6日は広島、9日は長崎の被爆66周年の日。原爆が落とされたのはオレが生まれる半年前のこと。
原爆のことについては、ガキのころは何も知らなかった。ただ、第五福竜丸というマグロ漁船が太平洋のビキニ環礁で行われた水爆実験により、「死の灰」をあび、船員が被爆し、死者が出たというニュースだけは覚えている。
その後、この問題に関心を持ち出したのは就職してからのことだった。職場の労組役員の人が、毎年この季節になると原水爆禁止世界大会に代表を派遣するためのカンパを集めに来たからだ。
当時、100円か200円くらいのカンパをすると、「記念バッジ」をくれた。何でか、この記念バッジ、若いころは捨てずにずーと貯めていたものだ。
昨夜、一時頃に目が覚めた。いつもはこんな時間に目が覚めることはないのだが、昨日少し昼寝をしたからだ。枕元の携帯ラジオを耳元に寄せスイッチを入れると、NHK第一の「ラジオ深夜便」で被爆者の「手記」と、それを聞いた人からの「手紙」が放送されていた。聴いているとしばらく眠れなかった。
「原水爆禁止」の運動はこの世界から原爆がなくなるまで続くだろうし、続けなければならない。
偉そうなことを言ってもオレはたししたことができているわけではない。ただ、今年も全国を網の目に行進する「平和行進」にちょこっとだけ参加させてもらったくらいだ。