3月27日、kanataさんのお宅を訪問してきました。Philewebの頃からご活躍を伺っていましたが、長らくオフ会のチャンスがありませんでした。コロナ前のGerman Physiks 友の会では、2次会をご一緒しました。昨年末、Harubaruさん宅でのオフ会で再び、お会いする機会がありました。散会後、帰りの小田急線の中で話がまとまり、年明けにでも相互交流をといった話をしていました。2月に入ってコンタクトをとり、相互オフの日取りを決めました。当方のアウェーからスタートです。
kanataさんのオーディオ機器のお話は、オフ会仲間を通じて間接的に伺っていました。古くはB&Wのトールボーイを使われていました。私が一時期、関心を持っていたBOENICKE Audioを使われていたことも、人伝に聞いていました。現在、kanataさんが使われているのは、スウェーデンのハイエンドSPブランド、MARTENです。お使いのモデルは、Coltrane 3 という3ウェイバスレスSPです。リビングオーディオかつ、まだお子さんが小さいこともあり、SPをガードするための柵が置かれています。オフ会はそのまま進行しました。
kanataさんは、ファイル再生およびストリーミング再生が基本で、ディスク再生はされていません。私と同じくMFPCのユーザーでもあります。再生にはRoonを使われています。この日は、こちらのモニターを見ながら、ご自身のリッピング音源や、私の持ち込み音源を選曲いただきました。私自身は、このところpython playerへの移行が進み、Roonを使う頻度が下がってしまいました。音源数を多くお持ちの方、ストリーミング重視の方であれば、検索性に優れ、音も良いRoonは、ぴったりのソフトだと思います。
kanataさんがお使いのMFPCです。ラック全体がPCシステムと、言えるでしょう。PCはGPUを搭載したFomula PCです。Fomula PCは、2022年の春にMFさんのお宅で聴かせていただきました。音の良さは認めつつも、お値段と筐体の大きさで、私はとても導入はできませんでした。オーディオ仲間ではgenmiさんがお使いです。kanataさんは、PCを一つの筐体に収めず、基板のままラックに収めています。ラックに複数のシルバーの筐体が載っていまいすが、これらは電源です。同じMFPCでも、実に様々であることを実感しました。
MFPC以降は、SPに負けずハイエンド機器が並びます。DACはPlayback Designs のMPD-8です。DSD再生で名が知られているメーカーですね。プリは正しくはパッシブアッテネーターでBespoke Audio(英国)製です。Bespokeの通り、誂え品のプリというわけです。プリアンプをいろいろと試されたようですが、kanataさんを納得させる音に巡り合えず、結果、アッテネーターに至ったとのことでした。パワーアンプは、Boulder の1060というモデルです。Coltrane 3 を駆動するために物量が要るということでしょうか。
kanataさんがクラシック、ポップを聴かれることが多いのか、両ジャンルの選曲が中心でした。クラシックはモーツァルト以降を聴かれるとのことでした。ポップスは、世代的な差もあり、初めて聴く曲が多かったように思います。昭和色はなかったです(笑)。数曲聴いた印象ですと、まず音が綺麗で澄んでいると感じました。リビングルームで空間も広いので、オーケストラの広がりが自然で心地よかったです。SPは内ぶりで、リスポジに焦点が合っていることもあり、ヴォーカルもしっかり定位されています。
音源の音を、できるだけ素直に出す・・・そんな印象を持ちました。途中、冷蔵庫の電源をバッテリーに切り替えたり、SP後方の定在波対策機器(要電源)を外したり、のデモがありました。冷蔵庫、効きますね。より静かになる方向です。また定在波対策を外すと、音が重く、滲む方向でしたので、やはりkanataさんの目指す方向と合致していると感じた次第です。フォーカル(仏)のヘッドフォンでも鑑賞しましたが、音源に忠実な音が、脳内に展開されました。音数に差はありますが、SPでの再生との一貫性を感じました。
使われている機器のほどんどが、初めて見聞する機器で多種多様でしたが、求める音をぶれずに追求されている様子が窺えました。拙宅の最近の音のは、どちらかというと中低域重視となっているので、kanataさんの求めるサウンドとは違いがありそうです。この辺り、近々行われる第2戦の楽しみにしたいと思います。kanataさん、お誘いありがとうございました。午前中仕事で、午後オフ会というパターン、慌ただしくも楽しかったです。
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