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「中納言内裏にいきて中宮のもとに行っては挨拶をする()」
「成人をされた御子たち多くいてなおこの若さ美しさ増す()」
「憧れの女一宮もさもあらん機会があればお側で声を()」
「中納言仰せこられし大層にしかしこられぬ夜ふけるまで()」
「御文も届きたるゆえさればこそ胸のつぶれる思いで待てる()」
「女房等大姫変に頑固にとなさっておられ悪くいいたり()」
「中宮のもとから容易に暇がでずようよう抜けて帰ってきたり()」
「世の中を何にたとへん朝ぼらけ漕ぎゆく舟の跡の白波(拾遺集)」
「久しくもお見えにならずば待ち焦がれわが身ながらも浅ましくあり()」
「供のもの咳払いして催促をあけやらぬうち早くお立ちと()」
「女房も蔭から姿拝したり貴いお方また格別と()」
「男君滅入る姫君思い出し見苦しきほどお焦がれになる()」
「中納言内裏にいきて中宮のもとに行っては挨拶をする()」
「成人をされた御子たち多くいてなおこの若さ美しさ増す()」
「憧れの女一宮もさもあらん機会があればお側で声を()」
「中納言仰せこられし大層にしかしこられぬ夜ふけるまで()」
「御文も届きたるゆえさればこそ胸のつぶれる思いで待てる()」
「女房等大姫変に頑固にとなさっておられ悪くいいたり()」
「中宮のもとから容易に暇がでずようよう抜けて帰ってきたり()」
「世の中を何にたとへん朝ぼらけ漕ぎゆく舟の跡の白波(拾遺集)」
「久しくもお見えにならずば待ち焦がれわが身ながらも浅ましくあり()」
「供のもの咳払いして催促をあけやらぬうち早くお立ちと()」
「女房も蔭から姿拝したり貴いお方また格別と()」
「男君滅入る姫君思い出し見苦しきほどお焦がれになる()」