Music Mania

No Music No Life

花魁ROCKER 京都2023 その2

2023年09月06日 | 花魁ROCKER
いよいよ僕らの出番ということで、楽屋から現存天守のように急な階段をゆっくり降りてステージに立つ。
ここは1バンド終わるごとに緞帳が下がるので、落ち着いてセッティングすることが出来るのはありがたい。
ここで一つ気になったこと。
サウンドチェック時と同じボリューム、セッティングにしているのに、やけに音が小さい気がしたのだ。
モニターからの音が聞こえていない気もしたけど、本番が始まるとしっかり聴こえるようになるだろうと思うことにした。

いつものSEが鳴り響き緞帳があがる。
そして1曲目が始まったのだけど、なんと自分のギターの音がまったく聴こえない。
アンプから少し聴こえるくらいで、モニターからは鳴っていないのだ。
ボーカルその他の音はよく聴こえるし、自分のバックコーラスも聴こえるのに、ギターが聴こえない。
かといって外音ではしっかり鳴っているかもしれないので、勝手にこちらであげることも出来ない。
さらに、僕らのステージはMCのセリフも全て予め決まっているので、モニターをあげてほしいという余計な言葉も発することが出来ない空気。
このまま最後までいくしかないのだった。
ただし、自分はそれでよくても、たとえばボーカルもいつものギターが聴こえないので、とても歌いにくかったとのこと。
そういったことで、少しいつもよりテンション低めなのだけど、その分お客さんが目一杯盛り上げてくれて結果的には悪くないライブだったようだ。

ライブが終わって、なによりも先に客席から聴こえた外音はどうだったか訪ねると、普通にバランスよく聴こえていたとのこと。
さらに配信でもちゃんとバランスよく聴こえていたとの報告があったので、安心する。
もし、勝手にギターのボリュームをあげていたら、外音のバランスが崩れてしまっただろう。

ほとんどのお客さんは僕らのライブを初めて見たわけだけど、ものすごく好評だった。
なんとかこの日のライブのトリをキメることが出来たようでよかった。

ライブが終わっての反省会(というほどでもないけど)、やはりモニターの不調により満足のいくパフォーマンスが出来なかったことが悔やまれた。
僕は自分のギターの音ばかり気になってたけど。キーボードのモニターも不調で、大きすぎたり小さすぎたりしてなかなか集中出来なかったようだ。
よくあることと言えばよくあることだし、これでここのライブハウスを悪くいうつもりはない。
また呼んでください。

帰りはみんなで締めのラーメン。
ライブ後のラーメンは格別である。

1.絶対絶命
2.銃爪
3.カモメが飛んだ日
4.唄うたいのバラッド
5.勝手にしやがれ
6.ああ無情

花魁ROCKER 京都2023 その1

2023年09月05日 | 花魁ROCKER
先週の土曜日9月2日は、花魁ROCKER京都公演だった。
場所は四条烏丸のライブハウスMOJOで、今回で2回目となる。


昼前に京都に到着した我々は、少々値段は高いけど屋根付きのパーキング、タイムズ四条烏丸に駐車した。
残暑厳しい京都、機材をクルマに積んだまま炎天下というのは楽器によろしくないということでここにしたのだ。


まずはランチということで、予約してあった四条烏丸交差点に近い「輝庭」という店に行く。
居酒屋風の店内(というか、夜は居酒屋なのだろう)は個室形式で、自分たち5人で一つの掘りごたつ部屋に入る。
京都で和食というとバカ高いイメージがあるけど、ここは拍子抜けするほどリーズナブルだ。
僕が注文したのは天ぷら御膳だったけど、揚げたての天ぷら各種に、ご飯(大盛り無料)、みそ汁、サラダ、煮もの、漬け物がついて1000円くらい。
最近だと大衆食堂でももうちょっと高いんじゃないかな。
その他、チキンかつ鍋みたいなのとか、松花堂弁当みたいなのとか、どれも美味しそうだった。


ランチを食べて、まだ時間があったので近くのカフェへ行く。
ここは本屋と一緒になっていて、どうもクロワッサンが人気の店のようだ。
僕はチョコチップ入りのデニッシュとアイスコーヒーを注文、女性陣はエクレアを頼んでいた。
この店では中古レコードも売っていて、目立つところにドゥービーブラザーズの「ミニットバイミニット」とマイケルジャクソンの「スリラー」が置かれていた。
値段はだいたい500円から1000円くらいで、ビートルズ(なぜかアメリカ盤ばかり)は2500円ほどだった。
そしてブラックサバスの「サボタージュ」がなぜか1万5千円の値段がつけられていた。
なにか特別なのだろうか?
初回版とか?


2時30分になったので、楽器をクルマへとりにいき、ライブハウスに向う。
店のキャラクターであるモージョ君の看板から地下へ降りていくと、そこが今回の会場MOJOだ。
すぐにサウンドチェックに入る。
けっこう有名なアーティストもここでライブをしているが、今日はどれくらいのお客さんが来てくれるのだろうか。
今回の出演バンドは4組で、僕らはトリである。
サウンドチェックが終わると一旦荷物を楽屋へ運ぶ。
対バンのモトリークルーのカバーバンドの人から「お久しぶりです」と声がかかる。
最初は誰かわからなかったけど、昨年ここでライブしたときに会ってしゃべった人だった。
よく覚えててくれたな、と思うし、この人はとても盛り上げてくれるので楽しみだ。
その後本番まで少し時間があるので、錦市場へ向かい、昨年と同じくエビの串焼きを食べたり、土産物屋を見て回ったりした。


開演の少し前にMOJOに戻り、一つ目のバンドを見る。
ここは全員同じ職場(病院)の人で結成されたバンドで、ドクターと看護師ばかりらしい。
三重県にも三重大付属病院の人だけのバンドとかあるけど、バンド好きの人が多い業界なのだろう。
邦楽のカバーで、90年代くらいの曲が中心のようだ。
ボーカルは曲によって男性が歌ったり女性が歌ったりする。
こういうバンドはレパートリーの幅が広くなるのが強みだ。
安定した歌と演奏、いいバンドである。


次はモトリークルーで、今回僕が一番楽しみにしていたバンドだ。
男性4人組で、とにかく激しい。
歌、演奏、パフォーマンス、どれも非の打ち所がない。
そしてベースの人(声をかけてくれた人)のキャラが素晴らしい。
この人がいるのといないのとでは、ライブの盛り上がりがまるで違うだろう。
僕も頑張らねばならない。
ドラムはツインペダルを駆使して、ドラムソロまでやってくくれたし、ギタリストのテクニックは僕よりはるかに上である。


3番目に登場したのは、男性ボーカルによる邦楽カバーで、昭和の曲をロックアレンジで聴かせてくれるバンドだ。
オープニングがラジオ体操という個性派で、選曲も他の昭和系バンドがやらないような曲(細川たかし「北坂場」とか)だった。
本当に最後まで見たかったけど、着替えや準備があるので途中で楽屋に戻る。


(つづく)