■GYMニュース:難度はA

2月も、世界の体操ニュースを!

キプロスの新体操審判を、「不正な得点操作」で処分

2025-02-08 20:38:04 | FIG

キプロスの新体操審判が、昨年の欧州選手権(2023年5月・ブダペスト)で不正な得点操作をおこなったとして国際体操連盟(FIG)から処分を受けました

FIG

BBC Sport

ざっくりまとめますと、

・処分されたのは、キプロスのエバンゲリア・トリコミティ審判
・昨年の欧州選手権で、キプロスのツゴルコワ選手がパリ五輪に出場できるよう、得点を操作した
・それによりツゴルコワ選手は「最後の1ワク」を確保し、五輪出場を決めた
・トリコミティ審判は4年間の資格停止処分を受けた(ただしコーチ活動は可能)
・責任は欧州体操にあるとし、調査費用8千ユーロ(約125万円)の支払いを命じた
・ツゴルコワ選手への処分はない

----------
ほかにもつっこみどころは多く、

・ツゴルコワ選手(16)はロシア生まれで、2022年11月キプロスに国籍を移した選手(ハッキリ言ってロシア人)
・トリコミティ審判の娘は新体操選手で、ロンドン五輪、コモンウェルスゲームズなどに出場している
・この件は内部告発によって明らかになった

審判の代理人は不満を表明しており、控訴する可能性もあるようです。ツゴルコワ選手の得点を「高く」したのか、ライバル選手の得点を「低く」したのかは読み取れませんでした
欧州選手権で「最後の1ワク」をキプロスが、というと男子体操のゲオルギオウと同じケース(過去記事)なので驚きました

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

FIGの渡辺会長が、ジャカルタを訪問

2025-01-24 13:46:09 | FIG

国際体操連盟(FIG)の渡辺守成会長が、インドネシアのジャカルタを訪れました

Gimnasia Latina

高齢者向けの体操プログラムに関するイベントで、体操が高齢者の生活の質の向上、さらに社会保障費の削減につながるというもの。渡辺会長は「スポーツが競争を超えて社会を変革するツールになり得る」などと語りました。ジャカルタでは今年、世界選手権(10月19日~25日)が開催予定。記事では渡辺氏が立候補している国際オリンピック委員会(IOC)の会長選にはふれていません

-----------
IOC会長候補者の1人、セバスチャン・コー氏(英)は英国領バミューダ諸島を訪問

Inside the Games

「バミューダトライアングル・チャレンジ」という(たぶん陸上競技関連の)イベントだったようですが、よくわかりませんでした。3月の会長選に向けてスピーチで信念などを語り、バミューダのような小さな(人口もスポンサーも少ない)組織も大切にしたいという考えのようです。FIG会長選のように1国1票なら、小さい国も無視できませんね

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界ジュニア選手権、開催は不透明

2025-01-21 11:11:19 | FIG

今年、第3回世界ジュニア選手権が開催予定なのですが・・・

Gimnasia Latina

新しい大会で1年おきの開催としていたものの、これまで

2019年 第一回・ジェール(ハンガリー)
2021年 コロナ禍のため中止
2023年 第二回・アンタルヤ(トルコ)

の2回だけ。今年は開催の年に当たりますが国際体操連盟(FIG)はまだ公式発表していないそうで、開催地も不明。フィリピンが予定されているもようですが、インフラや財政の問題から未確定だということです。もし開催されるとすれば、

6月 アジアジュニア選手権
7月 ヨーロッパユース五輪フェスティバル(EYOF)
8月 ジュニアパンアメリカン大会

などジュニアの選手にとって大きな大会が続くため、日程を慎重に検討する必要がある、と記事では書いています

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アゼルバイジャンの新体操でも、選手を「虐待」

2025-01-13 11:02:59 | FIG

国際体操連盟(FIG)が、アゼルバイジャンの新体操元監督の処分を決定

FIG

Inside the Games

選手からの告発を受け、選手に対する長年の(身体、言葉、精神上の)虐待があったとして2020年から調査を開始。同国新体操の元代表監督で、現スポーツ副大臣をつとめるマリアナ・ヴァシレワ氏が、

・8年間の国際イベントへの参加禁止
・FIG傘下の連盟の監督就任を永遠に禁止(どの国の監督にもなれない)
・2019年にFIGから授与された「名誉コーチ」の称号はく奪

など、たいへん厳しい処分を受けたと記事では書いています。このほか、現監督のシヤナ・ヴァシレワ氏ら複数の関係者や、同国体操連盟が処分を受けています

----------
ほかに気になった点は、

マリアナ・ヴァシレワ氏はブルガリア出身
・同国スポーツ大臣は、ヨーロッパ体操(European Gymnastics)のガイボフ会長
・同国体操連盟会長は、大統領夫人のメフリバン・アリエワさん
アリエワ夫人は同国の第一副大統領、五輪委員会会長もつとめている
・処分対象にヴァシレワ姓が多いが、家族か親戚か?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

来年の世界選手権、1か国 男子6人、女子4人まで出場可能に

2024-12-18 21:14:00 | FIG

来年の世界選手権(2025年10月19日~25日・ジャカルタ)では、例年より多くの選手が出場可能になるそうです

Gimnasia Latina

国際体操連盟(FIG)が、1か国男子6人女子4人まで(記事によると従来は男子4人、女子3人)出場可能とすることを明らかにしたもの。五輪翌年の今大会は次のロス五輪に何の影響もないため、こうしたことが可能になったと考えられます。より多くの選手(特に体操途上国)が国際大会の出場機会を得ることは素晴らしいと記事では書いています

----------
写真は会場となるインドネシア・アリーナ。完成予想図のように見えますが、こんなすごい建物、もうできているんですかね

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする