wakabyの物見遊山

身近な観光、読書、進化学と硬軟とりまぜたブログ

明治神宮に繰り上げ参拝

2020-12-31 19:20:08 | 遺跡・寺社

年始の寺社参拝は密になるので、繰り上げ参拝のため明治神宮に行ってきました(2020年12月27日)。ずっと前から行ってみたいと思っていた明治神宮は、今回が初です。また娘が、パパとは別行動と言い張るので、娘・妻とはお昼の食事以外はほぼわかれて行動しました。そのほうが私もイライラしなくてすむのでよい面もあるのです...

 

一の鳥居(原宿門)から入ります。

 

南参道を歩いていきます。森の木が高くて大きいです。100年前に全国から集められた献木10万本で作られた森です。

 

南池から流れ出てくる小川。南池はこの後、見に行きます。

 

すごい数の日本酒の樽が奉納されています。

 

ブルゴーニュ・ワインの樽もたくさん並んでいます。明治天皇が西洋文化に興味を持っていたことが理由だとか。

 

二の鳥居(大鳥居)。

 

明治神宮御苑という明治天皇・昭憲皇太后にゆかりの庭園に入りました。入場料が必要です。写真は隔雲亭。

 

南池。上高地にでも来たような池。

 

花菖蒲田。

 

そして清正井(きよまさのいど)はパワースポットとして有名で、ここも前から訪れたかったところ。こんこんと水が湧いているというより、チョロチョロでした。

 

100年前に作られた森は、生態学的にはすでに成熟期に達しているということで、枯れ行く木と新たに成長している木が混合した森となっています。

 

三の鳥居。

 

南神門。

 

本殿。

お参りして、おみくじではなく、明治神宮ならではの大御心(おおみごころ)を買いました。明治天皇の和歌(短歌)が書かれていました。

 しのびてもあるべき時にともすれば あやまつものは心なりけり

意味は、「人の心は、耐え忍んでいなければならないときに、つい辛抱しきれないで、軽はずみをして取り返しのつかない失敗をするものです。皆、自分の修養が足りないからです。」ということです。耐え忍ぶことは大事です。私にも当てはまります。

さて、私も短歌を詠んでみようという気分になりました。

 無邪気という邪気なくひとり参拝す 明治神宮暮れの木漏れ日

いちおう意味を書いておきます。「人は無邪気だともいうけれど、娘の邪気から離れて一人で参拝します。明治神宮の年の暮れに、木漏れ日はとても清々しく感じるものです。」

 

境内にあるレストランよよぎで昼食を食べた後、北に向かいました。北池は水が干上がっていました。

 

目的は北池のそばの亀石。ここもパワースポットとして、先日のアド街ック天国で紹介されていたのです。

 

このあたりは広場になっていて、宝物殿は改築中です。

 

明治神宮ミュージアムは、令和元年に開館しました。

外界と一体となったような解放感と、木をたくさん取り入れた建築といえば、はい、設計は隈研吾です。隈研吾はよくそんなにたくさん設計できるなと思いますが、隈研吾建築都市設計事務所には約300名ものスタッフがいるので、みなで分担すれば生産性も上がるというわけです。

 

一の鳥居に戻ってきました。

 

原宿の街。

本年はwakabyのブログに訪問頂きましてどうもありがとうございました。よいお年を。


東京散歩 その14-靖国神社内苑

2020-12-27 17:19:00 | 遺跡・寺社

以前来たときは18時を過ぎて入れなかった靖国神社の内苑ですが、先日のクリスマスの日に昼で仕事を終わらせたので帰宅途中に入ってみました(2020年12月25日)。

 

大鳥居。

 

第二鳥居。ここからが初めて入る内苑です。

 

神門。

 

中門鳥居と拝殿。

 

拝殿。奥には本殿が見えます。246万6千余柱の神霊が鎮まるところで、正式な参拝はそこでするようです。私はあくまで見学に来ただけなので、参拝はしません。ここで引き返します。

 

神門。

 

道路をはさんで外苑へ。

靖国神社は、広大で立派な神社でした。辻々には警察官が立って警戒していましたが、平日の昼間ということもあり、平和な都民の憩いの場のような雰囲気もかもしていました。しかし、ここの存在理由を考えればそうとう特殊な神社であり、ご利益が得られる場所ではないかもしれません。


僕の読書ノート「Casa BRUTUS特別編集 死ぬまでに見ておくべき100の建築」

2020-12-26 18:38:36 | 書評(アート・音楽)

コロナ禍で旅行に行けなくなったので、世界の建築を写真で見て旅行気分を味わおうと思って、2016年刊の中古品で買った。テーマは最高、申し分ない。こんな建築をほんとうに沢山見たいと思う。内容は盛りだくさんで186ページあるから、たくさんの建築を堪能できたのだが、編集部が選んだ100建築以外にもいろいろな特集が組まれているのはちょっと余計かなと思った。できれば100の建築のみにフォーカスを当てて、1建築2ページくらいで、複数のアングルで見せてほしかった。1つの建築が小さな1枚の写真による紹介だけですまされている例が多かったのである。一方で、ル・コルビュジエのラ・トゥーレット修道院/ロンシャンの礼拝堂、著名な建築家の作品が集まるヴィトラキャンパス、ヘルツォーク&ド・ムーロンのテート・モダン、オスカー・ニーマイアーのブラジリア建築、ジョージアのビックリ現代建築などのように、現地取材までして詳しく紹介されているものもあって、知見が広がった。

