁目~乃木坂~六本木をぶらぶらと散歩してみました。私が一番乗りで、続いてBOさんが来られました。暑気払いにシャンパンを飲み始めたところで、GRFさんも合流です。


時間をかけて濃厚なフレンチを堪能しました(この方面の語彙が不足しているのはご勘弁を)。全部で5品です。盛り付けも綺麗ですね。前菜のカラスミはこちらの定番のようです。冷たいスープは夏に嬉しい一品です。デザートの桃も美味しかったです。これらに白、赤の美味しいワインを合わせました。特に赤ワインは複雑で味に深みがありました。残念ながらドクターから制限のかかったGRFさんは、赤ワインをご遠慮されました。料理の1皿以上の値段のするワインを飲む機会、私は、そうそうありません。オーディオ同様に授業料を納めると深い世界が待っているのでしょうか。


メインのソテーとフォアグラ、キノコです。羊の肉にありがちな癖がありません。


食事が落ち着いたところで城シェフも登場、オーディオの話、レストランの話となりました。細かい話を覚えていないのは、サービス気味につがれた赤ワインのせいかも知れません。何事もパーフェクトはないから・・・と城さんがおっしゃっていたのは妙に覚えていますが。食事中の会話の中で、BOさんがGRFさんの音を聴きたいとの話になり、そのまま訪問する流れとなりました。地下鉄の乗り継ぎの際、一番足取りが軽かったのがGRFさんでした(笑)。

そんなわけで2年ぶりの、ユニコーンのある和室です。前回訪問もやはりお盆の時期でした。この間、いくつか変化点があります。まずSPの配置です。長らく横向きだったのが縦向きになっています。アンプも総入れ替えでしょうか。工藤さんのアンプに、是枝さんのモノラルアンプ×2台です。最上流はEMMのCDトランスポート及びPC(再生ソフトはKORG)で、これをやはりEMMのDACで受けます。CD、SACD、テープから起こしたDSDファイルとソースを変えて、クラシック中心に聴かせていただきました。途中、リンダロンシュタット、ちあきなおみ等POPS系も挟んでいただき、ご配慮ありがとうございました。


一聴で感じたのは、音が前より濃い!ことでした。お邪魔した3時間半、この印象は続きましたので、アルコールのせいではありません。今回で4度目の訪問になりますが、過去3回での変化より、ずっと大きい変化だと思いました。その濃さは、楽器の種類や肉声を問いませんが、とりわけコントラバスの深み、力感が素晴らしかったです。ミューザ川崎で聴いた音を再現するべく、追い込まれたとはGRFさんの弁です。ミューザの音は知る由もありませんが、とても説得力のある音でした。ショパンのバラード(イリーナ・メジューエワ)は、和室に演奏の気迫が充満しました。BOさんと一緒に感嘆するしかありませんでした。

BOさん、GRFさん、濃い食事に、濃い音、まさに濃い1日をありがとうございました。この日のGRFさんの音を聴いて、やっぱりオーディオは終わりの無い趣味なんだなぁと思いました。ご経験の長いGRFさんが未だに上を目指している姿と、何事もパーフェクトは無いと言われる城シェフのお話がつながりました。先は長いですね。
コメント (4)
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