そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

総角〔12〕

2008年09月12日 |  / 源氏物語
9/12
「中の姫われにもあらぬ有様でおん衣の袖を大層濡らす()」
「万が一宮に捨てられ笑いものなって迷惑かけるを恐る()」
「昨晩の姫があきれた顔をしたその美しさ今宵増したり()」
「いとしさもひとしおなれど頻繁に通うはできず胸がつまれり()」
「実意ある先々のこと約束をいろいろするが無感動なり()」
「大切にかしづかれたる姫なれど世間並みなら限度を知れり()」
「姉妹では妹君が姉君にまさっていたり才気も上か()」
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総角〔11〕

2008年09月12日 |  / 源氏物語
9/12
「姉妹は正気失い乱れたり妹君は姉を恨めり()」
「姉もまた自分が知らずにいたわけを説明できず心苦しい()」
「宮の文開けて見せれど妹は起き上がらない手間がかかると()」
「世の常に思ひやすらん露深き道のさき原わけて来つるも(#162)」
「返りごと代筆するのもいかがかと妹君に無理に書かせる()」
「その夜も宮は薫を誘うけど出仕するから行かれぬという()」
「宮を待つ山里の方ままならぬ庵ながらも嬉しく待てる()」
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総角〔10〕

2008年09月12日 |  / 源氏物語
9/12
「彼岸すぎ二十六日吉日でこっそり君を案内される()」
「まず宮を御荘園なる人の家こっそり入れてまずは自分で()」
「中納言こられたといいもてなすも妹君は少し面倒()」
「中の姫薫の心は姉君にあると思いて安心をする()」
「しかれども厭な事件のあとのこと妹君さけて用心をする()」
「日が暮れて闇にまぎれて宮のとこ馬でお迎えつれてくるなり()」
「弁を召し大姉君に嫌われしことを告げては引き下がれずと()」
「大姫は妹君にお心を移してくれたと嬉しく思う()」
「この前の通い路でない庇の間ふすまを閉めて対面される()」
「一言を申し上げたいところだがこの襖をば少し開けてと()」
「妹の方に行くから安心と思い開ければ袖をつかまる()」
「かねてより手はずどおりに戸口にて扇鳴らせば弁が出てくる()」
「妹のほうには宮が通えると大姫にいいわれはいかにと()」
「大姫は眼も眩むほど驚きて不埒といいて薫を責める()」
「抓るなり捻るなりしてかまわない恋の叶わぬわたし恨むと()」
「致し方ないと思いてあきらめてわたしを手ぶらで帰さないでと()」
「行く先を知らぬ涙の悲しきはただ眼の前におつるなりけり(後撰集)」
「足引きの山鳥の尾のしだり尾の長々し夜をひとりかもねん(拾遺集)」
「山里のあはれ知らるる声々にとりあつめたる朝ぼらけかな()」
「しるべせし我やかへりて惑ふべき心もゆかぬあけぐれの道(#160)」
「かたがたにくらす心を思ひやれ人やりならぬ道に惑はば(#161)」
「若草の新手枕をまきそめて夜をや隔てんにくからなくに(古今六帖)」
「人々が騒ぎ出さない朝のうちいそいで返りこそっと入る()」
「お互いに笑いあいては中納言並々ならぬ奉公したと()」
「案内をした自分だけ馬鹿を見たいまいましくて内緒にしたり()」
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