Music Mania

No Music No Life

キッス「モンスター地獄の獣神」

2012年10月27日 | KISS
「最高を求めていただろう?おまえは手に入れた!それは世界一熱いバンド、キッス!」
(You wanted the best? You got the best! The hottest band in the warld KISS!)



まず注目すべきなのはこのジャケットアートだ。
いまどき、こんなジャケが許されるロックバンドなんて、キッスだけだ。
ちょっと恥ずかしいほどのポーズだが、キッスなら問題ない。
いや、キッスはこうでなければならない。

前作「ソニック・ブーム」は日本盤が発売されなかった。
いろいろ契約の問題もあるだろうが、日本のファンを軽視しすぎだろう。
いくら輸入盤が安く買えるとはいえ、正式なアルバムが発売されないと、来日も期待できないではないか。
ま、それはおいといて、今回は日本盤が発売された。
これは非常にいいことだ。
そのわりに僕は安さに釣られて輸入盤を買ったのだが・・・。

これは初期の作風を意識して作られたらしい。
なるほど、たしかに「地獄のロックファイアー」や「ラブガン」あたりの雰囲気に近い気がする。
とにかく楽曲に明るさが戻った。
根っからのアメリカン、陰鬱なブリティッシュ・ロックとは違い、やはり元気なロックンロールのほうがキッスらしいと思わないかい?

とにかく、この2週間ヘビーローテーションで聴きまくったわけだ。

まず1曲目「ヘル・オア・ハレルヤ」からやられる。
アルバム発表前に聴いたときは、ピンとこなかったが、改めて聴くとこれはいい。
「愛の策略」に似たギターリフ、キャッチーな歌メロ、アルバムのオープニングに相応しい曲だ。
コンサートのオープニングにもいいと思う。
ボーカルはポール。

4曲目「バック・トゥ・ザ・ストーン・エイジ」これは現代版の「ジュース」だ。
明らかに意識したアレンジで、昔からのファンは思わずニンマリするところだろう。
ボーカルはジーン。

もっとも初期の雰囲気に近いのは10曲目「オール・フォー・ザ・ラヴ・オブ・ロックンロール 」かもしれない。
どうせなら「愛してるぜ!ロックンロール」みたいなダサカッコイイ邦題を付けて欲しかったものだが。
ボーカルはエリック。

もちろんトミーも頑張っている。
9曲目「アウタ・ジス・ワールド」は、今後ライブでのトミーの持ち歌になるのかもしれない。
どことなくエースの声にも似ている気がする。

新しいアルバムを完成させ、大ヒットさせた。
次に彼らがやることといえば、世界をまわることだ。
そして是非来日してもらいたい、もう6年もおあずけなんだから。