かつては体操強国だったスイス。100年前の1942年パリ五輪から現在までを振り返っています
・スイス体操連盟
日本台頭前の1952年のヘルシンキ五輪まで男子は強かったもようですが、それ以後はメダルから遠ざかることに。そしてなつかしい李東華。スイス人と結婚して中国からスイスに国籍をうつし、スイス代表として1996年アトランタ五輪のあん馬で金メダルを獲得した選手ですが・・・2004年に離婚したそうです。再婚相手は中国人。う~ん、まあいいか・・・
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その後、強化の甲斐あって男子は五輪団体出場の常連国に。今回の男子代表は、
フロリアン・ランゲネッガー
ルカ・ジウベリーニ
マッテオ・ジウベリーニ
ノエ・ザイフェルト
タハ・セルハニ
補欠
クリスチャン・バウマン
アンドリン・フレイ
モレノ・クラッター
団体重視の国で、オールラウンダーを揃えて臨みます。
体操がかつては屋外競技だったことは知られていますが、こんな写真が紹介されています
・リトアニア体操連盟
1924年のパリ五輪。これはあん馬でしょうか?そして上半身裸に短パン姿当時は男子のみで、
<団体>
1. イタリア
2. フランス
3. スイス
<個人総合>(7種目)
1. シュツケリ(ユーゴスラビア)
2. プラザク(チェコスロバキア)
3. シュプチク(チェコスロバキア)
種目別も欧州が強いですが、米国が1人入っていて意外でした。ゆかがなく、「跳馬横置き」と「綱登り」という種目があったようです
フランスが、五輪の体操における自国のメダルを振り返っています
・フランス体操連盟
けっこうメダルをとっているんですね新しい順に
2012 ロンドン サボー(銅・平行棒)
2008 北京 ブエル(銀・跳馬)、カラノーブ(銅・個人総合)
2004 アテネ ル・ペネク(金・段ちがい平行棒)
2000 シドニー プジャード(銀・あん馬)、バロニアン(銀・鉄棒)
1984 ロサンゼルス バトュオヌ(銅・ゆか)
1976 モントリオール ボエリオ(銅・鉄棒)
ここまで女子は1人。その前は一気に1924年パリ大会までさかのぼることから、かな~り低迷期が長かったようです。サボーとカラノーブが男前だったことは記憶にあるのですが、個人的に種目別にあまり興味がなくほとんどおぼえていません。近年は男女の力が逆転。フランス男子は東京、パリと連続で団体出場を逃しています。
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北京五輪の男子個人総合表彰台
1. 楊威 2. 内村航平 3. カラノーブ
そうでしたね・・・
「栄光への架け橋だ~」が記憶に新しい2004年アテネ五輪ですが・・・
・Inside the Games
この大会用にギリシャは多額の費用をつぎこみ多くの超近代的な施設を建設しましたが、そのほとんどが大会後アップグレードもメンテナンスもされず放置されているそうです。同国五輪委員会のカプラロス会長は、アテネ五輪の教訓があるとすれば、開催都市は、
役に立たない恒久的な施設を建設すべきではない
と語りました。もったいない感じがしても、作って取り壊すのがいいのかもしれませんただ一部の施設は、ショッピングセンター、大学、警察の射撃場などとして再利用されているとのこと。
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写真にあるのは、(使いみちないだろうなぁといつも思う)カヌースラローム会場と、飛び込み用のプール。また50mプールも一般市民には使いづらく、どこか日本の都市ではプールを「縦と横を逆に」使っていました。これはまだいい方で、アテネよりあとの2014年ソチ冬季五輪、2016年リオ五輪の施設の荒廃ぶりも何かで見ましたし、2022年北京冬季五輪のとき作った高速鉄道はほとんど利用者がいないという話で、アテネに限ったことではないと思います
意外なところに岡崎聡子さんのことが出ていました
・「加害者家族」支援に関する記事
元日本代表で、1976年モントリオール五輪出場。コマネチが活躍した大会ですが、日本女子も若返りに成功していて、野沢咲子と2人(ともに十代)でいい演技を見せました。引退後、エアロビクスの方面でテレビなどでも活躍。1995年に覚せい剤で最初の逮捕。これまでに10回以上逮捕され、刑務所の出入りを繰り返してきたようです。
・・・で、記事によると今は出所して治療に専念しているもよう。コルブトのようなツインテールが可愛らしく、特に段ちがい平行棒が素晴らしかった記憶。そんな岡崎さんは62歳。輝いていた頃をリアルタイムで見ていただけに、立ち直ってほしいと願います