ゴールデン・リタイアーズ

S20年生、後期高齢ゾーン、人生最終コーナー「遊行期」の
徒然残日写真録

141104 日経平均7年ぶり17000円越え、楽天含み損10万円減。曾野綾子「老いの才覚」に学ぶ

2014年11月04日 | 趣味と交遊

 アメリカ企業業績好調、円安進行、黒田日銀10兆金融緩和サプライズなどで4日、日経平均株価が一時17000円を超え17124円に達し、16862円でひけたが7年ぶりの17000円越えである。楽天証券取引株の含み損が10万円ほど縮小。年末には消費増税10%の政府決断が迫っているが週刊誌ネタでは年末18000円もあるやも。政治資金問題でおかしくなっているアベ政権の頼みは株価上昇。八方ふさがりになると解散選挙もなしとは言えない。波乱含みの年末である。

完全年金生活となった今、じたばたしても仕方ない。テレビや新聞、週刊誌すべてカットしても生活には影響をおよぼすほどのことはない。とりあえずは見出し拾い読み程度。本棚にあった曾野綾子さんの「老いの才覚」を読んだ。

曽野綾子「老いの才覚」

 1931年生まれの83歳、作家三浦朱門の妻、吉川英治賞や国際協力賞など受賞のスーパーレディ、凡人とは発想、価値観が違うことは確かだがうなづけること多しである。50で失明寸前の眼病をわずらい奇跡的に手術が成功、人生観の大転換もあったようだがアフリカ難民支援体験、キリスト教がバックボーンとなっている腹がすわった国際人である

1、     くれない族の老人(65歳以上)がふえ、才覚を失っている。

①    子供のころから才覚をもてと教育された

②    世界には乞食(日本では差別語)はいっぱいいる。日本は超過保護社会

③    読書しないー言語単純―思考単純

④    年寄りを権利と考え遠慮する気持ちなしーしてもらって当たり前と思っている

2、     老いの基本は自立と自立

①    自分でできることは自分でする

②    教会、レストランで帽子をとらない、サラダの皿をもちあげて食べる。世界の非常識

③    生きて行く限り緊張感は必要、国家さえ信じてはいけない

3、     人間は死ぬまで働かねばならない

①    高齢者世帯の平均所得297万円、100%年金が64%。36%は働いての所得

②    健康に暮らすには目標がいる。俳句が上達するとか畑をやりながらボランティアをするとか

③    自分のできることをする。向こう三軒両となりの掃除をする、子供の登下校の世話をする。シルバーセンターの掃除をつまらないと思わない事

④    自分でできる料理をふやす

⑤    与えることができる人は最後まで現役。介護してくれた人に笑顔でありがとうと言ってその人に喜びを与えること

4、     夫婦、親子の付き合い方をかえる

①    残り時間はもしかしたら短い。妻には好きなようにしてもらえばよい

②    人を変えようとおもうなどおごりである

③    妻の悪口を平気で外でいってはならない。

④    子供とはべたつかない。上手に離れよ

⑤    親子夫婦間でもつつしみ、いたわり、折り目正しさ必要

5、     文無しになってもお金に困らない生き方

①    60-69世帯の平均貯蓄、現金1443万円、70歳以上1508万円

②    ひとから理由のないお金を出してもらってはいけない。

③    身の丈に合った生活、人間は1畳あれば暮らせる

④    そこそこ生活できて、今日はウナギをたべたいとか、温泉行きたいとおもって、それがかなうレベルが最高。

⑤    老年は一つ一つできないことを諦めてすてていく時代

⑥    うち流の冠婚葬祭に徹する

6、     孤独と付き合い人生をおもしろがるコツ

①    独居老人が2005年で386万人(男105万)10年後の今は?

②    夫が死んでから心置きなく悪口がいえなくなり落ち込んでしまう。老人は孤独で普通と思え。みな同じ。自分だけではない

③    ささやかな、凡庸な人生に偉大な価値をみつけよ。なんでもおもしろがれ!

④    ないない環境での楽しみを発見せよ。何もないところでのキャンプ最高!

⑤    用心深い人間はおもしろい体験ができない。安心して暮らせる世の中なんて実はない。一歩先は闇なのが現実。

⑥    話の合う人と食事できる喜びをもてるひとは幸せ

⑦    リスクマネジメント・・鏡、水、飴、ビスケットなど。鏡や笛は遭難時の所在発信装置

7、     老、病、死となれ親しむ

①    75歳くらいから肉体は衰える。後期高齢者はベストジャッジ。

②    短気、利己的が老人の2大病、気配りを忘れない事

③    肉体維持には漢方薬の研究、血流をよくするマッサージに徹する。体温をあげる(36.5度以上)

④    人間は必ず灰になる(カトリック・・灰の水曜日。死を考える日)

⑤    死ぬまでにやりたいと思うことを明瞭にみつけてそちらへ歩いてゆく

⑥    今日までありがとうございましたと毎日心の帳尻あわせをせよ

⑦    自分の写真を整理してみる。捨てることを始めよ。きれいさっぱり。

⑧    遺言を書いておけ(自筆、日時、明確に、印鑑)所有物の処理も。

8、     神の視点をもてば人生と世界が理解できる

①    アフリカを知ってから謙虚になりすべてに満足できるようになった。雨露しのぐ家がありおいしく食事ができ、風呂にもはいれ、乾いた布団で眠れ、戦乱に巻き込まれず、病気の時は医者に行ける、これは地球レベルで相当幸運なこと、勉強し働きまあ尊敬され、旅もでき趣味もでき、本も読める。これは人生大成功なのです!

②キリスト教の信仰から失ったものを数え上げずに持っているものを大切に思うことを習慣づけられた。引き算の不幸ではなく足し算の幸福を。今、自分の得ているもので幸福を創りだす才覚をもつこと。

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