ロストラルが横浜港大さん橋に初寄港したので見てきました(2015年5月23日)。
フランスのカンパニー・デュ・ポナン社が所有する、メガヨット型と呼ばれる小型ながら優雅な客船です。
ロストラルの基本データは下記の通り。
カンパニー・デュ・ポナン所属、2011年初就航、総トン数10,944t、全長142m、乗客定員264人、プレミアム・カテゴリー。
この日、大さん橋にはコスタ・アトランチカも停泊していました。こちらは85,619tありますから、右側のロストラルが小さく見えます。
ロストラル全景。
色合いといいデザインといいおしゃれな船です。
乗船口。
ファンネルの形状が特徴的です。
これを見て暴走族を思い出してしまうのは、私が北関東育ちだからでしょうか。
船尾がデッキになっているので、ここからゾディアック・ボートなんかで海に出て無人島に上陸したりするんでしょうね。
そのゾディアック・ボートらしいものが屋上に載っていました。
船尾には小さいプールやラウンジがあるようです。
フランス国旗が映えます。
ガストロノミックと言われていてフレンチ・コースの料理がまたいいらしいです。
今から約30年前、昭和の最後の6年間を学生として金沢で暮らした。そのころは古い金沢の街並みには全く興味がなく退屈な街だとしか思わなかった。東京のような都会に憧れていたからかもしれない。それからずいぶん年月が経ってから金沢を訪れてみると、古くてしっとりとした佇まいが魅力的な街だと思えるようになってきた。そして過ぎ去ったあの学生時代への憧憬もある。だから、私にとって金沢を訪れることはとても楽しみなことなのである。
さて、北陸新幹線も開通したので、金沢旅行を計画する。6年間も住んでいたので当然、金沢についての地理感はある。そうすると普通の旅行ガイドじゃ物足りない。それで、本屋で物色していると、いろいろ面白そうな金沢案内の本が出ていることがわかった。そして選んだのが、この「あした、金沢へ行く」である。妻に聞くと、著者の伊藤まさこさんを知っていてオシャレな人だという。
女子向けの本なのかもしれないが、男の私が読んでも面白かった。著者は金沢在住の4人の友人に案内してもらって、金沢の様々な場所である、観光地、雑貨屋、食料品店、食べもの屋などをめぐる。まず写真がきれいだし(撮影は他のスタッフがやっている)、エッセイ風の紹介文も読みやすくて楽しい。だから、ガイドとしてでなく、本としても読めてしまうのである。そして読んでいるとますます金沢に行きたいという気分にさせる。男性にとっては雑貨屋や食料品店はあまり興味がないかもしれないが、兼六園、金沢城公園、金沢21世紀美術館、鈴木大拙館、浅野川、主計町、近江町市場、といった主要な観光地はちゃんと押さえているので、役に立つ。そして、食べもの屋も興味深い。私は行ったことのない店ばかりだ。
観光ガイドの体裁をとっているが、写真満載の金沢紀行とも言える。
ゴールデンウィークに行ってきた金沢旅行の2日目のご紹介です(2015年5月3日)。
この日の旅程は次のようなかんじです。
1日目を併せるとけっこうたくさんの場所を廻れました。
ホテルマイステイズ金沢を出発→浅野川の鯉流し→東茶屋街・十月亭で昼食→鈴木大拙館→松風閣庭園→新竪町商店街散策→北陸新幹線で帰る
この日は浅野川で、鯉のぼりの川流しである鯉流しをすることを前もって確認していたので、朝からそちらに直行。
昔ここから歩いて10分ほどのところに住んでいたんですが、いまでは完全に観光客気分になってワクワクです。
近くの中学生たちの吹奏楽演奏もあり。
梅ノ橋からも鯉のぼりを垂らしています。
しかし、この古い木製の橋はよく保存できています。
梅ノ橋から浅野川大橋方向を望む。
ひがし茶屋街に移動。
ここ十月亭(じゅうがつや)で和のランチを食べます。
このあたりはてごろな和食屋が意外と少なくて、ネットで見つけました。
以前は蛍屋なんていう店があったんだけど無くなっていました。
玄関の中。
和ランチに金沢百万石ビールがとても美味しかった。
店を出て、近くの古い味噌屋さん高木糀商店で妻が味噌を買いました。
バスで移動して向かったのが鈴木大拙館。
ここは今回どうしても行っておきたかった場所。
禅の偉人、鈴木大拙の生家近くに作られた記念館ですが、とても雰囲気がいい場所ということで評判の高いところです。
裏にある本多の森を借景にした池と建築物でできていて、これ以上ないというくらいのロケーションでした。
妻と娘も気持ちのいい空間でくつろぐ。
娘はここに着く前からすでに深い禅定(笑)に入っていましたけど。
そして、隣接している松風閣庭園には無料で入れました。
加賀八家筆頭の本多家の庭園。
中堅の武士であった野村家の庭園(武家屋敷跡)に比べると、えらい人のお屋敷はやっぱり広くて立派でした。
