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121013 文芸春秋大型企画、英「エコノミスト誌」予測、2050年の日本の姿やいかに?

2012年10月13日 | 辛口ひとりごと

うろこ雲がきれいな天高い秋、読書の秋でもある。目はしょぼついてはいるが外はさわやか。

日中文明の衝突や2050年の日本大予測の表紙につられて文芸春秋11月号購入。早速開いてみるとイギリスのエコノミスト誌が分析した2050年の日本が紹介されていた。エコノミストという経済専門誌は世界で160万部発行されており、そのうち80万部がアメリカで読まれその読者の3分の2が年収10万ドル以上という。いわばグローバルエリート層が読者というわけ。単純にロジカルに数字をならべて分析するアメリカ流とは一線を画する「エコノミスト的」と称される視点とロジックで政治経済を論じ続けてきてそのポジションを維持しているという。わたしもたまには手に取ることはあったが日経ビジネスやプレジデントなどやや安直なほうに傾いていたものだ。

さて2050年、38年後、私は生きていれば105歳だが、ips細胞の実用化でひょっとしたら生きながらえているかもしれないが日本はどうなっているのか。結論的には悲観すべきものではなく日本の高度な技術力、努力を惜しまない産業革新精神、莫大な個人金融資産などをベースに逆境の中でも繁栄しうる大いなる可能性を持っているという。

1、GDPは世界の5~8番くらいに落ちる。年率1.1から1.2%程度の伸び。フクシマ原発事故は予期される大問題に目を背ける日本人の弱点、能力の限界を世界に露呈してしまった。しかしギリシャのようにはならない。財政問題など魔法のようには決して消えない。真正面から取り組む必要がある。維新の会の声を聴こうとする日本人にはまだまだ変化対応力はあるという

2、自民も民主もなくなり第三局を加えた複数政党による流動的連立が主流となる。東日本大震災で永田町や霞が関は機能不全に陥ったが日本人の公共心は健在。この公共心が政治を粛清してゆく。

3、日本企業は3・11でよみがえる。あらためてグローバル展開が必至であることが再確認されたと同時に従来のカイゼンの時代は終わり、真の創造的破壊が必要になる。製造業は2割、その他はサービス業となる。楽天などソフト志向企業がもっと台頭すべき。フクシマ後の日本は再生エネルギーで世界をリードするチャンス

4、人口は3000万人減で1億を切り、扶養者数と労働人口が肩を並べる世界唯一の国になるが高齢化社会は克服できる。生産年齢人口の専門技術ではなく高度に教育されたゼネラリスト的センスをもち変化対応力がある。

5、北朝鮮崩壊で新たな日中新時代が来る。中国は最大の強みであった人口が一人っ子政策でアキレス腱に変貌してゆく。軍人の半減、急速高齢化年金制度なし。北朝鮮は確実に崩壊しアジアの勢力図は今とは全く違ったものになる。オバマのアジア回帰は敵国中国の包囲網づくりにある。したがって日本は米中半々でうまく立ち回る必要がある。などなど

製造業でこそ成長できるなど過去にとらわれてはいけない。アイホンは電話機であるとこだわっていてはどうしようもない。日本人は精神的勇気をもって立ち上がるべし・・・と説いている。さて、さて・・・・

 

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