(前回の続き)とびっきり贅沢な”さんまらーめん”を頂いた後は大船渡の「道の駅さんりく 三陸ふるさと物産センター」に立ち寄って食後のデザート「柿ソフトクリーム」を頂きます。
こちら三陸の特産「小枝柿(こえだがき)」を使ったご当地ソフトですが、一口目から凝縮された柿の甘みがいきなり押し寄せてきました。これは濃ゆい。柿自体が糖度の高い果物ですがその甘さを更に凝縮したような”干し柿”に近い甘さを感じます。
柿エキスの配合率が高くてその素材感を大切にしたソフト作りに好感が持てますね。
個人的に柿が好きなせいか柿好きな方にはきっとシンパシーを感じて頂ける味わいに思います。
大船渡を出てからは岩手が誇る世界遺産「橋野高炉跡」を見学しに一路釜石へ。
県道35号線を笛吹峠方面へ上っていきますと途中の道は8月の台風10号の爪痕が生々しく残っており3か月も経ったようには思えない程。川には流木や岩が溢れ堤防も破壊されていました。
自然の力のとてつもない大きさには恐怖すら感じます。
世界遺産「橋野高炉跡」も台風の被害を受けており11月にようやく見学再開されたばかりとの事で、エリア内にも一部立ち入り禁止個所が見受けられました。
釜石の橋野鉄鉱山、見学受け入れ再開 台風10号被災 - 岩手日報WebNews
その日も係員の方が小雪がちらつく中懸命に復旧作業をされていました。寒い中お疲れ様です。
笛吹峠方面は引き続き通行止めになってました。通れればそのまま遠野の方に抜けようと思っていたのですが釜石にいったん逆戻りです。
釜石市街地に戻る途中、橋本町にあります「橋野食堂」に立ち寄って昼ラーメンを頂きます。こちらは知る人ぞ知る”釜石ラーメン”の隠れた名店との事。
暖簾に「昔なつかしい」と自分で書いちゃう辺りに茶目っ気を感じます(^^;
半ライス、目玉焼、生野菜、ハム、おしんこの付いたお得な定食メニューが人気ですが今回はシンプルにこちらを注文です。
「ラーメン」550円
透き通る淡麗系のスープに油浮きはほぼ有りません。縮れた細麺が透けて見えて雰囲気はまさに昔ながらのそれ。
あっさりしたガラベースは雑味が無く、チャーシューからの戻しを効かせた醤油ダレは配合控えめで塩気も少なめ。
湯気の向こうから僅かに香味野菜を香らせる様式美がまた良し。長閑な山間に在する食堂に今居ることを実感させてくれます。
チャーシューはモモ肉であっさりした味付けに固めの食感がよく馴染みます。メンマは甘めなシナチクで量多めが嬉しい。
麺はゆるく縮れさせた細麺で加水率は中~低程度。優しく柔らかめな食感は老若男女向けか。
隣の卓で食事されていた先客の老夫婦さんがラーメンを美味しそうに食べているのを見て心が和みました。これぞ正しく昔ながらの中華そばでしょう。暖簾に偽り無しでした(^^
店の横と斜め向かいに指定駐車場有。近隣の駐車場には停めないように注意しましょう。指定駐車場にはちゃんと店名が書いてありますのでわかりやすいです。
あでも「橋野食堂」の上に「橋野や食堂」とも併記されてますけど・・・どっちなんだぜ?(笑) ただそんな問題を軽く超越してくる老舗の説得力がここのラーメンには有りました。美味けりゃどっちでも良し。ごちそうさまでした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます