Music Mania

No Music No Life

飲酒運転の季節

2016年11月13日 | 日常
今年も残るところあと一月半、そろそろ忘年会の声が聞こえてくる時期だ。
忘年会といえば酒。
お酒を飲んだらクルマを運転してはいけません。
でも、今年もかなりの数の飲酒運転で捕まる人が出てくるだろう。

駅前の居酒屋やバーのように、公共交通機関の整っているところならそれほど問題はないかもしれない。
とくに大都会であればあるほど、交通網のインフラが整っているので、ヘタにクルマで行くよりずっと便利だ。
しかし、問題は地方である。
実際のところ、地方にはクルマでしかいけない店が多いのも事実なのだ。

地方の、それも県庁所在地ではない、いわゆる田舎では、駅前以外の場所へ行くのは非常に不便である。
たとえ駅前であっても、1時間に1本しか電車がないとか、致命的な欠陥がある場合もある。
なので、どうしてもクルマで行かざるを得ないのが実情だ。

飲み会にクルマで参加するのはいい。
そこに法的な問題はない。
もっといえば、クルマで出かけて店でお酒を飲むのも、それ自体は悪いことではない。
飲んだら乗るな、とは言われるけど、乗ったら飲むな、とは言わない。
無類の酒好きなら、酒を提供する店で、周りの人間が楽しそうに飲んでたら、そりゃあ自分も飲みたくなるだろう。
問題はその先である。
そこからどうやって帰るかだ。
運転代行業者を呼ぶ、飲んでいない友人に送ってもらう、タクシーを呼ぶ、いろいろ手段はあれど、どれも非常に面倒くさい。
それにお金だって、朝までの駐車場代なども考えると決して安くはない。
それなら、ちょっとくらいクルマに乗っても問題ないだろう、と考えるのは当たり前のことだと思う。

僕が思うには、まずクルマでしかいけないようなところに酒を提供する店を出すのがいけない。
それと、居酒屋などで酒を飲まない人に対しての冷たい視線、これもいけない。
居酒屋で酒やソフトドリンクを注文しなかったら、ぶつぶつと文句をいう。
これでは飲む人以外は店に行かなくなり、帰るとき送る人がいなくなるではないか。
さらに、クルマで飲みに行って、帰りはタクシーか友人のクルマに乗せてもらって帰るとしよう。
そういう場合、駐車料金は店側が負担すべきだ。
あるいは、店の駐車場は、その店の客であるかぎり無料にすべきだ。
それなら安心してタクシーや友人のクルマに乗せてもらうことが出来る。
それと、飲みにケーションだかなんだか知らないが、行きたくない人にまで酒の場に行かせようとする、これもいけない。
むりやり引っ張っていき、さらに「男だったら酒くらい飲め」とか意味不明な理由で飲ませたりする。
こういうのも飲酒運転がなくならない原因の一つだ。

今のシステムでは飲酒運転はなくならないし、飲酒が原因での死亡事故も減らない。
罰則を厳しくしたところで同じ。
もっと、なぜ飲酒運転をしてしまうのか、というのをよく考えたほうがいいのではないだろうか。

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