そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

短歌練習帳-21

2014年02月17日 | 三十一文字

2014/02/17

「次の歌朝日歌壇の掲載歌漢語使いし歌を選べよ(十四首『漢語を生かした歌』)」
「漢語とは漢字を音読みした言葉ややこしいのに音仮名がある(例:伊勢、香久山)」
「最近は短歌に漢語をよく含む万葉頃は仏教語のみ()」
「漢語にはそれはそれなり美点ありうまく使って効果を上げよ(圧倒的な意味提示力、響きの重量感、インパクトの強さ、歯切れのよさ等々)」
「和歌史にて和泉式部は輝ける羅維の漢詩に文字詠をする(原文:みを観ずれば岸のひたひに根をはなれたる草、命を論ずれば江のほとりにつながざる船)」
「名著らし敬意をもって載せておく語呂合わせでは額に汗す(佐伯梅友・村上治・小松登美共著『和泉式部集全釈』笠間書院平成24年刊)」
「例-1:見る程は夢も頼まるはかなきはあるをあるとて過ぐすなりけり(268番)」
「例-2:観ずれぱ昔の罪を知るからになほ目の前に袖はぬれけり(270番)」
「例-3:例よりもうたて物こそ悲しけれ我が世の果てになりやしぬらむ(272番)」
「例-4:例よりも時雨れやすらむ神無月袖さへ通る心地こそすれ(285番)」
「例-5:瑠璃の地と人も見つべし我が床は涙の玉と敷きに敷ければ(287番)」
「例-6:櫓も押さで風に任するあま舟のいづれのかたに寄らむとすらむ(294番)」
「例-7:例ならず寝覚めせらるる頃ばかり空とぶ雁の一声もがな(296番)」
「例-8:龍胆の花とも人を見てしかなかれやは果つる霜がくれつつ(302番)」
「例-9:類よりも一人離れて知る人もなくなく越えむ死出の山道(308番)」

「女犯戒犯し果てけりこまごまとこの暁アケちかく雪積もる音(北原白秋)」
「二つ三つかみそりの傷ほの紅きわれはしづかな破戒僧なり(坂井修一)」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

古事記の語呂合わせ

2014年02月16日 |  / 古事記・古代史

2014/02/16

万葉集が終わり、次ぎは古事記をやろうと考えている。
古事記の中の古代歌謡の部分をお勉強しようと考えていたが、やりたいことは古事記全体の読み込みである。できれば古事記で語られている説明、物語を歌物語にできないものかと無謀にも考える。
古事記は、712年に太安万侶が天武天皇の命令で編集を始め元明天皇(女帝)の時に奏上したもので、上・中・下巻からなっている。
上巻は神代の巻とも言われており、国の創成から第1代・神武天皇の親父である鵜葺草葺不合命ウガヤフキアエズノミコトまでが語られている。歌謡という点からすると神代巻だけでは足りないので、全巻を対象にしたい。というわけで神代巻は地の文を詩に置き換えていくようにして、その他は歌謡を中心に考察していくかなと考える。
2012年は古事記が完成してから1300年が経ったということで、出版界では古事記関係の書籍の企画・出版が多くなされた。それまでは個人的には小学舘の全集の『古事記・上代歌謡』と梅原猛氏の『古事記(旧版、増補新版)』等を持っていたが、今回のお勉強では上記に加えて角川ソフィア文庫の『古事記(武田祐吉訳注)』、講談社シリーズ古典7の『橋本治の古事記』、学研の『現代語古事記(竹田恒泰)』とその他の参考書を使いたいと思っている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

良寛さんの五合庵

2014年02月15日 | 法語もどき

2014/02/15

「雪により埋もれた犬の棲みか見て良寛さんの庵を思う()」

「雪深き五合庵では穏やかな良寛さんは何をしたるか
(じっとして外界の音、風とか雪の落ちる音とか、獣鳴く声とか、いろりの火の音とかを聞いていたのだろう)」

「二月堂修二会が済めば春になる活動鈍るペタンクしたし()」

※愛犬クッキーが、中から鼻だけだし、外の様子を見ています。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

短歌練習帳-20

2014年02月15日 | 三十一文字

2014/02/15

「十四首の歌に大和の言葉にてなれる歌をば探してみよと(『大和言葉で詠まれた歌』)」
「音訓の二通りなる読みがあり音は漢語で訓は和語なり()」
「たとえれば『山脈』なるは『やまなみ』と『さんみゃく』と読む二つがあれり(前者:和語,後者:漢語)」
「万葉は四千五百余首あれど漢語ふくむは十数首らし()」
「ややこしい例は音仮名ありといい和語に漢字を当てたるを言う(例:紀伊、伊勢)」
「新潮の国語辞典は和語なるは平仮名で書き他は片仮名(漢語や外国語はカタカナで)」
「和語だけで詠まれた歌の優しさや柔らかさ・伸びやかさなど味わい見よと()」
「例:人も 馬も 道ゆきつかれ死にゝけり。旅寝かさなるほどのかそけさ(釈迢空)」
「例:たつぷりと真水を抱きてしづもれる昏き器を近江と言へり(河野裕子)」
「例:田の神をまねかむ匂ひそこはかと乳のにほひて山ざくら咲く(米田靖子)」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バレンタイン・デー

2014年02月15日 | 日めくり帖

2014/02/14


「なんとなくパートナーカードの暗証のような日でありバレンタイン・デー()」

「閉じこもり雪溶け始め夜のしじま『ドサッ』と雪の落ちる音かな()」

「雪降ると歌壇・俳壇新聞の投稿がある雪女かな()」

「惚れらて惚れる女がそばにいるいかなる時間過ごせるか吾()」

「恋人と兵士の契りを許しては処刑されおるバレンタイン忌は()」

「早紀ちゃんのチョコほしけれど『じじぃにはやれませんよ』京子ちゃん言う?!()」

「連句では上・下カミシモつくり送りたり次の発句をあなたつくって!()」


「#17 降りたればほくそ笑めるか雪女()」

「#18 殺されるほど 惚れて欲しけれ()」



 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする