翌日も好天に恵まれました。軽井沢への移動は、しなの鉄道を使いました。丁度、通勤・通学の時間帯でしたので、上田駅の改札から出てくる人が多く、電車に乗りたい我々は中々入ることができませんでした。上田が地域の中心地であることが分かります。この時間帯の利用者の多くは、高校生です。制服あり、ジャージ姿ありで様々でした。おそらく全国の地方で同様の光景があると思います。新幹線の通らない小諸には、何となく寂しい雰囲気を感じました。そうこうしているうちに、軽井沢に到着です。
この日も、よく歩きました。登山はともかく、街中を2日間続けで歩き回る機会はなかなかありません。最初に向かったのは雲場池です。別荘地の中に、その池は突然現れます。上田よりも標高の高い軽井沢は、体感で、より涼しかったです。実際、雲場池の紅葉も進んでいました。
池の周りは散歩コースになっていて、かつては文豪らも訪れたようです。すれ違った人の多くは、アジア系の外国人が多かったです。湧き水を起点とする雲場川をせき止めたのが雲場池です。確かに、その水は澄んでいました。
旧軽井沢界隈のぐるりと回ってみました。室生犀星の旧宅が記念館になっています。そこに通じる小径が、「犀星の径」と呼ばれています。この付近はゆかりのある人の名前がついあ道が多いです。
教会が多いのもこの地域の特徴です。当時、別荘を構えた外国人の拠り所となったことでしょう。こちらはアレキサンダー・クロフト・ショー により軽井沢で最初に作られた礼拝堂です。
その礼拝堂のさらに先に、碓氷峠の見晴台まで続く遊歩道があります。ただし、勾配がキツクなると普通の登山道と変わらなくなります。昼食時のワインの酔い覚ましに歩いてみることにしました。
碓氷峠まで来ると群馬県側を展望することができます。標高の高い軽井沢から、関東平野を見下ろします。画面左は安中、高崎方面となります。手前のゴツゴツした山容は妙義山です。
逆に長野県側を振り返ると、浅間山の雄姿です。旧軽井沢付近だと浅間山は見づらいのですが、ここまで上がると、どっしりとした姿を見せてくれます。レトロ感溢れる赤バスで、旧軽井沢に下り、お土産を調達しました。
再び軽井沢駅に戻ってきました。すっかり新しく生まれ変わった軽井沢駅ですが、旧駅舎の一部が残されていました。学生時分、夏休みに追分に向かう際に、横川から軽井沢まで電車で移動したことが懐かしいです。
こうして初秋の長野旅行を終えました。秋晴れの下、いいリフレッシュとなりました。新幹線の恩恵で、軽井沢から自宅まで3時間もかかりませんでした。軽井沢近し、を実感しました。