wakabyの物見遊山

身近な観光、読書、進化学と硬軟とりまぜたブログ

高尾山に登った

2024-03-09 07:40:03 | 東京・川崎

高尾山には過去、2011年2014年に行っていますが、ちゃんと自らの足で登山路を登ったのは今回はじめてなので「高尾山に登った」のタイトルにしました。雨の多い3連休の、貴重な晴れの中日に行ったら、前日に降った雪が残っていてきれいでした(2024年2月24日)。

 

京王線高尾山口駅は改装されてこんなふうになっていました。あとで写真を見て気づきました。この木材をたくさん平行に並べる建築モチーフと言えば、あの人じゃないですか?クマさんですよ。そう、隈研吾の設計でした。

 

駅から高尾山方向に歩いていくと、案内川沿いが工事中でした。

 

右に行くと1号路、左に行くと6号路。今回は、6号路を上り、1号路を下ることにしました。

 

ケーブルカーの清滝駅の左側を抜けていきます。

 

ケーブルカーが下りてきました。

 

しばらく、清流脇の道を上っていくことになります。

 

案内板を見ると、高尾山にはケーブルカー、リフト、複数の歩行路と、たくさんの経路があるのがわかります。

 

道はぬかるんでいて、川のほうが崖になっているので、気を付けてていねいに登ることが大事です。

 

琵琶滝と社です。冬でも修験者が滝行をするそうです。このときは誰もいませんでした。

 

私の嫌いなものがありました。花粉のついた杉の花が垂れ下がっていました。でもこの日は湿度が高いせいか、そんなに花粉の影響はありませんでした。

 

道のがけ下にはずっと清流が並走しています。

 

このあたりから、木に残る雪が見えてきました。

 

8合目、9合目あたりはけっこうな雪が残っています。

 

6号路は最後に階段があります。385段あるそうです。

 

ちょっとした広場に出ました。

 

山頂付近のアンテナ塔が見えました。

 

目の前の1号路と合流します。建物はトイレです。

 

1号路からは人がたくさん来ています。

 

頂上(599m)の広場です。

 

ここは、大見晴園地という展望台がいいのです。方角としては、丹沢、富士山、秩父のほうを向いています。

 

秩父方面。天気がよければ富士山も見えると言われていますが、3回ここに来てまだ見たことはありません。

 

1年前に来た、「さがみ湖リゾート・プレジャーフォレスト」の観覧車が見えます。

 

そのとき途中まで登った石老山は中ほどの山並み。その奥は丹沢ですね。

 

北へ向かうと、さらに城山、景信山、陣馬山と山並みが続きます。

頂上の広場に座って、おにぎり、フィッシュソーセージ、ペットボトル茶の昼食を摂ります。

 

高尾ビジターセンターに入ります。高尾山の生き物たちが紹介されています。

哺乳類には、イノシシ、テン、ニホンリス、アズマモグラ、タヌキ、ムササビがいるそうです。

最近、シカによる害が高尾山でも懸念されはじめているそうです。

 

ムササビのはく製。意外と大きくて、頭から尾の先までで70㎝くらいありそうです。

 

1号路を下山します。

 

途中、薬王院の境内を通ります。薬王院は真言宗智山派に属する仏教寺院ですが、写真の御本社のように境内に神社もある神仏習合の状態にあるようです。

 

御本堂。

 

ながめのよいところを通り、

 

山門の横を通って、

 

参道を通って、

 

右側の女坂を下りてきました。左は男坂。

 

途中、子どもの菩薩様のような像がたくさん立っていて、

この子は苦しそうな顔をしているので、とても気になりました。

 

この子も、刀のようなものをもって険しい顔をしていますが、どうしたのでしょうか。

 

また、見晴らし台のようなところがあって、ここでゆっくりコーヒーでも飲みたいです。見晴らし最高のカフェ。

写真を拡大してみました。武蔵小杉のほうでしょうか?

 

ケーブルカーの高尾山駅です。

この北側は、ユーミン風に言えば中央フリーウェイ、そして奥多摩に続く山並みが見えます。

 

1号路はずっと舗装道路です。このあたりは雪もなく、ホカホカ日だまりハイキングです。

 

ケーブルカー清滝駅前の広場に着きました。高尾山口駅はすぐ近くです。

ひさしぶりに気持ちのいい山歩きができました。低山ハイクで、このくらいが楽ですね。今回の山登りは、上りが1時間20分、下りが1時間25分かかりました。弱点の右膝を守るようにゆっくり下りてきたので、膝痛になる手前で終わることができました。冬春秋と年3回くらいは山歩きをしたいなあ、そして膝をもっと強くしたいなあ、と思うのでした。


