たか爺のワンダースクール通信

「センス・オブ・ワンダー」をキーワードにした野遊び教室「自然体感塾ワンダースクール」の活動記録とお花中心のブログです。

里山体験プログラム「風布川で沢遊び」

2022年07月18日 | 里山体験プログラム

photo by sachibaa

 7月10日(日)は寄居町風布の日本の里へ。里山体験プログラム「風布川で沢遊び」です。


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 今年はこちらの東屋をお借りしました。


photo by takajii

 本当はいつもの水車小屋の裏を予約していたのですが、土日ともコスプレ撮影会のイベントが入ってしまって、風布館も含めて対岸は貸切とのこと。


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 まあ、こちらも駐車スペースを含めて貸切みたいな感じになって、かえって良かったですね。


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 10時半に集まってもらってまずは注意事項など。あとは1日自由に遊んでもらいます。やっぱり沢の生きものや虫探しが中心になるかな。


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 参加者は定員ジャストの9家族30名。キャンセル待ちは0になって何よりでした。


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 早く到着されていたご家族がオナガミズスマシを何頭も捕まえていたので、ものすごい速さで水面をクルクルと泳ぎ回る姿を見てもらっているところです。


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 オナガミズスマシは埼玉県では「絶滅危惧Ⅱ類」。いつもだとケースの縁によじ登るような恰好でしかとまってくれないのに、君たちは偉い!


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 カジカガエルの卵塊も開始時間前に、いつもいろいろ見つけてくれる子が見せにきてくれました。


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 あとは例によってほぼ時間順に。


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 たか爺は上流方向、さち婆は下流方向と分かれたので、適当に調整して載せておきますね。


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 ここまでは下流側というより集合場所の近くです。


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 ここからは上流側にて。


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 まだ小さなヘビトンボの幼虫です。「川ムカデ」とはよく言ったものですね。


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 フタツメカワゲラ属の幼虫と、トンボの羽化殻はダビドサナエかな。


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 カミムラカワゲラ属の幼虫はどこか変?


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 ナミウズムシが隠れておりました。撮った時には気づかなかったぁ…。そういえば昔、ワンダーキッズの子でプラナリアの再生実験を自由研究にしていた子もいましたね。3等分に切ると3匹になったり、両側に頭ができたり!? まあ、「頭」とは言わないんだろうけどね。


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 ヒゲナガカワトビケラの幼虫です。これもその場では気づかなかったけれども、濃オリーブ色系は初めて見たかも。たか爺の目もいよいよダメになってきたかぁ…。


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 一番奥に立っているパパより先は藪漕ぎしないと進めません。


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 そろそろ下流方向へ戻りましょうか。


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 下流側には小さな子どもたちも多かったので、さち婆は撮るより採るほうで頑張ってくれていたようですね!?


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 上流側の画像が続きます。


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 マツモムシはお口でチクっとやられるとけっこう痛いらしいので、注意事項にも追加しておかないと…。この川で見たのは初めてです。


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 これがいつもの姿勢!? バックスイマーですね。


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 アブラハヤ。


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 つかんでみたかな? つかめば名前もわかる魚ですよ!?


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 上流側から見た下流方向。


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 下流側から見た上流方向。さち婆も沢を上ってきたので、同じ橋が写っています。


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 これはミヤマカワトンボを捕まえたときだったかな。


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 クロコノマチョウも捕まえていましたね。


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 これは大きなサワガニでした。


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 羽化するまで3年かかると言われていたコオニヤンマのヤゴです。文一総合出版の『ヤゴハンドブック』では「2~4年1世代」となっています。成虫の姿かたちは似ていますが、オニヤンマ科でもヤンマ科でもなくサナエトンボ科ですね。


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 ダビドサナエかと思いますが、クロサナエやモイワサナエの可能性もあります。『ヤゴハンドブック』では「2年1世代」となっていて、他のサナエトンボ科も「1年1世代」は少ないようです。


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 さち婆も採るほうから撮るほうへ!?


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 ここは魚が集まる場所です。


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 魚はアブラハヤ。サワガニやコオニヤンマのヤゴなどけっこう捕まっていました。


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 この仕掛けにも入ったようですね。


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 沢沿いにはミゾホオズキ。


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 キササゲも。


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 こちらの親子はひたすら虫探しでした。


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 そろそろお弁当タイムかな。


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 羽化まで5年かかると言われていたオニヤンマのヤゴは、『ヤゴハンドブック』では「3~4年1世代」となっています。


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 フタスジモンカゲロウの幼虫は、巾着田の高麗川で見つかるモンカゲロウよりもきれいな水がお好みのようで、よしざわ自然農園さんの越辺川でもよく見つかりますよね。


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 午後はたか爺も下流側へ。


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 ダム作りかな。


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 これは?


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 このヘビトンボの幼虫たちが見つかったときでした。子どもの疳の薬や強精薬になるらしいので、一度焼いたり干物にして食べてみますか!? 


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 カジカガエルのオタマジャクシです。


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 この子は、たか爺にミヤマカワトンボを見せにきてくれましたね。


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 カジカに。


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 アブラハヤ。
 どちらもさち婆が捕まえていたみたいです!? どんだけ網を入れて生きものを捕まえていたんだか、1週間経っても腕が痛いみたいでシップまで貼っておりました…。 


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 ヒガシシマドジョウは風布川では初記録です。


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 この子が捕まえてくれましたね。


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 これは何を捕まえたときだったのかな。もしかすると、またさち婆かも?


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 手乗りミヤマカワトンボです。


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 小さな子どもたちにも触ってみてもらったのかな。何だかたか爺の代わりをしてくれていたみたい!?


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 前日キャンプに行って捕まえてきたというコクワガタ♂も。


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 風布川で捕まえた生きものたちをリリース中です。


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 代わりにコクワガタ♂をもらって、お土産にしたのかな。


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 たか爺たちもそろそろ引き上げようかと片づけをしていたら、ウラギンシジミが見送りに来てくれました。


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 近くのご家族は虫探しから沢の生きもの探しへ。オニヤンマのヤゴを捕まえてご満悦のようで何よりです。

 たか爺は、やれ自然体験だ、自然観察だ、環境教育だという前に、お子様が小さなうちから親子でもっと野遊びを楽しんでもらいたい、「センス・オブ・ワンダー」を共有してもらいたいと思っているので、季節によってどこでどんなことをして遊べるのか一度体験してみてもらって、あとは親子で楽しんでもらえればそれだけで十分です。
 でも、小学生なら今回見つかった生きものたちのことを調べてみるだけでも「自由研究」になるし、他の川の生きものたちと比較してみて「水生生物による水質判定」もおもしろいかな。水生生物は捕まえてみないことにはどこに何がいるのかもわからないし、まだまだ謎が多い生きものたちですからねぇ~。
 たか爺としてはこの場所だけではなく、ワンダースクールに参加してくれていた子どもたちが自分の子どもを遊びに連れてこられるようになるまで、生きものたちも含めた現在の自然環境がこのまま変わらないでいてくれることを願うばかりでございます。

 昨晩の「夜の森探検隊」は無事終了。たか爺は子どもたちの写真が撮れていなくて大ショックでした…。ストロボが発光していなかったのかな? あとはさち婆頼みです。でも、この23年間の夜の虫探しシリーズで一番盛り上がったかもね!?

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