今年のゴールデンウィークの茨城への帰省時(2023年5月3~5日)は盛りだくさんで、いろいろ見て周りました。今回ご紹介するのは、ずっと前から見に行きたいと思っていた内外大神宮(ないげだいじんぐう)です。
内外大神宮は国指定の重要文化財であり、筑西市の小栗という部落にあります。先日ご紹介した新治廃寺跡と新治郡衙跡、小栗城址とともに、筑西市の旧協和町地区を代表する歴史遺産です。平安時代の806年に創建、伊勢神宮と深い関わりを持ち、神明造(しんめいづくり)という2つの社殿が並立する国内でも最古の形式をとり、伊勢神宮と同じく内宮に天照大神(あまてらすおおみかみ)、外宮に豊受大神(とようけおおみかみ)を祀っています。私は今回、初めて訪問しました。しばらく住んでいた町でも、そういうところが沢山あるものです。
ここ内外大神宮は、地元では神明様と呼ばれて誇りに思われているようです。
入口の脇には、小栗城址の入口もあります。こちらはまたの機会に探索したいと思います。
境内には、ぼこぼこコブができた巨木が目につきました。
拝殿。
境内入って左側。
入って右側。ここまでは普通の神社とあまり変わりありません。お宝は拝殿の裏側にあるのです。
こちらがその重要文化財を取り囲む木の塀。
門は閉じられていて、中には入れません。中は神域なのでしょう。伊勢神宮もこのような造りになっていました。
塀の内側にあるのが、左の外宮本殿。現在の建物は1679年の建造。
右にあるのが内宮本殿。こちらも1679年の建造。
裏側から外宮、内宮を見る。
これは御遷殿といって、本殿の建替えや修復時などに御祭神を一時移しするために使用された仮宮で、1574年の建立です。こちらも国指定重要文化財です。上屋が付けられて保護されています。
ここも、無人の神社なんですよ。どうやって管理しているのか不思議です。観光客がここに来るためには、下館駅あたりからある程度長距離のタクシーに乗って来るしかない非常にへんぴな場所にあります。もっと場所が良ければ、観光客から拝観料を頂いて入ってもらってもいいぐらいの価値がある歴史的資産なのですが。