ゴールデン・リタイアーズ

S20年生、後期高齢ゾーン、人生最終コーナー「遊行期」の
徒然残日写真録

161217 北九州出身の時代小説作家、佐伯泰英の「居眠り磐音江戸双紙」はおもしろいね、まさに夢中!!

2016年12月17日 | 趣味と交遊

 日本を代表する時代小説作家、藤沢周平、池波正太郎、そして佐伯泰英。福岡から新幹線通勤で新大阪に通っていたとき、毎回、新大阪駅の書店で藤沢周平の時代小説を買い求め、私の本棚には60冊近く文庫本が並んでいる。NHKの大河ドラマ、真田丸も明日で最終回のようだが時代劇も一時から比べると衰退の流れなのだろうがわれわれ団塊前後世代から見るとすっと胸にしみわたってくる。

 藤沢周平の「蝉しぐれ」「三矢清左衛門残日録」「海鳴り」、池波正太郎の「鬼平犯科帳」「剣客商売」などTV化、映画化などもされておりファンも多い

 佐伯泰英の「居眠り磐音江戸双紙」も新幹線通勤で読んでもおりTV化もされてよく見たものだが本棚には10冊しか並んでいなかった。筑紫野図書館で本を借り始めてふと書棚に居眠り磐音を発見、11,12,13巻をかりて読み始めたというわけ。

 あらためてその面白さを再確認、今読んでいる44巻、「湯島の罠」まで、ほんとに夢中になって読み続けている。佐伯泰英という途方もない時代小説作家の頭脳が一体どうなっているのかと思わせるほどの劇的ドラマチックな物語の展開にぐいぐい引っ張りこまれてしまう。

 主人公、坂崎磐音は直新影流の達人だが豊後関前藩のお家騒動に巻き込まれ、許嫁の親友である兄を斬らざるを得ないはめになり、藩をでて、江戸深川の貧乏長屋で浪々の生活を始めるが些事にこだわらず春風のような居眠り猫のごとき風貌で悪を斬り、生計をたてる「陽炎の辻」の第一巻からはじまり「44巻」では悪徳家老、田沼意次親子と敢然と戦う直新陰流道場主としての坂崎磐音が手に汗握るドラマチックなストーリー展開がなされている。

 佐伯泰英は田沼意次をわいろ政治の悪として描いているが池波正太郎は現実の人間社会がよくわかった老練政治家ととして描いている、時代小説はあくまでそれぞれのさ作家の想像力の世界にその扱いをゆだねている。だからおもしろい・・・・

コメント
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