100の建築の中には日本人建築家による作品も多く、丹下健三、黒川紀章、安藤忠雄、サナアなどの世界的なスター建築家を多数生み出してきたことは日本の誇りだと思う。ちなみに、100の建築のうち私が実際に見たことがあるのは、日本の3件と海外の2件の、合せてたったの5件だった。まだまだ見聞が狭いようだ。


僕の読書ノート「娘のトリセツ(黒川伊保子)」

2020-12-19 13:14:10 | 書評(脳科学・心理学)

反抗的になってきた9歳の娘の父親である私は、だんだん娘が手に負えなくなってきた。そんなときに、「妻のトリセツ」や「夫のトリセツ」で有名な黒川伊保子さんが書いた本書が出版されたので、すぐに購入した。父親が娘にどう接すればいいかが説かれた本である。娘は一時期、父親を嫌うようになるが、大人になると父が好きになるのだという。(ほんとうにそうなら、なんとかがんばってみようと思う)この本には、「今の娘」とあまり断絶しない方法と、「未来の娘」に愛を残すためのコツが書かれている。

まず、「今の娘」とあまり断絶しない方法としてあげられていることは、まず5W1H系の質問をしてはいけないということだ。娘だけでなく、妻も、いきなり5W1H系(いつ、どこ、なに、なぜ、どのように)の質問を受けると、脳が戦闘モードに入るのだという。つまり、責められていると感じるらしい。(私もコミュニケーションのきっかけと思って5W1Hの聞き方をしていたが、そういうことだとは知らなかった)対話には、「心の対話」と「問題解決の対話」の2種類があって、5W1H型の質問は「問題解決の対話」だという。家族の絆は、「心の対話」でないと紡げない。心の対話は、相手のことを尋ねるのではなく、こちらの話、つまり「話の呼び水」から始める。さらに、「話の呼び水」には、「相手の変化に気づいて、ことばにする」「自分に起こった出来事を話す」「相談する」の3種類がある。そして、「相手の変化に気づいて、ことばにする」には、4つのテクニックがあって、「褒める」「気遣う」「ねぎらう」「感謝する」を使う。しかし、「相手の変化に気づいて、ことばにする」は11歳ごろまではいいが、思春期以降は控えたほうがいいという。変化に気づかれるのも嫌らしい。(うちの娘は9歳だが、もうこの領域に入りつつあるように思う)「話の呼び水」として、弱音を吐くや、極めている趣味をやっている姿を見せるや、理系が得意な父さんなら物理学や数学のような壮大な話をすることでもいいという。さて、娘の扱いがこんなに大変になるのは、生殖ホルモンのせいであり、思春期とはそういうものだと呑み込むしかない。また、父親が臭がられるのは、免疫で重要なHLA遺伝子の型が異なる男性と結ばれたほうが、多様な遺伝子を持った適応の可能性の高い子どもを持てるようになるからであって、生物学的には理にかなったことだ。(ほんとうにHLA遺伝子の違いが嗅ぎ分けられるのか、まだ異論のあるところではあるが)

次に、「未来の娘」に愛を残すためのコツである。今の日本の母さんは、娘を理想像に押し込めたがる傾向が強いように見受けられるという。娘が自分らしさを素直に愛せるようになるのには、父親の助けが必要だと言っている。そのために父親は何をすればいいのか。父親は十分に娘を愛すればいい。何か特別なことがなくても、彼女を見つめて、嬉しそうにしてあげればいい。彼女のことばに耳を傾け、共感してやり、カワイイ、愛してるよと告げたらいい、ということだ。無条件の愛を、ことばや態度にするのだという。(ちょっとはやっているつもりだが、もう少しがんばってみるか)自我をコントロールできなくなると、完璧主義でコンプレックスに捉われるようになる。そうすると「夫源病」といって、夫のちょっとした言動が皮肉やマウンティングに聞こえてしまって、うつ症状を呈することもあるという。そうならないためにも、父親の責任は重いという。そして、身の程を知らせるために、自我のリストラのために、妻ファーストを貫くことを勧めている。それは、娘が将来、夫に全幅の信頼を持つためにも大切なのだという。

黒川伊保子さんのこれらの説がどれだけ普遍的なものなのかはわからないが、意識にとどめるようにしたいと思う。


ヨルノヨ(横浜のクロス・ナイト・イルミネーション)

2020-12-12 14:52:59 | 横浜

「ヨルノヨ」というイベントを見に行ってきました。横浜のクロス・ナイト・イルミネーションともよばれる期間限定のイルミネーション・イベントで、2020年11月20日~12月26日に新港中央広場で開催中です。

まず、娘と「鬼滅の刃 無限列車編」の映画を見に行ったのです。そんなに期待はしていなかったのですが、見たらびっくり、けっこう深い内容ですよね。夢の世界、心の核、呼吸への集中、家族を殺されて残された者の悲しみ(どうしても池袋暴走事故を想わずにはいられません)、正義対悪ではなく人々を守らなければならないという利他の心、といった深い内容を込めつつ、スピーディーでハラハラドキドキなストーリーとして展開していくのです。ダークで怪奇的な雰囲気があるところもスパイスになっています。ふだんアニメや漫画は見ないほうですが、現代の漫画はけっこうレベルが高いなという感想を持ちました。

 

その後、妻も合流して「ヨルノヨ」を見に行きました。

 

横浜みなとみらいはクリスマスのイルミネーションになっています。

 

「ヨルノヨ」の会場です。

スペクタクルっていう感じでした。