wakabyの物見遊山

身近な観光、読書、進化学と硬軟とりまぜたブログ

僕の読書ノート「クロワッサン特別編集 終活読本」

2022-05-28 11:50:08 | 書評(その他)

両親や家族が亡くなったら何をすればいいのか、ふだんから何を準備しておけばいいのか、そして定年が近づいてきた自分の終活として何をやればいいのか、ざっと知識を得たかったので、書店でよさそうな本を探してみた。亡くなった後の手続き類が詳しく書かれた本や、記入式の終活ノートのような本は多く出ている。一方、本書は、終活について広く浅く、全体がつかめて、カジュアルな雰囲気でまとめられているので、こういったことを初めて知りたいという私のような読者に向いているよい本だと思った。両親にも見てもらいたいと思って、amazonで注文して贈った。まさに、両親とは終活の相談をしている最中なのだ。もちろん、お互いに安心して長生きしてもらうことが目的だ。

本書の全体監修をしているのは、終活カウンセラーの武藤頼胡(よりこ)さんである。構成は、1章:ものを残す・手放す、2章:財産の相続手続き、3章:葬儀・墓をどうする?、4章:心も整理する、の4つの章からなっている。どれも、着実に考えておかないといけないことばかりだ。

すぐにできそうなことを引用してみた。ものの整理として、「使う/使わない、好き/嫌いで置き場所を分ける。使っていないものは段ボールにまとめておいて、1年くらい経ったときに一度も使っていなければ捨てる。使っていないけれど好きなものは、目に留まるところに飾ってもよい

パソコンのファイルの整理として、「ダウンロードしてどこに保存したか忘れてしまったファイルは、ダウンロード・フォルダーに入っている可能性がある。ここを確認していらないファイルはゴミ箱に移す。ゴミ箱も空にする」

早めに知っておいたほうがいいことがある。認知症になってから書いた遺言書は無効になってしまう。そのため、両親のどちらかが認知症になったら、認知症でない親の遺言書を準備しておくことが大事である。


2022GWの茨城帰省時に行ったところ2ー母子島遊水地

2022-05-21 07:53:27 | 茨城・栃木・埼玉

2022年ゴールデンウィークに茨城の実家を伺ったさいに寄ってきたところを、2回に分けて紹介している2回目です。今回は、母子島(はこじま)遊水地です(2022年5月5日)。

 

利根川の支流である小貝川は、五行川と合流し、さらにこのあたりで大谷川と合流し、流量も多くなり、広い河川敷になっています。そして、たびたび洪水を起こしてきたため、1986年の小貝川水害の後に、この場所に遊水地が整備されました。

ちなみに、小貝川は蚕養(こかい)川と書くこともあり、西を流れる鬼怒川は絹川と書くことがあります。このあたりが昔、養蚕や絹織りが盛んだったためでしょう。前にも書きましたが、祖母は絹糸つくり、母は絹織りの着物つくり、私は大学で蚕の変態研究と、3代続いて蚕のお世話になってきました。

 

これが、母子島遊水地。

バックの筑波山が映えます。秋と冬の年に2回だけ、筑波山頂から太陽が昇る「ダイヤモンド筑波」が見れたり、水面に映る「逆さ筑波」が見れるなど、撮影スポットにもなっているそうです。

水の透明度は低いですが、釣りをしている人がいたので、魚がいるのでしょう。

水辺の草原には低木が多く生えていて、ちょっとアフリカのサバンナのような雰囲気もあります。

 

実は今回の帰省には、別のある目的がありました。私の小学校・中学校からの友人N君が4月末に亡くなったのです。N君のお宅に、ご焼香ならぬ(神式の)献米のごあいさつに伺ってきました。私が洋楽やロックを聞くようになったのは彼の影響です。昨年夏には久しぶりにたくさん話をすることができて、また近いうちに会えることを楽しみにしていました。とても寂しいことです。ご冥福をお祈りします。ここに、彼の好きだったエリック・カルメンの1978年のヒット曲「チェンジ・オブ・ハート」をリンクしたいと思います。

