2014/04/16
「綿津見の神の女の豊玉は火遠理を追って孕むを告げる
(1:産み月になって来たるは天之御子海中で産むわけにいかぬと
,2:海辺にて産屋の屋根を鵜の羽で葺ける途中で産気づくなり
,3:産むときはもとの姿で産むためにわたしの姿見てはダメだと
,4:かく言いて産屋にはいる豊玉を不思議に思い約束破る
,5:子を産めるその最中を覗ければ八尋の鰐がもんどりうてる
,6:それを見た火遠理の命は驚きてその場を逃げて退きたまう
,7:豊玉はこの事恥じて子を置いて海の国へと帰ってしまう
,8:海の道通りて常に来るつもりも海道塞ぎ帰っておしまいになる
,9:その御子は屋根が葺けない間に生れたことから名付く鵜葺草葺不合命と[天つ日高ヒコ日子ヒコ波限建ナギサタケ鵜葺草葺不合命]
)」
「別れれど恋しくなりて乳母にと玉依比売[妹]をお遣わしになる()」
「玉依は豊玉の歌を預かって火遠理のもとにかけつけるなり(歌は、別掲)」
「この火遠理またの名は日子穂穂出見の命は高千穂の宮に五百八十年おられたという(その御陵高千穂の山の西にあるそういわれてもどこまで本当?)」