wakabyの物見遊山

身近な観光、読書、進化学と硬軟とりまぜたブログ

2025年1月の富士山と世界遺産センターなど

2025-02-01 08:04:20 | 長野・山梨・静岡

1月に富士市にある妻の実家に伺った際、世界遺産センターなどを見てきました(2025年1月11日)。

 

今日は、ペイル・ファウンテンズのリーチを。これもかの時代ーポスト・パンク時代ーの名曲。

The Pale Fountains - "Reach"

 

新横浜駅で東海道新幹線こだま号に乗り、天気がよければ車窓から途中の景色が楽しめます。大山がよく見えます。

 

富士山もよく見えています。

 

新富士駅で降りて、駅前から見る富士山。

 

実家まで行く道中で、タクシーの運転士さんにたのんで、外国人がよく来るという富士山がよく見える橋に寄ってもらいました。「富士山夢の大橋」というそうです。

 

下を流れるのは潤井(うるい)川。

 

この迫力。

 

東のほうに愛鷹山も見える。

 

製紙会社などの工場群。

 

妻の実家に着いて一休みした後、義父の車で富士山本宮浅間大社に連れてきてもらいました。静岡県富士山世界遺産センターの外観が見たかったのです。坂茂(ばんしげる)氏の設計です。

 

これです。上にむかって扇形に広がるこの建物はどうやって安定させているのだろう?富士山をひっくり返したイメージ?

 

一の鳥居もフレームに入れてみる。

 

後ろのガラス張りのビルにめり込んでいるような形です。このビルが逆円錐形の構造物を支えているのか?世界遺産センターの中ではいろいろな展示がされているそうですが、ちゃんと見るには時間がかかりそうなので、またの機会にします。

 

右側を流れるのは浅間大社内の池を水源とする神田川。けっこうな流量があります。さっき通った潤井川に合流します。左前方に見えるおもむきのある木造建築は帰りにまた寄ります。

 

二の鳥居と富士山。富士山にかかる雲が増えてきました。ここから神社の中には入らず、引き返します。

 

さっきも見た古い木造建築。昔は宿屋をやっていたようなかんじがします。遠方から富士山本宮浅間大社にお参りに来た人や、いわゆる富士講の人たちが宿泊するのにいい場所ですし。

 

昭和のおもむきの感じられる貴重な建築です。だいじに残してほしいものです。

 

神田川の水は透明度が高いです。富士山の伏流水です。

 

向こう岸に、マガモのような鳥のつがいがいます。この後、妻の実家に戻りました。


秋の上高地ハイキングー3日目

2022-11-05 07:34:59 | 長野・山梨・静岡

10月の3連休(2022年10月8~10日)に行ってきた上高地、3日目のご紹介です。前日の岳沢登りでひどかった右足のひざ痛はロキソニン・ゲルを3回塗ったら早期に治りましたが、右足の代わりに酷使した左足の筋肉痛や指の皮がむけた痛みが残り、あまり遠出はしたくありません。今日はゆっくり帰ることにしました。

 

泊まっていたケビンをあとにします。

 

森のリゾート小梨の中を流れる中川。

 

そして、裏を流れる清水川。いずれも梓川に流れ込みます。

川の中の水草の緑があざやかでした。

 

この日の天気は朝から雨。穂高の上部は曇っています。

 

明神岳も、

 

焼岳も曇っています。

 

河童橋近くの五千尺キッチンが11時にオープンしたので、早めの昼食を摂りました。3人とも同じ「イワナのドリア」を注文しました。1皿1,800円とちょっと贅沢ですが、イワナの身がゴロゴロ入っていて、とてもおいしかったです。

 

さて、この上高地の風景ともおさらばです。

上高地バスターミナルで新島々行きバスに乗ります。

今回、大正池はバスからの眺めのみでした。

道中、山が崩れているところがよく見られました。

これなど、大きな岩が落ちてきそうです。

 

トンネルをくぐると、梓川のダム堰止湖です。午後になって晴れてきました。

次はいつ来れるでしょうか。今度来たら、北の涸沢まで歩いてみるか、新穂高ロープウェイで西のほうから上ってみるか、南の乗鞍岳に上ってみるか...などと、妄想が広がります。


秋の上高地ハイキングー2日目(岳沢登り)

