2014/02/19
「別天つ神の次には二柱国之常立・豊雲野神()」
「これら神独り神にて現れてすぐに隠れておしまいになる()」
「隠れるは見えないだけで存在がなくなったとは言ってはいない()」
「これまでの神はすべてが独り神これから後は夫婦の神に()」
「ウヒジニとスヒチニの神一番目人住む土地を表す神と(橋本版古事記による宇比地邇・須比智邇)」
「ツノグイとイクグイの神二番目に土地の境界『杙』を表す(角杙・活杙)」
「オオトノジ・オオトノベの神その次で家の門口守る神なり(意富斗能地・大斗乃弁)」
「オモダルとアヤカシコネの夫婦神 男・女を讃える神と(於母陀流・阿夜訶志古泥)」
「かくのごと神々生まれこの世界できる準備が整ってきた()」
「舞台裏整ってきてイザナギとイザナミの神国作りへと(伊耶那岐・伊耶那美はお互いに誘い合うという意味)」
「コトアマツ次の神からイザナギの代までをいう『神代七代カミヨナナヨ』と()」
2014/02/19
「短歌塾卒業試験で八十点とれりゃ合格試してみよと()」
「短歌塾最終章は推敲を取り上げことの重要さ説く()」
「新聞の歌壇に投稿する人ら毎週どっさり送る人あり()」
「下手な鉄砲数打ちゃハズれ打てば打つほど皆ハズれ()」
「よき人は毎週二、三首投稿を推敲のあと出すがおすすめ()」
「推敲は推オすか敲タタくか迷いたる賈島カトウ韓愈カンユに尋ねた故事と(賈島カトウ、韓愈はともに唐代の詩人)」
「前:若ければふらんすに来て心酔ふ野辺の雛罌粟町の雛罌粟(与謝野晶子)」
「後:ああ皐月仏蘭西の野は火の色す君も雛罌粟われも雛罌粟(与謝野晶子)」
「前:あの夏の数かぎりなくそしてまたたつた一つの表情に死なむ(小野茂樹)」
「後:あの夏の数かぎりなきそしてまたたつた一つの表情をせよ(小野茂樹)」
「前:あなたふと木の下闇も日の光()」
「後:あらたふと青葉若葉の日の光()」
「前:五月雨や年々ふるも五百たび()」
「後:五月雨の降りのこしてや光堂()」
「前:山寺や岩にしみつく蝉の声()」
「後:閑さや岩にしみ入る蝉の声()」
「前:五月雨を集めて涼し最上川()」
「後:五月雨を集めて早し最上川()」
「前と後大きく変わる人のこと推敲魔とぞ呼ぶこともあり()」
「明らかに芭蕉は天下の推敲魔北原白秋これに続けり()」
「前:ヒアシンス薄紫に咲きにけりはじめてkissをおぼえそめし日(北原白秋)」
「後:ヒアシンス薄紫に咲きにけりはじめて心顫フルひそめし日(北原白秋)」
「前:かくまでも黒くかなしき色やあるわが歌女ウタヒメの倦みつる瞳(北原白秋)」
「後:かくまでも黒くかなしき色やあるわが思ふひとの春のまなざし(北原白秋)」
「前:廃れたる園に踏み入る哀愁カナシミはなほしめやかに優しけれども(北原白秋)」
「後:廃れたる園に踏み入りたんぽぽの白きを踏めば春たけにける(北原白秋)」
「前:クリスチナ・ロセチがごともいと親し秋のはじめの母の横顔(北原白秋)」
「後:クリスチナ・ロセチが頭巾かぶせまし秋のはじめの母の横顔(北原白秋)」
「宮柊二白秋の弟子で彼もまたやはりかなりの推敲魔とぞ()」
「前:闇にゐて目透かす眼には黒ぐろと川の面にたつうねり波見ゆ(宮柊二)」
「後:雪の上ゆ目透かす眼には夜の川のおもてふくるるうねり波見ゆ(宮柊二)」
「前:消ぬべくしわれは思ほゆまなかひに百済ぼとけのぞ立ちたまひけれ(宮柊二)」
「後1:澡瓶ツボ提げてたたすほとけの胸肌の匂はしき線は下肢にながれつ(宮柊二)」
「後2:澡瓶ツボ提げてたたすほとけの胸肌の二つ隆起よわれは消ぬべう(宮柊二)」
「前:明け方の高速道路の高架下に『春の小川』のハモニカ聞こゆ(投稿A)」
