桜桃忌

6/20
「桜桃忌死んで幾年過ぎたるか知らずも太宰今ももており(6/19桜桃忌)」
「太宰生れ今年で百年経てるらし下連雀の墓は見たいが()」
「なんとなく食わず嫌いの桜桃も食が細りて食う元気なし()」

万葉集#3.0388-3.0389

6/20
「羇旅の歌船乗りせんとするときに淡路・明石に思いやる歌()」
「海ワタツミの神は霊アヤしきものにして瀬戸を治めて海は静かと()」
「海神は霊アヤしきものか淡路島中に立て置きて白波を伊豫に回モトほし
居待月イマチツキ明石の門ゆは夕されば潮を満たしめ明けされば潮を干しむ
潮騒の波を恐み淡路島磯隠イソカクリり居ていつしかもこの夜の明けむと
侍サモラふに眠の寝かてねば滝の上の浅野の雉キザシ明けぬとし立ち
動トヨむらしいざ子どもあべて榜ぎ出む庭も静けし
(羇旅の歌一首、また短歌 #3.0388)」
「この長歌大きく読みて年魚麻呂にしては傑作作者は別か()」