そして、新竪町商店街に歩いて移動。
ここは雑貨屋さんがたくさん集まっているということで、妻がいい店を探索するために来ました。
聞いてみると、近くの新竪町小学校の校庭が解放されているということで、娘を遊ばせました。
横浜ではセキュリティーのために校庭が一般に開放されることはないので、金沢は安心安全な土地柄なんだろうな。
あとで調べてみると、この新竪町小学校は鈴木大拙が通った旧本多町小学校のことだとわかりました。
なにかの縁です。
そして、北陸新幹線かがやきで帰りました。
五感を満たす旅でした。
3月に開通した北陸新幹線で、家族で金沢旅行に行ってきました(2015年5月2・3日)。
1泊2日の旅程の1日目をご紹介します。
この日の旅程は次のようなかんじです。
北陸新幹線で昼頃金沢着→サブリナ(金沢フォーラス)→もりもり寿し(金沢フォーラス)→金沢21世紀美術館→玉泉院丸庭園(金沢城公園)→ホテルマイステイズ金沢で宿泊
北陸新幹線かがやきに乗車。
停車駅が少ないタイプで、東京から2時間半で金沢に到着。
昔は夜行列車も使ったけれど、ずいぶん便利になったもんだ。
普通車両でも前の座席との間隔が広く取られていてとても乗り心地がいい。
金沢駅に到着して重い荷物を駅に預ける。
駅前の金沢フォーラスにあるもりもり寿しで予約を入れる。
先日アド街ック天国で紹介されていた影響か、かなりの行列になっている。
待つ間、屋上庭園に面したカフェのサブリナでスパークリングワインを頼んで時間つぶしをする。
ここのお店は雰囲気よかったです。
ふかふかのソファーでノンビリくつろげました。こんな余裕のある店は横浜にはないな。
1時間半くらい待ってもりもり寿しに入る。
写真はアド街ック天国にも出ていたお寿司を運んでくる新幹線。これで巻物などは運んでくれます。
のど黒3点盛り、ぶり3点盛り、生ガスエビ、生ホタルイカ、生ズワイガニなど、北陸ならではのお寿司を堪能しました。
ネタのレベルが高いのに値段はリーズナブルで抜群ですね。
バスで移動して、金沢21世紀美術館に来る。
この美術館ができたおかげで、金沢は古風な一地方都市から、世界とつながりのある都市に変貌したような気がします。
写真は「カラー・アクティヴィティ・ハウス(オラファー・エリアソン)」。
場所によって色が変わるのが面白くて、子供も喜びます。
「スイミングプール(レアンドロ・エルリッヒ)」
下から見上げると、こう。
美術館の設計者、妹島和世+西沢立衛/SANAAデザインによる椅子。
「ブループラネットスカイ(ジェームズ・タレル)」
「市民ギャラリー2004.10.09-2005.03.21(マイケル・リン)」
美術館の外からの眺め。
「ラッピング(LAR/フェルナンド・ロメロ)」
美術館を出て、しいのき緑地を歩く。
このへんも整備されて気持ちのいい広場になりました。
旧県庁を活用したしいのき迎賓館。
そして、金沢城公園わきに今年3月に開園した玉泉院丸庭園。
夜のライトアップを期待して来ましたがすこし早かったようです。
奥にあるのは三十間長屋。たぶん江戸時代から残る数少ない建造物。
庭園の中まで入れたらよかったですね。
この後、ホテルマイステイズ金沢に宿泊。
高い割にビジネスホテル風でいまいちだったかな。宿泊客の約8割はアジア系外国人のようでしたから、そういう人たち向けのホテルかもしれません。今回の旅は、JRのツアーで申し込んだのですが、このホテルだけ空きがあったので無事予約できたわけです。だからあまり文句も言えないか。
ここは子供と遊びに行くのが好きで、この冬にも3回くらい行っています。
広くて緑が多くて、最近山登りに行ってないのでちょっと山っぽい感じもするのがうれしいところです。
それに、皇室にゆかりがあるので、きちんと整備されているのに入園料が安い(大人600円、幼児100円)のもいいですね。
4月後半になって急に気温が上がってきたので、新緑が気持ちいいだろうなと考えてこどもの国に行きました。
正面入口。
中央広場。
鯉のぼりがたなびいています。
フリーマーケットやバトントワリングのイベント中。
ピクニックにもいい雰囲気です。
白鳥湖。
ここでサイクルボートに乗ります。
娘がハンドルを操作したがります。
この湖というか池は、奥まっていてなかなか面白いんです。
こんな狭い水路を通るときはちょっとテクニックも必要。
ボートの発着場に戻ります。
この湖には名前通り白鳥もいるのです。
バーベキュー場から自転車のりばへ行くのにはこんな山道を通ることもできます。
へリサイクルに乗ります。
娘にせがまれて他にもいろいろ乗物に乗ります。
つり橋を渡る。
このあたりもけっこう山っぽいですよ。
正面入口広場まで戻り、帰途につきました。
追記:2015年5月5日が開園50周年です。