「後:明け方の高速道路の高架下に『月の砂漠』のオカリナ聞こゆ(投稿A)」
「前:買い物の予定いっぱい書き込んでそのメモ忘れ買い物に出る(投稿B)」
「後:買い物のメモを忘れてスーパーをさまよいおれば茗荷持ちおり(投稿B)」
「前:砂浜に立ちて見てゐる八月の海、帆船の一つ遠ざかる(投稿C)」
「後:ひるがほの傍で見てゐる八月の海、帆船の一つ消しゆく(投稿C)」
「前:筋肉の骨格しなふ、軋る、反る声なく見いる内村航平(投稿D)」
「後:筋肉の骨格撓ふ、軋る、反る澄みて下り立つ内村航平(投稿D)」
「推敲は重要なれど自由なり仕上げとともに創作である()」
2014/02/19
「ランボーの訳詩で知れる『大学』は赤門前で生まれたらしい
(堀口大学は東京本郷の東京大学の赤門近くが生家)」
「堀口は己が詩のなか『大学』と言う名に負い目持っていたらし
(『某氏の一生』と言う詩で『赤門の前で生まれて赤門の鬼に責められ云々の』といっている)」
「ソチ五輪清水礼留飛も重き名を背負いて飛べる父の悲願の(スキージャンプ男子団体ラージヒルで銅メダル)」
「礼留飛とは日本にスキー伝えたるレルヒ少佐にちなむといえり(オーストリア・ハンガリー帝国の軍人)」
「レジェンドといわれし葛西礼留飛らと金の価値あるメダルをとれる(葛西:41才,礼留飛:20才)」
「礼留飛とか歩夢・結弦や沙羅ちゃんを持つ誇らしさ春の先魁(ほっこりしたり)」
「以上百三十名の新一年生『ナニお』『ナニこ』と呼ぶ名聞かざりき(神田真人)」
「出でてこい『ナニお』『ナニこ』と名付けらるわれらも決起日本のために()」
2014/02/18
「白秋の歌集の歌の外来語虫食い箇所を候補より埋めよ(『外来語を生かした歌』)」
「外来語短歌で使うその始め大隈言道幕末の人()」
「例:いたづらにわが身フルゴロオトガラス水に虫ある事も知らずて(大隈言道)」
「例:いるさけのかぎり見えたるふらすこに人のいのちもかなしかりけり(大隈言道)」
「明治では子規が自由に取り入れて枕詞もつけて遊べり()」
「例:久方のアメリカ人のはじめにしベースボールは見れど飽かぬかも(正岡子規)」
「言道と子規につづくは白秋で茂吉はあまり使わざりとか()」
「白秋はハイカラ好きで外来語多用をしたる『桐の花』には()」
「外来語グローバルなる今の世は子規じゃないけど工夫しましやう()」
「例:そら豆の殻一せいに鳴る夕母につながるわれのソネット(寺山修司)」
「例:天使にはできないことをした後で音を重ねて引くプルリング(穂村弘)」
「例:なまけものなまけてあればこおひいのゆるきゆげさへもたへがたきかな(北原白秋)」
2014/02/19
【創世の神々-1】
「いつの日か天地アマツチ別れるそのときに成れり神あり天の真中に(天御中主神アマノミナカヌシという)」
「その次に産巣日神ムスヒノカミが二柱現れすぐにお隠れになる(高御産巣日神タカミムスヒノカミ、神産巣日神カミムスヒノカミ)」
「産巣日ムスヒとは生命イノチの力のことなりき世界や人にはたらく神と(高御産巣日神は、天と地との世界に、神産巣日神カミムスヒノカミは人に作用)」
「この三神独神ヒトリガミにて現わるもすぐに隠れる抽象神よ()」
「火山国熔岩流れ固まれるさま見て想う始元の姿()」
「形なく脂が浮いて漂えるようになる時二柱なる
(宇摩志阿斯訶備比古遅ウマシアシカビヒコジ、天之常立アマノトコタチ)」
「この時期に二柱なる意義は何おできの芯であるかもしれん(芯があって、その回りに黴ができて固形化する)」
「五柱は特別の神で天になる名付けて言える『別天つ神コトアマツノカミ』と()」