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イタリアンデザインはお好き?

2013年07月27日 | クルマ
昨日の朝、個性的なクルマとすれ違った。
遠くからでもそれとわかる斬新なデザイン、しかしアクの強すぎるセンスは賛否両論というより圧倒的に否が多いと思われる。

そのクルマは「フィアット・ムルティプラ」。



スポーツカーや未来をイメージしたショーカーではなく、一般の人が乗る普通のクルマとしては、大胆すぎるデザインといっていい。
イタリアから正規に輸入が開始されたが、売れ行きは悪く、あまり見かけることはない。
よく言われるのは、「保守的な日本人には、このデザインは理解出来ないのだろう」という意見だ。
だが、僕の見解は少し違う。

・イタリア車の持つイメージ
・輸入車全般の値段の高さ
・このデザインが受け入れられなかったのは日本人だけではない

まずイメージだが、かつてイタリア車といえば「壊れる」と同義語と言われるほど品質が悪い印象があった。
同じイタリア車で、誰が見てもカッコイイと思われるアルファ・ロメオでさえ、品質の低さゆえに購入をためらう人は多い。
さすがに、現在ではかなり改善されていると思われるが、ムルティプラが発表された当時は、まだまだ壊れるイメージが強かっただろう。

次に輸入車の価格設定だが、仕方がない部分があるとはいえ、まだまだ高すぎるように思う。
この値段だと、ちょっと面白そうだから買ってみようか、という気にならない。
そして、ドイツ車や一部の高級車を除いて、下取り値段は恐ろしく安い。
10年以上輸入車に乗っていた僕に言わせれば、日本で乗るクルマとして日本車に勝るものはないわけで、それが安価で買えて故障もしないのなら、外車の出番はない。

3番目のデザインについてだが、これが受け付けないのは日本人だけではないのだ。
イギリスの自動車雑誌にて「世界一醜いクルマランキング」というアンケートをとったところ、ムルティプラは2位なのだ。
古今東西、あらゆるクルマの中で2位というのは、ほとんどの人間が「このクルマのデザインは酷い」と思っているということだ。
さらに、フィアットの人間ですら「このクルマを運転するのは素晴らしい。特に車内にいるのがベスト。なぜならその酷い姿を見なくてすむからね」と言っている。

しかし、ここまでボロンチョに言われるクルマは、一部の少数派の人に大変人気があるのも事実だ。
よーく見ていると、ちょっとシロイルカみたいで愛らしい気さえしてくる。



ただ、あまりにも売れ行きが悪かったため、マイナーチェンジで普通になってしまった。
僕は非常に残念な気分になったのだった。



(おまけ)
「世界一酷いクルマランキング」の1位はどんなクルマなのか?
僕は深海生物か、怪奇植物みたいなオドロオドロしいクルマを想像したが、そうでもなかった。
ポンティアック・アズテック。
たしかに変ではあるが、ムルティプラにはかなわないな。


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