2022-10-29 07:56:37 | 長野・山梨・静岡

10月の3連休(2022年10月8~10日)に行ってきた上高地、2日目のご紹介です。この日は、河童橋からもよく見える岳沢カール(氷河が削った跡)を登って、岳沢小屋(2,170 m)をゴールとして目指すことを計画していました。標高差が約700 mありますが、ここまでなら技術的にはそんなに大変じゃないようです。家族のだれかが体力的に無理だったら途中で引き返す予定です。天気予報はくもりでしたが、山の天気は変わりやすいとよく言います。さて、どうなるでしょうか。

 

穂高連峰、岳沢カール方面。

 

明神岳。

 

この岳沢カールの上部を目指します。中央のピークは、ジャンダルム(3,163 m)かな。

 

河童橋を出発。

あまり見たことのない枝分かれの木。

 

岳沢湿原のあたりは木道になっています。

 

シダなどの草が黄金色に色づいています。

 

木が立ち枯れしているということは、水量が増えたということなのでしょうか。

魚がいました。上高地といえばイワナが有名ですが、放流されたカワマスやブラウントラウトが増えてしまったということと、その3種で斑点の模様が似ていることから、どの種類なのか簡単には判別できません。野生動物ということでは、新島々から上高地までの道程でニホンザルに2回遭遇しました。

 

分岐点で、まっすぐ行けば、明神池、左に行けば岳沢と出ています。我々は左に行きます。

 

すぐのところに岳沢登山口があって、さっそく上りの道になります。10番(1,520 m)と書かれています。

 

巨木が倒れたところを、コケがおおっています。コケが多いということは、湿度が高い、つまり雨や霧が多いのでしょうね。

 

岳沢風穴(7番)。夏は冷たい風が出てくるそうです。

 

岳沢カールのガレ場に出ました。

 

上高地が下に見下ろせます。左の山は、六百山(2,470 m)と奥に霞沢岳(2,646 m)。

 

西穂高岳の峰々がよく見えます。

 

名前はわかりません。高山植物でしょうか。

 

ガレ場を出て、また森の中を歩いていきます。

 

西穂高岳方面。

 

ここまで来ると、木々がけっこう色づいています。

 

ゼニゴケ、スギゴケ。

 

2番(2,030 m)、胸突八丁まで来ました。

 

ナナカマドのような赤い実、ブルーベリーのような紺色の実がなっています。これを食べに来るのでしょうね、小鳥をときどき見ました。

 

もう1度、ガレ場を越えます。娘には、モンベルのザック、レインスーツ、トレッキングポール、キャラバンの登山靴を揃えました。ちょっとした出費です。娘は、両親よりも楽々登っていく感じで、あまり疲れなかったそうです。長年バレエを習っているので、筋肉やバランス感覚が鍛えられているのかもしれません。

 

カールの上端の先は、屏風のような岩壁が立ちはだかっています。

この岩壁の上が、左の奥穂高岳と右の前穂高岳をつなぐ吊尾根です。

 

明神岳。

前穂高岳のピークはこの方向ですが、ここからは見えてないかもしれません。

 

なんとか12時ごろに、目標の岳沢小屋(2,170 m)に到着しました。家族で一番ばてたのは私です。

ここのテラスからの展望はいいです。

 

左の六百山と、中央の霞沢岳。

 

中央の奥は乗鞍岳(3,026 m)。その左のほうは雲海になっているようです。

 

1時間ほど滞在して昼食を摂っているうちに、雲が上がってきました。

この後すぐ下山しましたが、天候はどんどん悪化して、けっこうなドシャ降りになってしまいました。足元はすべりやすくなり、視界も暗くなり、弱点の右膝の痛みでスピードは上げられず、家族には置いていかれる中、必死で下りました。ただただ怪我しないようにていねいに下りる一念で、無事、宿までたどり着きました。軽登山のつもりでしたが、恥ずかしながらとてもたいへんな山行でした。


秋の上高地ハイキングー1日目

2022-10-22 07:33:03 | 長野・山梨・静岡

10月の3連休に家族で上高地に行ってきました(2022年10月8~10日)。2泊3日のハイキングのようすを3回に分けて紹介したいと思います。前回は、2011年5月家族で来ています。上高地は標高が1500 mありますが、2日目には軽登山をしてさらに高度を上げることで紅葉が見れることを期待しています。

 

JR松本駅で、松本電鉄上高地線に乗り換えます。

 

終点の新島々駅で下車、隣接しているバスターミナルから上高地行きバスに乗ります。

 

