そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

夢十夜(8)

2010年11月05日 | 日めくり帖
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「ある床屋敷居を跨ぎはいったら白い服着た男らがいた()」
「ある椅子に座れば『ぶくり』音がして座り心地のいい椅子なりき()」
「後ろ側鏡に写る窓の外気になることが色々見える()」
「まずはじめ女を連れた庄太郎気になる女顔がわからず()」
「そのつぎはラッパを吹いて豆腐屋が気になるほっぺ蜂に刺されたるかと()」
「スッピンの芸者がでたり色艶も悪く誰かにお辞儀をしたり()」
「薄い髭捻って聞ける白き男ヒトに『ものになるか』と問うが答えず()」
「髪が飛び目を閉じたれば白き男ヒト『表で金魚売るを見たか』と()」
「『粟餅や、餅や、餅ッ』と声がして杵・臼みえど撞き手が見えず餅つくところ()」
「眼をこらし見れば格子に大柄な眉毛マミエの濃き浅黒き女ヒト()」
「その女は銀杏返しで黒襦子の素袷スアワセを着て立て膝したり(お富さんみたい)」
「数えたり十円札を膝に乗せすごい速度も際限がない(せいぜい百枚くらいだけれど)」
「『洗いましょう』声を契機に立ち上がり後ろを見れど女は消える()」
「代払い外に出でれば金魚屋がいれど頬杖 突いて動かず()」
コメント
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