2024正月の帰省①ー浅草から東武日光線特急に乗車

2024-01-27 08:08:35 | 東京・川崎

2024年正月に茨城の実家に帰省した時のことを振り返ってみます(2024年1月3~5日)。まずは、往路編。

いつもは、東京上野ラインや湘南新宿ラインといったJR東北本線を使うことが多いのですが、今回は初めての帰省ルートを設定しました。東武日光線を使うルートです。東武日光線の特急に乗ってみたかったのと、渡良瀬遊水地近くの板倉東洋大前駅で下車することができるからです。今回、渡良瀬遊水地には寄れませんでしたが、このルートを使うと行きやすいことを確認できました。

 

京急・浅草線直通線に乗って浅草駅で下車。昭和レトロな地下街を歩きます。この地下街、映画「パーフェクト・デイズ」に出てくることに、後で映画を見て気づきました。いい映画でした。さて、地上に出て、東武浅草駅に到着。

この駅舎はカッコいいですね。ターミナル駅というのもいいです。最近少なくなっていますから。大事にしてもらいたいものです。チケットを買って、乗車まで時間があるので、少し墨田川沿いを歩いてみます。

 

アサヒグループ本社とモニュメント。

 

墨田川観光船の乗り場。

 

スカイツリーと墨田区役所。

 

吾妻橋。

 

東武鉄道の橋。

 

少し早めに駅のホームに入って、電車を見ます。これは特急りょうもう。カーブしたホームにぶつからないように、ギリギリで走っていくんですよ。回送車として出ていきました。

 

私が乗る特急リバティけごんが入ってきました。スペーシアXという車両が今話題になっていますが、それとは別です。

きれいな社内で、前席との間の距離が十分取られています。

 

出発。さっき見た墨田川の橋を渡っていきます。

 

荒川を越えて、

 

次の春日部はすぐです。ゆっくり旅を堪能している間もなく、約1時間で目的地の栃木に到着しました。栃木からは、両毛線と水戸線を使って、実家のある新治まで行きます。


神宮外苑のイチョウ並木を見に行く

2023-12-16 08:08:02 | 東京・川崎

明治神宮外苑のイチョウ並木を見に行ってきました(2023年12月10日)。

外苑北側の国立競技場は見たことがあるけれど、南側はイチョウ並木含めて行ってなかったこと、伐採問題でそうとう話題になっていた樹木の状態はどんな感じなのか見てみたかったこと、そしてイチョウの紅葉の時期ということで、このタイミングに行ってきました。

 

地下鉄銀座線の外苑前駅からが近いです。ここが、青山通りの明治神宮外苑入口です。

 

イチョウ並木です!

初めて見たけれど、やっぱり見事です。葉の黄色と通りがキラキラしてますよ。そして、人の出が多い。

 

秩父宮ラグビー場の入口。こちらに並んでいた人もたくさんいました。

 

オープンカフェが、ヨーロッパみたいないい雰囲気を出しています。

 

けっこう葉が散ってしまった木も多くて、ここは紅葉の時期が早いようです。

 

イチョウの木の根元には林床がしっかり作られていて、植物が植えられています。誰かがこれはクリスマスローズだと言っていました。

 

青空にイチョウの黄色が映えます。

 

イチョウ並木の突き当りの交差点まで来ました。

 

振り返ってみる。

 

外苑中央のグランウンドでは、クリスマスマーケットをやっていました。ここに向かって歩いている人も多かったわけです。

 

クリスマスマーケットには入らず、公園内を周遊します。このような紅葉もよく見られました。

 

国立競技場が見える通り。

 

聖徳記念絵画館。

 

聖徳記念絵画館側からクリスマス・マーケットを見ると、ずいぶん盛況のようです。

 

旧第二球場のあたりは、鉄の壁が作られて、工事の準備は着々と進んでいる感じです。

そこに、外苑の改造工事の説明が掲示されています。イチョウ並木は残すのですね。あとでネットで調べてみたら、旧第二球場をラグビー場に、ラグビー場を神宮球場に、神宮球場は公園とビルにというように、場所を入れ替えて新築するようです。

 

神宮球場の外野入口。

 

イチョウ並木に戻ってきて、もう一度たんのうしていきます。ここはやっぱり特別な景観です。唯一無二な感じがします。

個人的な意見としては、イチョウ並木は周囲の林床も含めて大事に残してほしい一方、再開発のために他の一部の樹木を伐採するのはやむなしという考えです。人々の愛着はよくわかりますが、100年くらいの樹齢であり、そこまで歴史的文化的景観的価値が高いのか?と問われたらちょっと即答はできない感じです。明治神宮の森は別格ですが。

 