バスはいくつかのダム湖が作られた梓川の谷沿いの道を行きます。

 

釜トンネルから先はマイカーは入れません。このトンネルを越えるといよいよ上高地です。

 

トンネルを越えれば、そこは上高地。いよいよ来ました。

 

上高地バスターミナル。

 

梓川と河童橋と穂高の峰々(雲がかかっていますが)という、上高地の代表的な風景。

上高地に来るのはこれが3回目です。1回目は、1994年10月のことです。松本で学会があり、その後、お世話になっていた大学の方々が安曇野や上高地を周るバスツアーをセッティングされたので、私も参加させて頂きました。その時は、上高地を長い距離歩かされただけで、風景がキレイだったとか楽しんだという記憶がないんですよね。今だったら、上高地に来れてよかったなと思えるので、長年生きていると考え方や嗜好性が変わるものだと実感します。

 

小梨平キャンプ場は、

森のリゾート小梨の中にあります。

 

我々は、そこのケビンに泊まります。3棟が長屋になっている一番右側を使います。

1F。

2Fがロフトになっています。

 

ケビンに荷物を置いて、近くの散策と夕食・買物に行きます。テントが張られています。テント泊は予約なし、廉価で、この場所が利用できます。

 

穂高岳方面。山の上が雲で覆われています。

 

明神岳方面。

 

六百山の手前の峰。紅葉した木もちらほら見られます。

 

河童橋。上高地や北アルプスを舞台にした小説として、新田次郎「栄光の岩壁」や井上靖「氷壁」が有名だそうですが、私は芥川龍之介の「河童」を無性に読みたいと思っています。

 

焼岳方面。こちらも雲に覆われています。

 

河童橋から覗く梓川の水は澄み切っています。いったいどこに河童はいるのでしょうか。

 

夕方になって、穂高岳頂上が夕日に照らし出されました。明日の軽登山が楽しみです。


クレマチスの丘に行くーその2

2020-10-03 08:10:57 | 長野・山梨・静岡

先日行ってきた「クレマチスの丘」(2020年9月21日)の紹介、その2です。

 

朝予約しておいた「ピッツェリア&トラットリア チャオチャオ」のテラス席でランチします。まずは、スパークリングワイン(親たち)とコカ・コーラ(娘)からスタート。

バーニャカウダ。どちらかというと野菜が得意ではない私と娘は、このソースをつけると食べやすくなります。

そしてパスタを2種。手前のは珍しいエビのミートソース?みたい、奥のは肉のミートソースのフィットチーネで、どちらも美味でした。

 

「センス・オブ・ワンダー もうひとつの庭へ」展の関連企画として、ノハラ・ブックスという書店で、放散虫の展示をしていました。放散虫とは、ガラスの成分であるケイ素からできた骨格を持った微生物です。そのため骨格が化石として残りやすく、5000万年前の化石を顕微鏡で見せてもらいました。きれいな様々な形をした個体がありました。この書店はセレクトがよくて、読みたい本がたくさんありました。

この後、少し歩いて場所を移動します。

途中、長泉町営駿河平自然公園にかかる吊り橋を渡っていきます。

橋の上から下を覗くと、小川が流れています。機会があったらここも散策してみたいです。

 

クワガタのような彫刻にむかえられて、「クレマチスの丘」の北側エリアに入ります。

奥がベルナール・ビュフェ美術館、右がカフェ&ショップ ツリーハウス。大きなクスノキがシンボルです。

チョウのような彫刻。

 

ベルナール・ビュフェ美術館内の展示は撮影禁止でした。「没後20年ベルナール・ビュフェ ある画家の航海」展をやっていました。ビュフェはフランスの具象画家で、第二次世界大戦の戦中・戦後を象徴するような暗い雰囲気の作品が多く、ポスターにしても違和感のないわりとわかりやすい作風だと思います。私的には、ビュフェよりヴァンジのほうが好きかな。

 

中庭のこんな空間もよかったです。美術館の設計者は菊竹清訓氏。

 

カフェ&ショップ ツリーハウス。

 

この森に囲まれた雰囲気が気持ちよかったです。

これで帰ります。今回、休館中のイズフォトミュージアムとビュフェこども美術館、開館していましたが井上靖文学館には入っていません。そして、春から初夏にかけてはもっとたくさん花を見れることでしょう。また、来れたらと思います。