珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

CENYAさんを訪ねて

2018-12-09 11:39:07 | オフ会
11月15日は平日でしたが、有給休暇を使って越谷方面にお住いのCENYAさんのお宅にお邪魔してきました。今年も、繰越年休の消化は順調に進んでいます。ほぼ100%消化できるところまできました。CENYAさんは単身赴任をされており、オーディオシステムをその赴任先近くのマンションで組まれています。オフ会は土日でも可能だそうですが、音量を出せる平日がベターとのことでした。やはり平日の交流を前提とされているgenmiさんの合流も成立しました。越谷は横浜から遠いイメージがありますが、東急線と東武線の乗り入れで、移動は楽でした。

最寄り駅で待ち合わせ、まずは腹ごしらえです。鶏そばの「雫一」を紹介いただきました。初めてということもあり、定番の鶏そばにしました。鶏らしくあっさりしていて、それでもしっかりした味のあるスープです。年齢を重ねると、お腹に優しい美味しいラーメンに行きつきますね。



早速、10畳ほどのオーディオ専用部屋に通していただきました。CENYAさんは、フィンランドのペナウディオ製のブックシェルフをお使いです。その2ウェイSPの名称が「CENYA」という訳です。CENYAさんはPhilewebの中でも、特に積極的にオーディオ交流されている方のお一人です。多様な音を聴く過程でご自身のシステムにもフォードバックを重ねてこられました。ヴォーカル好きであることは伺っていましたが、交流を通じて低音の重要性を実感されたようです。ウーハー部の強化、短辺配置から長辺配置への変更と、システムを追い込まれてきました。



こちらがその低域強化の一端、DODAIです。「CENYA」のウーハーを使った箱を自作され、従来のスタンドから入れ替えました。本家との一体感も見事ですね。発想のユニークさと実現してしまう実行力が素晴らしいです。これもすべては欲する音のため!です。



CENYAさんのシステムはファイル再生が基本です。パイオニアのネットワークプレーヤーN-70Aをお使いです。CDリッピングの他、お気に入りの曲についてはハイレゾ音源を購入されているようでした。躯体を載せているフローティングも、ご自身のアイデアだそうです。



アンプ以下、下流部はCENYAワールドの展開となります。まずN-70Aの出力をチャンネルデバイダで帯域分割します。声の再生への拘りとも関連があると、10月の拙宅オフの際にも伺いました。左右別々にチャンネルデバイダを当てています。



こちらは最近導入されたデジタルのチャンネルデバイダで、SW用です。N-70Aの光出力を受けて、帯域調整してアンプへ送ります。N-70Aの出力を余すことなく使い切っています。



帯域分割された信号を一手に受けるのが、ソニーのAVアンプTA-DA5800ESです。L/R別々、つまり2台お使いです。それぞれツィーター、ウーハー×2、SWの4chを受けて持っています。実現のためには、内部にも手を入れざるを得なかったようです。



サブウーファーも左右2台ありました。重低音を含むクラシックの音源では、明らかにSWの効果が判ります。この日ご一緒したgenmiさんもSW派でしたね。足元もしっかり対策されていました。



ルームチューニングも徹底されていました。こちらはKYLYN(キリン)さんにも通ずる、コーナー部の対策です。こちらも自作でしょうか。この他天井にもいろいろなモノが配置されていました。床全面、フローリングですが残響は気になりませんでした。



さて、オフ会です。開始1時間ほどしてgenmiさんも加わり、センターポジションを変わりながら聴かせていただきました。最初はCENYAさんお薦めのヴォーカルシリーズです。拙宅にも持ち込んでいただいた音源、CENYAさんの青春ソング等々。これにgennmiさんのリクエスト、当方の持ち込み音源が加わりました。80年代後半~90年代にかけての洋楽が3人の交差点だったでしょうか。チープトリックのバラードやCENYAさんがお好きなドイツのメタルも登場しました。年長の私にご配慮いただき、「夏の扉」でのブラインドテストありがとうございました。

10月に拙宅にお越しの際も感じましたが、実はCENYAさんとは求める音の方向性が近いと思っています。いろいろと私も訪問を重ねてきていますが、どれ一つとして同じ音はなく、その違いを楽しんだ入り、違和感を感じたり・・・というのが一般的です。ところが、CENYAさんの音には、何か家で聴いているような安心感があります。ヴォーカル好きは私以上ですね。竹内まりやの「五線紙」は圧巻でした。部屋いっぱいに広がるバックコーラスの見通しの良さ、見事でした。普段あまり聴かれないと言われるクラシック、それも大編成にポテンシャルを感じました。

オーディオは趣味ですから、勿論アプローチは自由です。自作派、購入派という意味では、CENYAさんと私は対極にいることになります。それでもサウンドに共通性が出るというのは、オーディオの面白いところです。一見、不思議に思えますが、結局は主の求める音になる・・・と考えれば、当たり前なのかも知れません。わずか1か月の間での相互交流でしたが、いろいろと気づかされました。加えて音にかける情熱も学んだように思います。ご一緒したgenmiさんも私よりもお若く、熱心に音を追求されています。いい刺激をありがとうございました。

締めは感想戦です。ご自宅とは反対側のゾーンにレトロな一角があり、そこにユニークなお店が点在していました。お寿司屋さん風の居酒屋で1次会です。オーディオや音楽、そしてオーディオ仲間の話題が尽きませんでした。越谷の夜がディープに過ぎていきます。



