珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

World Cupの思い出

2014-06-15 07:27:37 | その他
4年に一度のサッカーの祭典、ブラジルW杯が開幕しました。リアルタイムでW杯を見たのは78年ですから、40年近い付き合いになります。大会の名シーンは今でも脳裏に焼き付いてます。瞬時に当時にトリップできるという点では、時代時代で耳に刻んだ音楽と一緒ですね。現在でこそ日本代表はコンスタントに出場を果たしていますが、80年代はW杯は果てしなく遠い場所でした。初出場がかかった85年の最終予選、国立競技場での韓国戦に足を運びましたが1-2で敗戦。その韓国ですら本番では列強に歯が立たない時代が続きました。現在の日本代表の姿に、年月の長さを感じます。

この間、世界のサッカー情報も溢れるようになりました。さほどのサッカーファンでなくとも、ロナウド、メッシ、ネイマールといったビッグネームは聞いたことがあるのではないでしょうか?昔はサッカー誌が主たる情報源でした。映像ではテレビ東京のダイヤモンドサッカーが毎週土曜日の楽しみでした。ペレ、クライフ、ベッケンバウアーといった面々は私にとっては昔の人で、リアルタイムで接したスーパースター選手はマラドーナからです。私の本棚で年季を誇っているのは、勿論ステレオサウンドではありません。懐かしい大会特集号と共に、10年区切りで振り返ってみます。

82年スペイン大会の2次リーグ、イタリア―ブラジル戦の翌日は、化学の期末テスト(高校)でした。前半だけ見て寝るつもりだったのですが、布団に入っても寝付けません。結局最後まで見ることに。ジーコを中心にした当時のブラジルのサッカーは今でも称賛されていますが、堅守速攻のイタリアに屈しました。この日、イタリアの全得点をたたき出したロッシ選手はその後も得点を重ねイタリアを優勝に導きました。4年後のメキシコ大会は何と言ってもマラドーナの5人抜きと神の手です。あのプレーを見せられれば、フーリガン(熱狂的なイングランドファン)はぐうの音も出なかったでしょう。


90年代に入るとJリーグが始まり、日本には遠かったW杯がようやく見えてきました。93年のドーハの悲劇を経て、フランス大会出場を決めた最終予選の決勝シーンは時代の扉でもありました。90年は西ドイツ、94年はブラジルが優勝しましたが、全般的に守備偏重の大会が続き、すこし重苦しいイメージが残りました。風向きが変わったのがフランス大会で、ジダン擁する地元フランスが列強の仲間入りです。この大会で4強に進んだオランダは、通年のマイベストチームです。タレント豊富で攻撃的、ブラジルやアルゼンチン相手に試合を支配する姿にトータルフットボールのDNAを感じました。


2002年に日本でW杯が開催されたことやベッカムの来日で、日本においてもW杯の認知度は高まりました。日本も1次リーグを突破できる実力がついてきましたが、ここから先はとてつもなく厚い壁が待っているはずです。2010年に初めてW杯を制したスペインは、82年の自国開催から28年かけての優勝です。歴史が差を作り、差が歴史を作る・・・差が埋まらないわけです。この点ではクラシック音楽も同じかも知れません。最近は世界中の選手が欧州のクラブでプレーしています。戦術のグローバル化が進み、個人技の南米VS組織の欧州というような単純な構図ではなくなりました。


ちなみに私にとっての名勝負ベスト5は年代順に
 イタリアVSブラジル 82年2次リーグ
 フランスVSブラジル 86年準々決勝
 西ドイツVSイングランド 90年準決勝
 イタリアVSスペイン 94年準々決勝
 ブラジルVSオランダ 98年準決勝
です。どうしても欧州、南米勢の試合になってしまいます。

開催国ブラジルは好スタート、前回優勝のスペインはオランダに大敗スタートとなりました。熱い1ヶ月になるのは間違いありません。できれば上記のベスト5に入れ替わるような名勝負を見てみたいものです。当然、それはライブでなければなりません。時差12時間は少し早起きすれば対応できますので、案外寝不足にならないで済むのではないでしょうか?
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