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酒は百薬の長

2024年09月07日 | 食べ物
「酒は百薬の長」という言葉がある。
適量の酒はどんな良薬よりも効果がある、という意味だが、もっといろいろな、大きな力があるのではなかろうか?と考えている。

例えば、やたらと人々の不安を煽り、こんなのを食べてると早死にするぞ、ガンになるぞと言ってるワイドショーの医療関係者も、アルコールは身体に悪いとは絶対に言わない。
雛壇に座ってるタレントも、もちろんアルコールを悪くは言わない。
もし、「お酒は身体に悪いのでいっさい飲まないんですよ」なんてホントのことを言っちゃったら、もうその人は明日から干されて、テレビで見かけることは無くなってしまうだろう。
これはまさに「百薬の長」の成せる技である。

飲酒運転で人が跳ねられても、子供が亡くなっても、お酒は悪くありません。
悪いのは人間で、お酒に罪はない。
これが違法薬物だったら、人間より薬物が徹底的に悪いことになるけど、アルコールのみ人間だけが悪くなる。
さすがは「百薬の長」だ。

日頃、健康に気を使ってることで有名な人でも、アルコールは毎日飲むという人は多い。すごく多い。
ストイックなまでに健康管理しているGACKTだって、アルコールは浴びるように飲むし、塩分や糖分をすごく気にして、健康面に気をつけて自炊しているひろゆきだって、配信時は必ずビールを飲む。
同じく、徹底的に健康にこだわり、食事管理と運動を欠かさない村上春樹も大のアルコール好きで有名だ。
おそらく彼らの健康の秘訣の中に「アルコールは飲めば飲むほど身体にいい」という項目があるのだろう。
「百薬の長」恐るべし!

世界の首脳とかが集まる政治的なパーティーにおいてもアルコールは欠かせない。
もし、「国の重要な立場である皆様の健康を考えてアルコールはいっさいお出ししません」とかやっちゃったら、たちまちブーイングの嵐だろう。
「百薬の長」をなめてはいけないのだ。

もちろんロックスターなんてのは飲兵衛ばかりだ。
アルコールをたらふく飲んで、素晴らしい曲を書き、ステージでクレイジーなパフォーマンスを披露する。
著名なロックスターで、酒なんか絶対飲むなと正しいことを堂々と公言してるのってジーン・シモンズだけじゃなかろうか。
「百薬の長」は強いのだ。

僕は今年で断酒15年。
不健康路線真っしぐらだ。
百薬の長に逆らってるので、たぶんあと数年で死ぬんだろう。
そのときは皆さん、笑ってくださいな。

「白米は身体に悪い」は常識である。知らんけど。

2024年09月07日 | 食べ物
最近、ネットの自称情報強者に大人気なのが、「白米は身体に悪い」という話だ。
「白米は絶対食べません」とか「もう白米はやめました」なんて話が飛び交っている。
白米、小麦粉、砂糖は「白い三悪魔」と言われて、数ある食べ物の中で「控えましょう」とか「食べ過ぎないように」というレベルではなく「食べてはいけない」という種目に入ってたりする。
なかには、白米を食べるというのは砂糖を食べてるのと一緒、と言ってる人もいる。


これを言い出したのはカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)准教授の津川友介という人で、「最先端の医学では白米は身体に悪い、は常識だ」という。
白米は血糖値を上げ、脳卒中や心筋梗塞などの動脈硬化による病気が起こるリスクを高める可能性があるから食べるな、というのだ。
たとえ小量であっても糖尿病のリスクを高めるので、量の問題ではないらしい。

多くの日本人は日常的に白米を食べている。
少しの量でも糖尿病のリスクを高め、脳卒中、心筋梗塞になる白米を食べているわけだ。
ということは、日本人は世界から見たら、平均寿命はものすごく低いのだろうか?
そんなことはない。
むしろ平均寿命の高さは世界トップレベルだ。
そして100歳を超える長寿の人も、普通に毎日白米を食べている。


2年前1ヶ月入院したとき、毎日、朝、昼、晩と毎食必ず大きめの茶碗1杯の白米が出た。
僕は毎日それを残すことなく、全部食べていた。
この病院は患者をわざと病気にさせる恐ろしいところだったのか?
そんなはずはない。
栄養士の人が監修したバランスのいい食事だったはずだ。

健康の常識というのは、それこそ「今日の常識は明日の非常識」みたいなことが多い。
とはいえ、白米をいっさい食べない、なんてのは日本人にとってかなり厳しいことだ。
なので、「もう白米は食べません」とか言ってる人で5年後も食べてない人はどれだけ残ってるか疑問だ。
おそらくほとんどいないだろう。
その点、GACKTは20年も白米食べてないというのはスゴイと思う。

令和のコメ不足と言われる昨今、白米食べない族は勝ち組となっている。
これを機会に白米は毒であるとマスコミがアピールしたら、コメ不足も解消されるんじゃないだろうか。

F→Lライブ大阪バンケットハウス

2024年07月15日 | 花魁ROCKER
昨日7月14日は大阪は北区のバンケットハウスというところでライブだった。
今回は花魁ROCKERだけど、少々事情があってF→Lというバンド名で私服でのライブとなった。

今年3回目のライブ遠征、京都、愛知ときたら次は大阪なのだ。
しかも今回はライブスタートが2時20分からという昼ライブなので、朝から地元を出発する。
雨が降ったり止んだりの不安定な天気の中、名阪国道、西名阪道をひたすら西へ向うが、大阪に入ると万博工事の影響なのか一旦高速を降りねばならない。
面倒なので、そこから下道でライブハウスに向った。

午前11時前に本日の会場バンケットハウスに到着し、機材を運び込む。
ここで久しぶりにSTEFANIEのとしぱぱさんやなこちゃんと会った。
彼らは本日すぽっっとらいとというバンドで出演するのだ。
会場はこじんまりとしているものの、ステージは以外に広く、また客席エリアもスタンディングだとけっこう入りそうな感じだ。
すでにサウンドチェックが始まっており、音響もいい感じだ。
僕らは今日の1番目なのでサウンドチェックは一番最後、まだ時間に余裕があるので先にランチを食べにいく。

今回もユキちゃんがいいお店を探してくれて、すでに予約済み。
今日のランチは南インド料理なのだ。
エリックサウス西天満店という店だけど、見た感じインドな感じではなく、都会的なカフェみたいなところ。
でもメニューはカレーを中心としたなかなか本格的なインド料理で、期待が高まる。
僕は4種類のカレーとサラダとターメリックライスとパパドというせんべいみたいなクラッカー?が付いてるセットにした。
他の人も同じのを頼んでたと思う。
4種類のカレーは自分で選べるのだけど、無難にお店のおすすめのものにした。
少し辛めのチキンカレー、バター系のマイルドカレー、野菜のカレー、豆のカレーだったと思うけど、どれもすごく美味しい。
辛さが足りない人は、辛い系のペーストを加えるとすぐに辛口になる。
ターメリックライスはおかわり無料なので、1回おかわりした。

ライブハウスに戻ってサウンドチェックに入る。
各楽器ごとのボリューム調整はなく、すぐになにか曲を演奏してくれとのこと。
とりあえすタイプの違うのを数曲を演奏して、普段の練習のときみたいに自分たちでボリューム調整する。
それでサウンドチェック終了、ここのPAは本当にこれでいいのだろうか?と不安になるけど、まあ大丈夫だろう。

今日は1番目ということで、ステージに楽器を置いたまま引き上げる。
予定よりもサウンドチェックが早く終わったようで、スタートまでけっこう時間があるようだ。
着替えもないので、ゆっくり待つことにする。
時間が近づいてくるとどんどんお客さんが入ってきて、すぐに満員になった。

スタッフから「そろそろスタンバイしてください」とか「あと5分で始めます」とか何もない。
いちおう客電が消えてるのと、ステージも暗くなっている。
というわけで時間が来たのでわらわらとステージ入りした。

1曲目は「勝手にしやがれ」、昨年からずっと演奏している曲だ。
いつもはマイクスタンドを使うなっちゃんだけど、今日はハンドマイクなので、いつも以上に動きが激しい。
声の調子もばっちりだ。
横江さんのベース、ユキちゃんのキーボードもよく聴こえるし、ドラムもずっしり安定している。
これは今年一の出来かな、という予感だ。
で、ここで気がついてしまう、録画をし忘れたことを!
こういう時に限ってライブの出来がいいのだ。
2曲目も花魁常連の「銃爪」、なっちゃんがドスの効いた唄を聴かせる。
3曲目は今年のセトリということで「カサブランカダンディー」、裏拍のリズムもだいぶこなれてきた。
そして次はかなり久しぶりの「ダンシングオールナイト」5年ぶりくらいか。
サビのコーラスがいい感じに決まってるようだし、お客さんも歌ってくれてるのがわかる。
次は結成当時から候補に入ってる「あんたのバラード」、KaiSixでは何度も演奏しているけど、実はこっちでは初めて。
なっちゃんのボーカルがときに激しく、ときにセクシーに決まる。
ギターソロはエモーショナルにキメたい、熱いバラードだ。
そしてそして、本日の目玉!新しい学校のリーダーズの「オトナブルー」。
昨年大ヒットした曲で、海外でも大バズリした旬の曲だけど、これがすごく難しいのだ。
今回のセトリでは一番難しい曲、いやあ最近の曲って難易度が高いのよ。
最後は定番のSHOWYAから今回はフェアリー、最後はメタルでキメルのだ。

今回のライブ、オトナブルー以外は良かったと思う。
そういうときに限って録画し忘れるというポカをやってしまったのだが、断片的にお客さんが撮ってくれたので、それを見ることが出来た。

1,勝手にしやがれ
2,銃爪
3,カサブランカダンディー
4,ダンシングオールナイト
5,あんたのバラード
6,オトナブルー
7,フェアリー

今日のライブの見所は、昭和ポップスバンドのすぽっっとらいとである。
ベースにとしぱぱさん、キーボードになこちゃんというSTEFANIE組に、かつて対バンした元アキヨッシーズのギター高見さんとボーカル、ドラムという組み合わせ。
いわゆる身内的なバンドなので、つい好意的に見てしまう。
ベース、キーボード、ギターが確かな腕前なのはよく知ってるけど、ボーカル、ドラムも良かった。
とくにボーカルさんは愛嬌があってキャラが立っていて、実に良い。
曲は松田聖子、中森明菜、松任谷由実、工藤静香など、王道中の王道昭和ポップスだ。
僕らの世代だとお馴染みの曲を安心して聴けるクオリティで魅せてくれた。

トリは主催の十六夜丸さん率いるサニーノイズだ。
十六夜丸さんと出会ったのはもう9年前になる。
そのとき息子さんがドラムをやっていた。
今のサニーノイズでもドラムをやっている。
たまに夫婦でバンドをやってる人は見かけるけど、親子というのは珍しい。
曲はラルクのカバーで、迫力ある演奏はとてもパワフルでよかった。
とくに息子さんのドラムは激しくて良かった。
お客さんもこのときは一番多くて、とても盛り上がったのだった。

楽しいライブが終わったらすっかりお腹が空いたので、食事に行く。
次もユキちゃんがさがしてくれてあった和食の店で、「八百屋とごはんうらや」というところ。
これがまたいいお店で、ヘルシー系の定食だ。
メインとご飯とみそ汁、サラダのほか、小鉢が5つも付く。
少量ずついろいろなものが食べられるというのは、いかにも女子人気が高そうだ。
毎日こういう食事をすれば健康にいいんだろうなと思う。

久しぶりの大阪でのライブ、久しぶりに会った人、ライブで知り合った人、以前対バンした人、いろいろな人と会った。
けっこう花魁の過去動画を見てくれてる人が多くて驚く。
次回は再びいつもの衣装でのライブになります。

F→Lライブ大阪バンケットハウス 2024-07-14

若者の洋楽離れ

2024年07月06日 | 邦楽
日本人が洋楽を聴かなくなったと言われて久しい。
近年それが益々歯車をかけて進んでおり、とくに若者は「誰も洋楽を聴いていない」に等しい状況だという。
若者が聴いているのは日本と韓国の音楽で、米英の音楽はごくわずからしい。
これについて、いろいろな音楽ジャーナリストや音楽ファンが原因を探っていて、なるほどと思うものから、そんなはずはないと思うものまで自由な意見が交わされている。

僕がちょっと違うと思うのは、昔は邦楽と洋楽は同じくらい聴いている人がいた、という意見。
僕の知る80年代初頭からでいうと、今よりはるかに洋楽を聴く人は多かったけど、決して邦楽と同じくらいではなかった。
せいぜい全体の20パーセントから30パーセントくらいで、当たり前に邦楽のほうが強かった。
もしかすると70年代だともう少し多かったかも知れないし、ビートルズ旋風巻き起こる60年代だともっともっと多かったのかも知れないけど、それを知ってるような高齢者が意見を書いているようには思えない。
たぶん、その人の周りの人だけ洋楽を聴いてる人が多かったのだろう。

それと多いのが、外国の曲は歌詞がわからないからだ、という意見。
たしかにそうだろう。
世の中、とくに日本人は歌詞を重用する人は多いと言われてる。
ただ、そういうタイプの人は、K-POPも聴かないだろうし、米英の音楽がいかに日本人好み風になったとしても聴くことはない。
つまり最初から邦楽しか聴かないので、洋楽離れとはまた違うと思う。

で、原因として多いのがこの2つの意見。
一つは邦楽のレベルがかつてないほど高くなったこと。
もう一つは、今の洋楽のヒットチャートはヒップホップ中心で日本人に合わないから、というもの。
おそらくこの2つが大きな原因であることは間違いないが、僕としては邦楽のレベルが高くなったのではなく、レベルの高い音楽が注目されるようになったと感じている。
僕はもう15年も前から言ってるが、昔から邦楽のレベルは高い。
それこそ昭和の時代から、同時期の洋楽と比べても決してクオリティが劣っていたわけではないのだ。
ではなぜ、ここ数年で邦楽のレベルが高くなったと感じるのかだが、ジャニーズや秋本系、エグザイル系が衰退して、それまで影に隠れていたまともなアーティストが浮上してきたからである。
そこへ、米英で主流の音楽が日本人の肌に合わないという現象と重なった。
例えば、ちょっと洋楽も聴いてみようかと、普段邦楽しか聴いてない人が、ミセスやヒゲダンやヨアソビみたいな曲を期待してビルボードチャートを聴いたとしても、そんなものアメリカのどこにも存在しない。
そりゃ、誰も洋楽なんて聴きませんわ。

で、どうすれば日本人がもっと洋楽を聴くようになるのか?
僕の答えは、聴かなくていい、である。
J-POPやK-POPが肌にあう、米英の音楽は肌に合わない、だったら無理しなくていい。
どうしても日本人に洋楽を聴かせたいなら、向こうが日本人向けの趣向にならなくてはならない。
もし、この先音楽のトレンドが変わって、日本人にも受け入れやすい音楽が主流になれば、かつてのように2割くらいの人は洋楽を聴くようになるかもしれない。

ロックンロール黄金狂時代

2024年06月29日 | 邦楽
ダイヤモンドユカイと木暮シャケのユニット、Diamond Shakeのセカンドアルバムが出た。
その名も「ロックンロール黄金狂時代」、中身はなんと洋楽ロックンロールのカバーアルバムだ。
彼らが10代初め頃に聴きまくってた名曲が8つ入っている。

01. Jumpinʼ Jack Flash
02. Jet
03. Hot Legs
04. Born To Be Wild
05. Have You Ever Seen The Rain
06. Come Together
07. Mama Kin
08. Sympathy For The Devil

選曲は王道中の王道で、いかにも僕より少し上の世代のロックファンが好きそうな曲が並んでいる。
とくにJet 、Hot Legs、Mama Kin あたりは、いかにも現在還暦すぎくらいのロックファンが選びそうな感じだ。
それらを原曲の良さはそのままに、Diamond Shakeの曲として上手くアレンジされている。

このアルバムを聴いて、久しぶりにロッド・スチュアートのアルバム「明日へのキックオフ」が聴きたくなった。
いいものは古くてもいい。
ロックンロールな旧A面もいいが、バラード中心の旧B面もジワジワくる良さがある。
こういう「普通のロックアルバム」は80年代には少なくなってしまう。
それはそれで、進化とはそういうものなのだが。