野菜ソムリエPro. AndyのBlog

「奈良・吉野」の玄関口を中心に活動する、吉野郡唯一の野菜ソムリエPro.&果物ソムリエのベジフルライフをつづっています。

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ある意味レアな「サラノバレタス」

2013年03月09日 22時59分25秒 | ベジフルニューフェイス

このレタス、「サラノバレタス」といいます。

先月の「奈良県東部山間地域 みほんいちフォーラム&PR展」で
御杖村の生産組合「奥宇陀蔬菜研究会」さんが販売されていましたので、購入。

このサラノバレタス、
どの生産者さんも栽培できるものではありません。

といいますのは、このレタス、ライク・ズワーン社の登録商標でもあるレタスです。
商標で守られているためです。

関西では、たった2件しか栽培されておらず、
もう1件は水耕栽培ですので、
「関西で唯一、土で栽培しているサラノバレタス」ということになります。


さて、お味のほうは・・・。


葉っぱは一見薄っぺらそうですが、
サニーレタスよりも厚めの葉っぱ。
思ったよりもズッシリした感じです。

葉っぱの厚さは・・・

「サニーレタス < サラノバレタス < サラダ菜」という感じでしょうか?

で、味のほうですが、
姿とは想像以上に苦味が少なく食べやすかったです。
エグミもありませんでした。

味と食感を一言で表すと、
「あっさりしたサラダほうれん草」という感じでしょうか?
(サラダほうれん草とは、その名のとおり生で食べれるほうれん草です)

ボクはこの1玉、サラダにして1人で食べてしまいました(笑)

他にも和え物、炒め物、鍋物でも美味しくいただけるそうです。



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滋賀のご当地野菜「山カブ」を学ぶ

2013年03月09日 20時32分44秒 | ベジフルオンリーワン

ちょっと前の記事になりますが、
2/24(日) 日本野菜ソムリエ協会大阪支社で、
滋賀の伝統野菜「山カブ」の勉強会があり参加してきました。

講師の先生は、
滋賀県の普及指導員でもあり、フードコーディネーター、そしてジュニア野菜ソムリエ(野菜ソムリエ初級)の
松井 賢一氏


山カブ」とは、
滋賀県長浜市余呉町中河内地区、滋賀県の最北端にある豪雪地帯の集落の
ご当地カブです。
ちょっと行けば福井県。
しかもこの中河内地区は淀川の源流でもあるそうです。

このカブ、山の斜面を焼いて、そこで栽培されます。
いわば焼畑。
なぜなら、肥料を吸う力が強いから。
わずかの肥料でも育ちます。
その為、畑で栽培すると肥料分が多すぎて、葉っぱだけしかできません。


この写真を見てください。
ひげ根が太いですね。
普通、畑で栽培したカブはこんなにひげ根は太くはなりません。
ひげ根が太いということは、肥料を吸う力が旺盛なことを証明しています。

また、岩の上でも育つくらい、とてつもない根性をしているそうです。

さらに連作できません。
次の年はまた違う場所を焼畑にして栽培します。

山カブの焼畑についてちょっと触れます。
焼畑は初秋。
現在は焼畑にするために30人くらいが総出で行われているそうです。
で、山が焼きあがると、地面がまだ熱がさめないうちにクワで耕し、
そして種まき。

滋賀県の最北端といっても、まだ残暑が残る時期です。

そして、収穫は種まきから2ヵ月半後だそうです。

焼畑で栽培しているカブで有名なのが、山形県の伝統野菜「温海カブ」
焼畑栽培、そして山形も豪雪地帯であることから、
温海カブと山カブはつながりがあるのではと考えられているそうです。


この写真、品種が違うように思うかもしれませんが、
すべて「山カブ」。同じ品種です。

野菜・果物というと、見た目や形が揃っていることをイメージしがちですが、
もともとはそうではありません。

つまり、伝統野菜は見た目や形が揃わないことがネックとなり、
一般の量販店では出回らず、生活者の皆さんの口に入らなくなり、
農家さんも「売れへんのやったら作らんとこう…。」となり、
生活者に忘れ去られ、農家さんにも「あんな野菜あったなぁ・・・」という話でいつしか忘れ去られ、
やがて廃れる運命になるわけです。

でも、見た目や形が揃っていなくても、パワーは普通の野菜以上です。

さて、勉強会では伝統野菜の活用法について、
伝統料理だけではなく、高級料理、洋風料理のほかに、
現代人の舌にあわせた活用についても学びました。

そして、こちらを試食。


山カブのポタージュです。
こちらは皮はむいてます。
色がキレイですね。
こちらはクセがなく、舌触りも滑らかです。


こちらは皮をむいてません。
色はやや茶色く、舌触りもセンイが結構あり、カブの独特の辛さみたいなのがあります。
(でも、カブは消化酵素があるため、センイがあっても大丈夫です)


こちらは定番メニューのお漬物。
左が酢漬け、右が糠漬けです。


ちなみに地元で糠漬けはこんな感じで売られているそうです。


また、鮭の一種で、琵琶湖に生息する「びわます」も試食
生で、バジルとターメリックを混ぜたソースをかけて頂きました。


更には、雪掘りハクサイのキムチ(左)と、生の赤カブ(右)を頂きました。

生の山カブは量販店で売られているカブよりも結構硬いですね。

「雪掘りハクサイ」は、余呉町で特産品化を目指しているハクサイ。
一言で言うと雪に埋もれたハクサイ。
雪に埋もれることで、ハクサイ自身が寒さから守るために
葉っぱに糖分を出します。
その為、市販のハクサイよりも甘くなるそうです。

ボク自身、
昨年からレクチャー&ランチ/ディナーイベントをさせて頂いておりますが、
その1つの目的が「地域の野菜の継承」です。
その地域の食文化を継承するだけでなく、
新しい利用方法を試して、それを皆さんに味わって
いただき、新しい価値を感じていただけるようにしていきたいと思いました。

改めてご当地野菜の魅力について学んだ1日でした。




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