wakabyの物見遊山

身近な観光、読書、進化学と硬軟とりまぜたブログ

コスタ・コンコルディアの事故に思う

2012-01-22 20:04:00 | 客船関連情報
今回のコスタ・コンコルディアの座礁事故(2012年1月13日発生)については、様々なメディアでの報道やブログ等での情報解析などが出ているので、私からはあまり事実関係のことは論じません。私的な感想を述べさせてもらいます。

座礁した船コスタ・コンコルディアは、私たちが初めてクルーズを経験(2010年5月)したときの船、コスタ・パシフィカと同じ船会社、同型船で、しかもチビタベッキア~サボナ航路を経由する西地中海クルーズということも似ていて、とても他人事とは思えませんでした。
コスタ・コンコルディアと基本設計が同じと思われる、親会社カーニバルの客船カーニバル・スプレンダーがアメリカ西海岸の太平洋上でエンジン火災を起こして航行不能となり地獄のような4日間を乗客が味わったという事故が起きたのは2010年11月8日と、まだ記憶に新しいところです。この火災の原因がエンジン・クランクの破損ということだったので、コスタ・コンコルディアの事故もハード面の問題かとも思いました。そうしたら、明るみになったのは船長による人災でした。
しかし、挨拶と称してジリオ島に接近する危険航行は以前から行われていたようです。私たちが乗ったコスタ・パシフィカの船長は別の人でしたし、ジリオ島の近くまで接近していたかどうかはわかりません。今回の事故は、乗客を残して先に逃げた船長に最も罪があることは間違いないでしょうが、コスタがこんなロクでもない人間を船長に任命した責任はあるはずですし、コスト削減のために船員教育や安全対策など人命を預かる企業として一番重要なことがおろそかになっていたのではないでしょうか。私たちがコスタ・パシフィカを選んだときは、他にもMSCとロイヤル・カリビアンによる同じようなクルーズがあったのですが寄港地の好みでコスタにしていました。この3社はいずれもスタンダード・カテゴリーですが、確かにコスタが一番安かったのです。あまり安いということには裏があるということでしょうか。

コスタは、少なからず親近感を持っていたクルーズ会社だったので、非常に残念です。こういう事故があるからクルーズは危険だ、などと短絡的に考えることはありませんが、今後、コスタの船を選ぶことはないでしょう。自分の身は自分で守らなければなりません。幸い選択肢はたくさんあるのですから。

亡くなられた方にはご冥福をお祈りいたします。


コスタ・パシフィカ、サボナにて。


正月の筑波山

2012-01-14 22:35:00 | 茨城・栃木・埼玉
この正月、筑波山の頂上まで上がりました(2012年1月3日)。
といっても、自分の足で登山したのではなく、車とロープウェイでほとんど頂上近くまで行き、少しだけ歩いて頂上に到着したというわけです。筑波山は女体山(877m)と男体山(871m)の二峰からなる、最も低い日本百名山です。しかしながら、だだっ広い関東平野の北東にそびえるこの山はちょっと丹沢の大山にも似たピラミッド型で、麓から見れば美しく、頂上からの関東平野の眺めはなかなかのものです。私は筑波山を眺めて育ちましたが、頂上まで上がったのは子供のとき以来です。茨城の実家に帰省中に、車に乗せてもらって中腹のつつじヶ丘まで行き、そこから筑波山ロープウェイで女体山直下まで上がり、5分ほど歩いて女体山頂上に着きました。天気が良かったので眺めは最高でした。帰りは、同じ経路を戻りました。


北側から見た筑波山。こちらからだと右が男体山、左が女体山。


つつじヶ丘。左がロープウェイの駅、右には女体山への登山道がある。


つつじヶ丘からの眺め。左のほうにスカイ・ツリー、右のほうには新宿副都心が見える。


つつじヶ丘からの眺め。右に富士山、中央に丹沢山地、左に尖って見えるのが大山。関東平野の北東にある筑波山から南西端の丹沢山地まで見えるのだから、ずいぶん空気が澄んでるわけです。


ロープウェイから見える女体山の頂上。


ロープウェイから下を眺めると、遠くに霞ヶ浦が見えます。


頂上駅に着きました。反対側の男体山が見えます。


女体山頂上までは少し歩きます。


頂上です。足場が悪いのと人が多いのとで、ちょっと落ち着きません。すでに展望はできているので、すぐ戻ります。


同じロープウェイで下ります。
いちおう、今年の初山でした。

それから、最近、山歩きの話題が多くなっているので、タイトルの一部を「観光」から「山散歩」に変えました。


雨引山から眺めた筑波と富士

2012-01-09 16:26:28 | 茨城・栃木・埼玉
2012年、初めてのブログ記事投稿です。
今年も、いつものように茨城県の実家の近くにある雨引観音(雨引山楽法寺)に家族で初詣に行きました(2012年1月2日)。夕暮れ時、天気が良かったので筑波山と富士山を眺めることができました。前者は日本で最も低い、後者は日本で最も高い日本百名山です。子供時代は筑波山を見て育ったようなものです。


雨引観音の山門。山の中腹にあるとても雰囲気のあるお寺です。


筑波山(左)と富士山(右)のツー・ショット。


筑波山。じつは次の日、筑波山の頂上まで行くことになります。


富士山。そして、次の週には富士山の近くに行きました。