そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

花と七十二候(0523)

2016年05月23日 | 日めくり帖

2016/05/22

「清楚なる白いみどりの花を垂れアマドコロ咲きひとのやさしさ(鳥海明子)」
「仏吐く空也の像の息のよう枝に二花いくつもつけり
 (花言葉:心の痛みのわかる人)」

「空豆の旬は桜の二ヶ月後つまりは初夏の風物詩なり(『空豆の塩茹で』)」
「塩茹や焼空豆も味覚よく生ビールにてつまむは楽し()」
「蚕豆のみのるにつけて葉のあわれ(虚子)」
「そら豆や明るきうちに夕餉済み(佐藤博美『四季』より)」



 

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花と七十二候(0522)

2016年05月22日 | 日めくり帖

2016/05/22

「こんなにも小さく白く咲くものよミカンの花よ親しく愛し(鳥海明子)」
「童謡のミカンの歌は海が見え船が霞める思い出の道(花言葉:親愛)」
「橘の花はミカンの古名なり香りが強くよく歌われる()」
「花みかん巡視船にも匂いくる(関戸このみ)」
「三社祭浅草神社の例大祭にぎやかな初夏の祭りなり(『三社祭のはじまり』)」
「三社とは祀られし神あり三柱が漁師二人と識者が一人
 (隅田川にて網に引っ掛かった観音様を地元の識者が浅草寺に安置した。
  この徳を称えて三社権現として祀った。)」

「神田川祭りの中をながれけり(万太郎)」
「浅草の祭もなかや心太(軒雨)」
「大団扇三社祭を煽ぎたつ(かな女)」
「もみにもむ三社御輿や蝶高し(麦秀亭)」



 

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花と七十二候(0521)

2016年05月21日 | 日めくり帖

2016/05/21

「石竹の枯れ花を積む妹の指美しく花とからめり(鳥海明子)」
「石竹は赤い絵の具を投げつけてほとばしり出たような花なり
 (花言葉:女性の美」

「この頃に桑の葉摘んで蚕にと食わせて育てるおかいこさまを
 (『蚕起きて桑を食う』)」

「おかいこは脱皮をしてはやがて白透明になり生糸を吐ける
 (おしらさまともいう)」

「蚕とは季語にはあれど春なりし夏の蚕は二番手なりし
 (『夏蚕ナツゴ』養蚕期間が短いが、糸量・品質劣る)」


 

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句会を終えて

2016年05月20日 | 俳句

2016/05/20

五月の句会が終わった。今回は選句されなかった。兼題の方では宏子さんが阿蘇の句を、永江さんが河鹿の句をとってくれた。二点しか入らなかったが、正直、もう少し点数がほしかった。
全然見向きもされないと、気分が悪いので、どうすれば選句されるようになるか、考えてみる。投稿句全部というのは無理なので、目論んだこれぞという一句が高得点であってほしい。これからは、一押しの句を決めて出し、あとの四句は、参加者に任せるという姿勢でいくことにしよう。具体的にどうするかは、次回の投句に反映させるということで、課題ということにしよう。
二句会というか、当日の席題は、蝸牛であったが二句とも無点であった。これについて分析をしていこう。出席者は八人で十六句集まる。清記順に並べると
 01 茜空染まりてでで虫橋半ば 
 02 ゆるゆると送る晩年蝸牛
 03 枝先に雨粒きらり蝸牛
 04 かたつむり闘争心のなきごとき
 05 でで虫を掌にのせてみる児の目06子等の掌に歓声上がる蝸牛

 07 眠りたし蝸牛ほど無心にと
 08 腕白に捉えられたる蝸牛
 09 かたつむりほどの無心の吾に欲し
 10 山門に至る木立に蝸牛
 11 気忙しきこの世をよそに蝸牛
 12 都人汝に舞えという蝸牛
 13 ゆっくりと歩まう人の世蝸牛
 14 刈り込みし葉裏を落ちし蝸牛
 15 雨晴れて葉裏にすがる蝸牛
 16 父忌日墓碑さするかに蝸牛
6点句はうろお先生、5点句は、ミチさんと永江さんの句。あとは2点句でわたしだけ無点。
蝸牛がゆっくりと時間を過ごしていることを対比した句、子供とからんだ句、枝先と葉裏にすがらせた句、父の忌日に墓碑を這ったカタツムリについての句、等である。選句は葉裏/宏子と墓碑/ミチと橋を渡っている/ミチのをいただいた。
投句は、梁塵秘抄の蝸牛と永源寺て蝸牛採集をしていた人を詠もうとしたが完全に失敗であった。この二句を時すでに遅いが完成してみよう。結果は別のところに書こうとおもう。

今回の句会では華さんが、床の間を朴の花と父君が書かれた御軸『無一物中無尽蔵』が掛けられていた。毎回、季節折々のもてなしをしていただく。ありがたい。
一句詠んでみた。句会の中で川端茅舎の辞世の句をうろお先生が紹介してくださったので、合わせてのせる。
「朴の花高き枝先花ひらく(黄みのかかった白い花、香りが独特、女性の香水のようだ。物置の上にのって、高枝バサミでとったとのこと。50年ほど前、信州に旅した時に杖ほどの高さのものをとってきて、植えたものだという。)」
「朴散華即ちしれぬ行方かな(川端茅舎)」



 

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花と七十二候(0520)

2016年05月20日 | 日めくり帖

2016/05/20

「修験者が潔斎をせし崖ありてシラネアオイは今年も咲けり(鳥海明子)」
「東北や日本海側亜高山の樹下に自生の四弁の花
 (葉は三枚が互生、大型四弁の花をつける。花言葉:優美)」

「白根葵咲けりといふよ山彦も(秋桜子)」
「立夏過ぎ小満となり少しずつ生命の気が満ちてくるなり
 (『小満とからむし織り』)」

「苧麻チョマという麻の繊維で上布織るからむし織りと名付けられたり()」
「小満のこの時期畑に火を放ち焼き畑をしてからむしを植える()」
「苧麻チョマなるは真麻のことなり強い糸光沢ありて染色に向く
 (湿気にたいして耐久性もある)」

「赤もさびしからむしの茎赤蜻蛉(蓼汀)」
「巌暑しからむし草の匂ふまで(波郷)」

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