そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

人間小唄3[11-15]

2010年11月22日 | 字余り
11/22
実のところこの段階で人間小唄の本文には踏み込んでいない。チラ読みをしたら、傍安の歌を送られた両奴は歌をノートちゃんにメモしながら歌の解釈をする。解釈は私の解釈より推量が大胆で私が想像する世界とは大分異なっている。どこが違うか等を書いていたら、時間がいくらあっても足りない。いづれにせよわたしの世界とは違うところに両奴も傍安も住んでいる。違う世界ではあるが、面倒ながらも楽しまなくてはいけない。
話しは唐突だが、作者がくだした解釈は、『蘇我臣傍安という人物の生涯のある特定の時間をその歌を通じてここに描いた。一人の男のひりひりするような現実を描いた』といっており、これを楽しむかどうかはナイル川のほとりにたたずむ読者(作者は、読者のことを卿等ケイラと呼ぶ)に委ねられると………。
作者は、傍安と違い最下層の屈辱的な人間にならないですんだことに安堵して、次の歌を読む。「猫の毛のつきたる衣服の下腹の腹の丸みをいまは撫でている()」
色々と書いているうちに潮時の言葉がある形になったまま死骸のように固まったのでそれを書く、という。傍安に対する判決のようなもので、『殺すぞおまえは一生うた詠むなつか一生口きくな自宅で猿とうどん茹でてろ』というものである。
これを語呂合わせ風に調理すると「傍安よ殺すぞおまえ歌詠むな自宅でうどん猿と茹でてろ()」
以下は、傍安の三分割目の歌である。

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「この俺を人夫と云うななめるなよ葱チャーハンは大盛りがいいよね()」
「臆病なあなたに問いますどうしたのですか。ただ生きてますボボンボボンと()」
「毎日の穢さのなかの腹這いの向こうの音になりにけるかも()」
「大磯で内臓肉を食したりうまいけどでも量が多いわ()」
「噛めど噛めど豚の大腸噛みきれず難局のなかで国をしぞ念ふ()」
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人間小唄の解釈3

2010年11月22日 | 日めくり帖
11/22
「この俺を人夫と云うななめるなよ葱チャーハンは大盛りがいいよね()」
「傍安の骨折すでに治りしか人夫なんぞをするというから()」
「馬鹿こくな俺は立派な人夫なり『なめたらいかん』は夏目雅子か()」
「人夫なら大盛り食うは普通だが自己弁護する傍安可愛い()」
「この俺を人夫というななめるなよ人夫腹減るメシは大盛り()」
「()」

「臆病なあなたに問いますどうしたのですか。ただ生きてますボボンボボンと()」
「のほほんをボボンボボンと言えるのは擬態の新語あまり聞かない()」
「人のこと臆病などと決めつける傍安観るか人の生活()」
「すぐそこでひっそり隠れ人を観て生きる意味など問える傍安()」
「毎日の穢さのなかの腹這いの向こうの音になりにけるかも()」
「腹這いて向こうの音になるというわかったようでわからないこと()」
「傍安の生活空間汚いか腹這いになり過ごすというか()」
「腹這いて向こうの音になるというそれではこっちいかなる音が()」

「大磯で内臓肉を食したりうまいけどでも量が多いわ()」
「大磯でホルモン肉を食べました美味しいけれど量が多けり()」
「なんでまた大磯などでホルモンを食べたのですかよくわからない()」
「大磯は吉田茂の別荘地そこでホルモンなにか意味ある?()」

「噛めど噛めど豚の大腸噛みきれず難局のなかで国をしぞ念ふ()」
「ホルモンの豚の大腸噛み切れぬこんな苦労を政治家もする()」
「難局は結局つまらぬことであれ国を思うにしくことはなし()」
「難局は北極よりも寒いけど寒さのなかで国をしぞ思う()」


「足折って何を思うか傍安は政治に少し目覚めたるのか()」
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万葉集#8.1607

2010年11月22日 |  / 万葉集
11/22
「風をだに恋ふるは羨トモし風をだに来むとし待たば何か嘆かむ(鏡女王のよみたまへる歌一首 #8.1607)」
「風さえも恋ふるは羨トモし風でさえ待って来るなら何で嘆こう()」
「この鏡鎌足の妻鎌足はこのときすでに亡くなりしかと()」
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