そのまま2次会に突入・・・。久しぶりに羽目を外していまいました(汗)。越谷で飲んでいることをすっかり忘れて、気がついたら長津田へ向かう終電ぎりぎりでした。皆さんの違った一面を見れて、楽しかったです。一足早いクリスマス、ありがとうございました。

コメント (4)
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German Physiks 友の会

2018-12-02 10:58:11 | オフ会
土佐旅行の翌週、11月10日はGerman Physiks 友の会でした。いつものように横浜のMさんのサロンでのゴージャスな会です。今年は、BOさん、パグ太郎さんがついにGerman Physiksのオーナーになられました。私は専らゲストですが、GRFさんには毎度お声かけいただき、3年連続での参加となりました。2年前の第1回は緊張しましたが、回を重ねる度に知っているメンバーも増えました。何より音楽とオーディオを愛好する方々ばかりです。そしておいしいワインと食事が待っています。そうです、構えることは無いのです。

会のスタートは15時からです。30分ほど早く着いたので山下公園を少しだけ散策しました。横浜在住の身としてお馴染みの光景ではありますが、いつも晴れやかな気分になります。季節的には、新緑と晩秋のこの時期がおすすめです。



ちょうど会場入りするところでパグ太郎さんと一緒になりました。構えることは無いと言っても、知っている方がいると気が楽になります。新SP、いろいろと調整されているようですね。この秋はタイミングが合わず、訪問はもう少し先になりそうですが、HRS-130の音、楽しみにしています。

乾杯の後は自己紹介タイムです。昨年はGRFさんの独演会的な他己紹介でしたが(笑)、今年は皆さんがマイクを持っての自己紹介です。オーディオの近況、GRFさんやMさんとの関わり、会に参加するに至った経緯などを伺いました。BOさんがHRS-130を購入するに至った経緯、面白く聞かせていただきました。そちらのHRS-130も是非、聴かせて下さい。Philewebのメンバーかなりいましたね。GRFさん宅のサウンドを聞いたり、あるいはクリニック(キック?)を受けたりして、ここに来られた方も多かったでしょう。

今年も、第一部、第二部といった流れでした。結論から書くと、この3年で最も気合の入ったサウンドでした。過去の2回も勿論、素晴らしい音でしたが、と同時に、会場の手ごわさも感じていました。今年は、どうでしょう。システムがあの空間を支配していましたね。エアボリュームも石の床もモノともしない強靭なサウンドがありました。途中、ボルテージが上がり、SD05がダウンする場面もありましたが、それだけ再生する側の想いが強かったのだと思います。規格外の世界ではありますが、あらためてオーディオに終わりがないことを実感しました。

興味深かったのはGRFさんのTroubadour40+TW4/2、MさんのXRT26と、異なる個性のSPがいずれも輝かしかったことです。お二人の間の相乗効果のようなものを感じました。第一部、第二部でそれぞれ印象に残った曲を書く前に、当日の機器を振り返ってみます。

この日のデジタル音源はEMMのSACD/CDプレイヤーで再生しました。最上流だけでため息のでるラインナップです。



第一部の影のMVPはこのMola Molaではないかと思います。一段と進化したようですね。



第一部のパワーアンプはお馴染みのSD05×2台という、これまた贅沢な構成です。



最下流は、Troubadour40+TW4/2です。昨年と同様ですが、O山さんがネットワーク周りに手を入れ、より楽に鳴るよう調整したようです。毎度ですが18cmウーハー2発と実際に聴く重厚な低音とのギャップが不思議です。



一方の第二部はMさんによるマッキントッシュワールドでした。トーレンスのアナログプレイヤーに見えているのは、プリアンプの銘機、C26です。



モノラルパワーアンプのMC1000です。ブルーアイズメーターが夜間のサロンに映えます。非マッキン派に対しても訴えかけるものがあります。



本日の目玉の一つ、マッキントッシュのSP、XRT26です。背の高い方がツィーターで何とユニットは23個も並んでいます。オーディオ誌だけでしか見れないものと思っていました。



O山さんからここも写して!と言われました。高音部のSPを支える六角形のベースです。もはや、友の会にO山さんは欠かせないですね。



相変わらずワインの方は、語れませんが、普段飲んでいるワインと違って、複雑な味わいであることは分かります(汗)。でも語彙や知識が続きません。オーディオと同じく、場数が必要なのでしょうね。和やかな歓談と一緒に味わいました。



さて、印象に残った音楽です。第一部では「ピーターと狼」、第二部ではカウントベイシーのアナログレコード(曲名?)を挙げさせていただきます。この二つに共通していたのは、大空間をハンデとせず、むしろ味方に付けたようなサウンドだった点です。僭越ながら過去2回の友の会のサウンドからの飛躍を感じました。クラシック向き⇔ジャス向き、あるいは端正⇔色気、といった個性の違いはありますが、両システムともジャンルを問わず、何でもござれの状態でした。第一部のアズナブール然り、第二部の上原さんのピアノ然りです。

第二部が終わり、K&Kさんとお別れして、軽くKYLYN(キリン)さん、Lotus Rootsさん、kantaさんと第三部?に行きました。Harubaruさんとヘンリーさんの商談?を横目に向かったお店の名前は「ラ・ボエーム」です(笑)。この日一番の若手、kanataさんともお話ができてよかったです。話題になったのは、GRFさんやMさんのオーディオに対する情熱でした。情熱があるからこそ、オーディオに終わりが無い!となるんでしょうね。楽しい時間を作っていただいた、GRFさん、Mさんと奥様、O山さん、ワインスクールの皆様、ありがとうございました。

コメント (4)
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