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「大姫は特に夜半に苦しめる他人がそばにいてはと当惑()」
「中納言弁のお許に相談し御修法などを始める指示を()」
「生きるよう祈って下さる気持ち知りさすがにうれしく姫は感じる()」
「容態が気にはなるけど長居するわけにも行かずお暇をする()」
「供のうちこちらの若い女房と契り交わしたものがありけり()」
「この二人うわさをしたり宮のこと左の大殿の姫と縁付く()」
「ただうちの中納言だけ生真面目でここに通うが話題になれる()」
「噂聞き大姫君は胸つぶれほんのひと時のお戯れだと()」
「たらちねの親のいさめしうたたねは物思う時のわざにざりける(古今六帖)」