帰りに寄った日吉駅の前にある慶応義塾大学キャンパスのイチョウ並木は、まさに今がピークという感じでした。


2月の上野の森を散歩

2023-02-25 08:08:52 | 東京・川崎

天気のよい土曜日の午後に、上野の森を散歩してきました(2023年2月18日)。本来の目的は国立科学博物館に行くことだったのですが、そちらのようすは後日紹介します。

 

以前は上野駅の公園口を出ると、上野の森に入る手前に車道があって、横断歩道を渡っていました。それが、いつの間にか車道が無くなっていて、北側・南側で車道がそれぞれUターンするように作り変えられていて、人の流れがスムーズになりました。

 

公園内の掲示板に、今どんな展覧会が開催されているかが紹介されています。

 

東京都美術館ではエゴン・シーレ展という魅力的な展覧会が開かれていますが、きっと混んでいて疲れそうなので、今日は行きません。

 

上野動物園のパンダのシャンシャンは3日後には、中国に返されることになっています。私は結局見ることができませんでしたが、やんちゃな性格で人気のパンダでしたね。最後に一目見ようとたくさんの人が並んでいました。みんな泣いていますよ、動物の権利も認められていない中国なんかに送られて大丈夫なのかと。絶滅危惧種としての制限や、それをわざわざ貸し出すことによる政治的な思惑とか、裏にはいろいろあって大変なんです。ところで、動物福祉のレベルを世界で見ると、中国だけでなく日本も後進国らしいです。

 

テレビで見たことのある、水でお絵かきをするおじさんが実演していました。

 

おじさんは英語が上手で、外国人にプレゼンしていました。

 

野口英世の銅像は、はじめて見ました。この後、国立科学博物館に行ったのですが、それは今度紹介します。

 

科学博物館を見たあと上野の森を出て、東京芸大の前を通って、左折するとこんな住宅があって目を引きました。

 

上野の森の外をぐるっと回って、公園内に戻ってきました。上野東照宮にはじめて入ります。

 

外国人が多いですね。

 

徳川の家康・吉宗・慶喜が祀られています。

 

五重塔は、もともと上野東照宮の建造物だったものが、寛永寺、東京都へと所有者が変わり、現在は上野動物園内から近くに行けるようになっているらしいです。

 

唐門。この中に入るには拝観料が必要で、今回そこまでは行きませんでした。

コンパクトだけれど、きれいな神社でした。

実はこの日から花粉症で体調不良だったのですが、上野の森散歩は気持ちがよかったです。


都庁の展望室に上ってきた

2022-10-01 07:46:26 | 東京・川崎

東京都庁の展望室まで上ってきました(2022年9月10日)。じつは都庁に入るのは初めてです。西新宿の浄水場跡地に作られた東京都庁第一本庁舎は、丹下健三設計、1991年竣工、243mの高さは当時日本一でした。このあたりの土地の成り立ちは、中沢新一氏の「アースダイバー」に書かれていておもしろいです。このへんは大蛇が住む大池があるような湿地帯とうっそうとした森があって、いまも十二社が残っていますが、ずいぶんと違ったおもむきがあったらしいです。

 

下層部を見ると、ヨーロッパのクラシックな建築みたいで、丹下健三氏設計の横浜美術館と通じるところがあります。丸の内にあった旧都庁舎も丹下健三の設計だということで、今の隈研吾氏のような、昭和~平成の売れっ子建築家だったのですね。

 

しかし、上を見上げると印象が変わります。ヨーロッパの教会の尖塔のような、ゴシックな感じのある圧倒的な存在感です。

 

都民広場から見る都議会議事堂。

 

都民広場から第一本庁舎を見ると、ギラギラとした違った印象があります。

 

南展望室(202m、地上45階)に上がります。

 

展望室からの眺め。南東、明治神宮・代々木公園方面。

 

南西、丹沢・富士山方面。

 

西の新宿中央公園。

 

展望室よりさらに上の階もあります。

 

東の都民広場と都議会議事堂。

 

北東の西新宿高層ビル群。

 

東には、東京スカイツリーが見えます。

 

都民寄贈による「おもいでピアノ」は、草間彌生監修によるペイントがされています。腕に自信がある人たち(ない人も)がこのピアノを弾きに来ます。私たちがいたときには、いかついお兄さんが、情緒的なショパンのノクターンを弾いていて、じょうずで似つかわしくないのがかっこよかったです。

 

2階に下りてきました。オリンピック・パラリンピック展示コーナーがあります。これはオリンピックのメダル。

 

パラリンピックのメダル。けっこうデザインが違っています。

 

帰りに目をひいた、東京モード学園のコクーンタワー。こりゃあすごいデザインです。設計はなんと、丹下健三の子息の丹下憲孝氏。

これを参考にしたのでしょうか。クスサンのマユ(Wikipediaより)。

 

LOVEのオブジェ。