ERIC CARMEN Change Of Heart (#19 USA/1978) HQ


2022GWの茨城帰省時に行ったところ1ー廣澤美術館・板谷波山展

2022-05-14 08:14:01 | 美術館・展覧会

このゴールデンウィークに茨城の実家を伺ったさいに寄ってきたところを、2回に分けて紹介します。今回は、廣澤美術館とそこでやっていた板谷波山展です(2022年5月5日)。いままで行ったことのなかった郷土の観光地巡りの一環です。

 

実家に向かう道中で、関東鉄道常総線に初めて乗りました。実家に住んでいたころはこれに乗る機会が全くなかったのです。つくばエクスプレス守谷駅から水戸線下館駅まで各駅停車で約1時間、1両だけのディーゼルカーによるのんびり旅です。今気がつきましたが、この車両はウクライナ・カラーになっていますね。

車窓からは筑波山が望めます。

 

さて、廣澤美術館に来ました。ここは、筑西市にあるザ・ヒロサワ・シティという広大な敷地を擁するレジャーランド内の施設の一つです。設計者は隈研吾氏です。もう、先生はひっぱりだこです。

外とつながったような解放感。

木のぬくもりとモダンさの共存。

大きなひさし。

そして、建屋の周りを大きな天然石で取り囲んでいるところはちょっと独特ですが、天然の木や石を多用する先生のセオリー通りですね。

ここは、建屋ときれいな庭園が一体化しているところもいいです。

 

この庭園は、斉藤忠一という方による作庭です。禅寺の石庭のようですが、砂が白でなくベージュ色なのです。

 

では、「生誕150年記念 板谷波山の陶芸」展を見ていきます。板谷波山は、筑西市下館に生まれ、明治末期から昭和初期にかけて活躍した陶芸家で文化勲章受章者。波山の名は、近くの筑波山と加波山から取ったそうです。

このような大型で美麗な、いってみれば立派で高級そうな作風が特徴です。やや後の時代に民芸運動で活躍し、益子を焼き物の町として有名にした陶芸家の濱田庄司は、作風はまったく違いますが、若いころ板谷波山に師事しているそうです。

 

ここからは、別館の「つくは野館」で開催されていた筑西の代表作家展の作品です。

 

ザ・ヒロサワ・シティには、乗物類のミュージアム、宿泊施設、バーベキュー場など様々な施設がありますが、コロナ禍のためか多くは休館中でした。またの機会に来てみたいと思います。

このパークゴルフ場や本格的なゴルフ俱楽部は営業していました。


ベランダガーデンー4月のようす

2022-05-04 22:21:50 | バイオフィリア(身近な生き物たち)

ひさしぶりにベランダガーデンのようすをお伝えします。去年の9・10月以来です。

 

1月になってベランダの花がさびしくなってきたので、初めて寄せ植えを作りました。左から、バラ咲きゼラニウム、金魚草キャンディトップス、スイセン・ティタティタ。3種の苗を買いましたが、1000円以内に収まっています。

 

4月末になりましたが、ゼラニウムと金魚草はまだ咲いています。長く咲いてくれてすばらしいです。

 

こちらは去年の秋に球根で植えた原種チューリップ。3品種植えましたが、4月に少しずつ開花期がずれて咲きました。写真で咲いているのは、リジーという品種。

 

これはブライトゼムという品種。どの品種もかわいらしい花を咲かせてくれたのですが、開花期が2~3日ととても短くて、あっという間に終わってしまいました。

 

去年の夏にキャンプ場でひろった松ぼっくりから取れた種を20個くらい11月に蒔いたのですが、ようやく4月になって4本くらい芽を出しました。

でもこんなヒニョヒニョな弱そうな芽なので、このあと生長できるかどうかわかりません。大事に育ててみます。これがあの立派な松の木の赤ちゃんなのです。

 

去年7月に植えたスペアミントは、落葉がはげしいですが冬を越して元気です。

 

そして、去年コガネムシに根を食べられてしまったゼフィランサスは、なんとか生き残りました。元気なら夏に開花してくれるはずですが、どうなるでしょうか。

 

この1年間いくつかの植物を育ててきて、絶えてしまったのは次のような種類でした。

サンパチェンス(梅雨に感染症になった)、はなかたばみラッキークローバー(夏に弱った)、イングリッシュ・ラベンダー(夏に弱った)

これらの品種は、少なくともうちの環境には合わないのでしょう。こういうことは、実際に育ててみないとわからないものです。