2014/04/24
「蒲生野の自然を艶もち描きては夭逝したる野口謙蔵()」
「スケッチのタッチは割に幼いが絵の具塗れれば鮮やかなりし()」
「謙蔵は日記を短歌で書きとめし遺歌集として師が残したり(『凍雪』米田雄郎編)」
「よい絵かけばよいのだ。それだけでほかに何もないと、白雲みている。(昭和18年の日記より)」
「綺田カバタなる地に建ちおる記念館そよ風に鳴る窓が明るい()」
「鍵あけるご近所さんが不在にて係りの人がかけつけてくる(五箇荘から30~40分かけてきてくれた。)」
「日向ぼこ四月の風にゆつくりと時間をすごす嫗がいたり()」
「そのうちに野口の遺歌集深読みしまた紹介をしてみたいもの(遺歌集=日記)」
2014/04/24
「宇陀に来て宇迦斯兄弟いるという八咫烏やり意志を聞きたり()」
「穿ちなる言葉の響き宇迦斯なる言葉と同じことなるか()」
「兄エ宇迦斯は鳴鏑にて使者を射て戦うことを表明す(鳴鏑落ちし所を訶夫羅前カブラサキ名付けたるらし今は未詳も)」
「兄エ宇迦斯は兵集めれど集まらず謀りごとして御子を待ちたり(大殿をつくって中に押機オシという仕掛けを作る)」
「弟宇迦斯兄の企タクラみ暴露して天の御子らに伝え来るなり()」
「道の臣大久米が召ヨぶ兄宇迦斯を罵りて言う『まずは汝が入れ』と
(1大伴連等の祖:道の臣
,2久米の直等が祖:大久米の命
,3二人して兄宇迦斯召して汝が作る大殿内トノヌチに入り忠心示せと:
,4太刀握り矛を向けては矢をつがえ追い入れたれば押機オシに潰さる:
,5兄宇迦斯を押機からだして切り刻みその血でそこを血原にしたり:宇陀の血原という
,6弟宇迦斯は大饗オオミアヘしてもてなせり御子の軍イクサも皆楽しめり:そこで御歌を詠めり[歌は別掲]
)」